スペインならではの美しい小道。マドリードのクリスマス・イルミネーションを歩いてみました
スペイン

カタルーニャ州の独立問題で揺れた、この秋のスペイン。

事態は収束してはいないまま迎えている年の暮れですが、首都マドリードのクリスマスイルミネーションは、こんなに素敵です。街の賑わいや人の様子も、いつも通り(だそうです)。

ブルーと白が基調のシック&モダンなイルミネーションは、大都会ならではのエコ志向

最初に目に飛び込んできたのは、こちら。

Puerta de Alcalà(プエルタ・デ・アルカラ=アルカラ門)です。1778年に建てられました。

そして、そのすぐ直後、車で移動しながらの視界の先には、こんなイルミネーション。この時は、まだ、華やかだけれど静かな、という印象……。

旧い建造物にモダンなモチーフ。そして、エコに心配りしての寒色系ベース、ちょうど数年前のパリみたいなイルミネーションだとばかり思っていました。

Puerta de Alcalà
Plaza de la Independencia, 1, 28001 Madrid

街のあちこちに電飾で造られたツリーたち。ひとつひとつ違うのに、空気感は同じ……

話に聞いていたマドリードのクリスマスイルミネーションの特徴は、街のあちこちの広場に設えられるという円錐型の電飾ツリーたち。

たとえば、こちら。Puerta del Sol(プエルタ・デル・ソル=太陽の門)という名の大きな広場に設えられたもの。年末のカウントダウンの中継で知られる場所です。

Puerta del Sol
Plaza de la Puerta del Sol, s/n, 28013 Madrid


こちらは、リボンが巻かれたようなデザインになっています。でも、やはり、色のトーンはブルー系。

Plaza de Colon(プラザ・デ・コロン=コロンブス広場)。傍らの塔の上に見えるのが、クリストファー・コロンブスの像。

Plaza de Colon
Plaza de Colón, s/n, 28004 Madrid


そして、真っ白!も。Plaza del Callao(プラザ・デル・カヤオ=カジャオ広場)

Plaza del Callao
Plaza del Callo 28013 Madrid

エリアごと・通りごとに、異なる色使いとデザイン。


大通りも基本のバナーイルミネーションはこの2色。……と思いきや、脇の通りに入り込んだ先にカラフルなの、見えますか? ショッピングにもカフェにも活気のある通りのひとつ、Calle de Hortaleza(オルタレサ通り)

そうなんです。シックな寒色だけなのかと思いきや、テーマはマルチカラー。でも、ちっともケバケバしくなくて素敵。それもそのはず。複数のデザイナーによる計算され尽くしたイルミネーションなんだそうです。

2色がベースになっているお陰で、街全体の統一感はそのままに、各エリアごとのさまざまな色彩が、どれも引き立てあって、とても素敵なハーモニーをかもし出しています。

挿し色みたいなビタミンカラー。なんとも個性的な、スペインならではのひねりの効いた色合いですよね。そして、こんな小道も。


スペインのデザイナーの洋服でよくみかけるような色の組み合わせに、ため息が出ました。同じ地続きなのに、フランスとは、また別の感性。全く異なるスタイル。カラフルだけれど、シック。

そして、そうかと思えば、Calle de la princesa(プリンセス通り)は、またゼンゼン違う設え。それぞれの界隈や通りの気質に合わせて、カスタマイズしているんですね。

そして、Calle de Preciados(プレシアドス通り)へ……

さてさて、スペインといえば骨付きハム!


美しい夜景もさながら、スペインの大きな愉しみは、豚肉加工品の数々。

欧州は地続きなので、隣国同士の食習慣で同じだったり似たようなことは多々あるものの、国境を越えたとたんに(今は陸路だと、気づかないうちに越えていたりもしますけど)、格別美味しくなる食材やお料理はまだまだあって、スペインの豚肉加工品も魅力ある存在のひとつ。

ずらりと並ぶ骨付きの生ハム類がどんなに美味しいか!は、ここにくどくど書かなく必要ないですね。世界中で知られているように、とにかく絶品!

年末年始の親族・友人知人で集まる機会に、この手の骨付き生ハムが供されることもしばしば。馴染み深いものです(隣国ですからね、誰かしら行き来することあるんです)。

フランスには、このまま持ち帰れるんですが、日本へは無理……と思わないでくださいね! 左上あたりにご注目! 真空パックもあるんです。これなら、大丈夫!(ですよね?)

別に持って帰ろうとは思っていない、とりあえずせっかくなので堪能したいという場合には、バールでちょこっと愉しむのもいいし、1階がバールで2階がレストランになっているというチェーン店もいくつか。

例えば、このお店。MUSEO del JAMON(ムセオ・デル・ハモン)。直訳すると『ハム博物館』になりますが、飲食店です。1階がバール、2階がテーブル席のレストラン。持ち帰りも出来るし、よく流行っています。

写真もついているから、ちょっと、つい入りたくなりますね。

MUSEO del JAMON
Calle Gran Vía, 72, 28013 Madrid
公式HPはこちら

『ll』の発音。ヤかシャかジャか……

スペイン語は世界で一番話す人口が多いといわれていますが、国や地方によって、少しずつ発音や単語の意味が違って、話す速度や『ll』の発音がヤかシャかジャかで、どの国出身(または習得した)か想像がついたりするんです。

私は南米アルゼンチンで暮らして覚えたので、シャかジャなんですが、スペインでは、基本的にはヤとなるようなので気をつけています。この記事を書くにあたって、地名・場所名をどちらの表記にしていいのか迷ったので、Plaza del Callao については、プラザ・デル・カヤオ(カジャオ広場)としました。

でも実は、スペイン国内でも、地方・地域によって発音の違いがあるそうで、通りという意味のCalleは、そういうわけで、カタカナ表記はしていません。

ところで、日本語とスペイン語は母音が全く同じなので、基本的にはカタカナ発音で通じるんです。面白いですよね。

この記事を書いた人

ボッティ喜美子

ボッティ喜美子仏日通訳翻訳・ジャーナリスト

フランス在住。東京で長らく広告・PR業に携わり、1998年に渡仏。パリとニースで暮らした後、2000年からパリジャンの夫の転勤で南米ブエノスアイレスへ3年、出産も現地で。パリに戻り、地中海の街マルセイユへ転勤して13年。南仏拠点で時々パリの実家へ、家庭優先で仕事しています。Framatech社主催の仏ビジネスマン対象のセミナー『日本人と仕事をするには?』講師は10年目(年2回)。英語・スペイン語も少々。

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