小布施町の観光エリアの中心に建つ「北斎館」。ここは、日本屈指の浮世絵画家として知られる葛飾北斎の作品を展示している美術館で、浮世絵に興味のある一般客のほか、外国人のツアーや修学旅行などでも来館する人が多い、小布施町の中心的観光スポットです。
小布施のまちを敢行するなら外せない、「栗」と並ぶ小布施の重要な観光要素でもある浮世絵に間近で触れられる美術館には、お土産にぴったりな浮世絵グッズを販売するショップや市民が親子で楽しめるユニークなキッズルームがありました。
「北斎館」ってどんな施設なの?
「北斎館」は、長野県上高井郡小布施町小布施にある浮世絵美術館。隣接する敷地には団体バスの駐車場があり、この施設のある場所がまちの中心であり、同施設が修学旅行や観光ツアーで多く利用されているということがよくわかります。
入館料は大人1名あたり1000円(令和7年4月より大人1名1200円へ改定する予定)で、特別展は別途追加の入場料がかかります。
また、同美術館は2026年に開業50周年を迎え、今後アニバーサリーイヤーに向けた特別な展示やイベントの開催にも期待が高まっていくことでしょう。
名画や名作を間近で鑑賞できる
館内には複数のエリアに分かれて葛飾北斎の作品を展示。浮世絵にさほど詳しくなはない筆者でもどこかで目にしたことがある有名な作品も展示されており、知っている作品を見つけた瞬間、思わずテンションが上がりました。
館内の数ある作品の中でも特に見どころとなっているのは、長野県宝にも指定されている上町祭屋台と東町祭屋台です。前者は小布施町にゆかりのある高井鴻山が私財を投じて作り上げた屋台。後者は小布施で保管されている現存する祭屋台の中でもっとも古いもので、龍、鳳凰の2図が天井に収められています。この天井画は間近でみることはできませんが、展示品を取り囲むガラス張りの壁には天井画の詳細や祭屋台の歴史を学べる専用のタブレットが取り付けられているので、作品の詳細を知りたい方はこちらを利用しましょう。
葛飾北斎に関するムービーが流れる映像ホール
葛飾北斎という人物の概要を映像で知ることができる、館内の映像ホール。ここでは1本10分程度の動画が常時上映されており、小布施町とのかかわりや世界で評価を受けるようになったその理由などを知ることができます。
上映されるムービーの内容は変更になることがあるので、詳細は公式サイトで確認してください。
浮世絵グッズを購入できるミュージアムショップ
一通り展示を楽しんだあとは、来館記念にミュージアムショップで買い物をしてはいかがでしょうか? 北斎の名画がデザインされたオリジナルグッズや浮世絵のレプリカなども購入できるので、旅のお土産探しにも利用できそうです。
親子で楽しもう! 浮世絵が飾られたキッズルーム
また、館内には、子どもが遊ぶことができる遊戯スペース・キッズルーム「⽔⼾久斎」も併設。1歳から未就学児までのお子さんが保護者と一緒に遊ぶことができるこちらのスペースは、展示を見学する場合とは別に、子ども1人あたり300円の入館料がかかります。もちろんここにも、北斎の作品がしっかりと飾られていますよ!
「葛飾北斎」という自分物の功績を知ろう! ぜひ足を運んでみて
これまでは、学校の社会科の授業で習う程度にしか浮世絵に関する知識のなかった筆者。しかし、国内外で名高い浮世絵画家の作品に間近で触れることによって、これまで知らなかった芸術に関する知識をたくさん得ることができました。
日本が誇る浮世絵の巨匠の作品を鑑賞することで、きっと有意義な観光となることでしょう。みなさんもぜひ、小布施町を訪れたら「北斎館」へ立ち寄ってみてくださいね!
●北斎館
〒381-0201 長野県上高井郡小布施町小布施485