おひとり様(の外食やひとり旅)は、かなりポピュラーになったとはいえ、独りでバーというと、まだまだちょっと敷居高いですよね。
とくに女性だと、場所によっては、プロフェッショナルや何かを期待してとよけいな勘違いされたりとか、男性でも、アルコールが苦手だったりすると、居心地悪そうで敬遠しがちなことも。
でも、ふらりと構えずに立ち寄れるバー、ちょっと寄ってみたいバー、あるところにはあります。パリにもあるの、意外と知られていないままなので、ご紹介しますね。
まずは、こちらのブラディ・マリー発祥の店から。
Harry’s New York Bar(ハリーズ・ニューヨーク・バー)は、創業1911年。ヘミングウェイやココ・シャネルも通っていたというこの店は、数々のカクテルを生み出していることでも有名で、パリジャン達の間では、ブラディ・マリー発祥の店として語り継がれ、愛されています。
平日は、正午から深夜2時まで。クロックムッシューやクラブハウスサンドウィッチなど、軽食メニューもあるので、ランチタイムに混み合うカフェで独りではちょっとというときにも便利。
日曜は、夕方4時から午前1時まで。オペラ座にも程近いので、便利です。
店内は、ハリウッド映画のワンシーンみたい。造りもインテリアも、ちょっとパリっぽくはないけれど、パリらしい。
これが、噂のブラディ・マリー。毎晩ひっきりなしに注文の入るそうです(やっぱり)。
夜でも、ちょっとした軽食も頼めるので、クラシックなカウンターでもリラックスできる空気たっぷり。居心地いいです。
そして、シャンゼリゼ大通のラデュレーのバー。
マカロンで知られるLadurée(ラデュレー)ですが、各店、カフェやレストランスペースがあって、食事も楽しめます。
シャンゼリゼ大通店では、舗道沿いに設えたテラス席も人気。
そして、意外と知られていないままなのが、店内奥のカウンターもあるバー・スペース Ladurée Le Bar。
外から別の扉で、直接入ることも出来ます。
シャンゼリゼ大通り沿いの建物の角にある正面入り口から、左側の小道へ十数メートルほど曲がると……壁面がこんな風にシンプルシックに異なっているので、別の店のように見えますが、ここがバーの入り口です。こちらのスペースは、2008年の9月にオープン。(ブティックとは、営業時間が異なります)
扉左手には、メニューが。
平日は朝7時半から、週末は10時から。日曜と月曜は深夜0時まで、火曜・水曜・木曜は午前1時まで、金曜・土曜は午前2時まで。つまり、朝食から夜食まで、と守備範囲広いバーです。
その正面には、オープンしたばかりのピエール・エルメとロクシタンのコラボ・ショップのバー、も。
そして、朝食からバーまでの新しいお店が、こちら。シャンゼリゼ大通りを挟んで向かい側には、2017年12月にオープンしたコラボ・ショップ86 CHAMPSがあります。Pierre Hermé(ピエール・エルメ)とL’Occitane(ロクシタン)という異業種コラボでの新スタイル。
売り場も愉しみたければ正面入り口からゆっくりと。右側は建物内でのパッサージュになっていて、エルメのカフェ・バースペースは、そちらから入ると、すぐ左手に、直結している別の扉もあります。
こちらが、その内側。バーというには、とても明るくて、広々としたスペースの一角なのも新感覚。
こちらも、基本的には7時半から23時半まで。金曜・土曜のみ、8時半から深夜0時半まで。店名は住所そのまま。
こうしたお店を知るうちに、バーのイメージ、すっかり変わりました。営業時間が短かったり、日曜日はお休みが多いフランスで、年中無休なのも何より嬉しいですよね。
ほーっと一休みだけでなく、大事な用事や気持ちを切り替えたり、エネルギーチャージしたいときなんかにも、ちょっといい空間だと思ってます。