皆さんは「トルクメニスタン」という国を聞いたことがあるでしょうか。
中央アジアに位置しており、面積は日本の1.3倍とそこそこ大きいのですが、人口はわずか530万人と少ない国です。このトルクメニスタンという国、「日本人の99%が行かない国」などと言われており、その実態も謎が多いです。
今回はそんな謎多きこの国にあるとてつもなく危ないスポット、通称「地獄の門」をご紹介いたします。
トルクメニスタンという国
トルクメニスタンは旧ソ連国であり、イラン、アフガニスタン、ウズベキスタン、カザフスタンが隣接国。カスピ海にも面しています。
「中央アジアの北朝鮮」と呼ばれる独裁国でもあるこの国の首都・アシュガバードの建物は白一色で統一されており、どこか不気味な雰囲気が漂っています。
地獄への道のり
そんな謎多きトルクメニスタンの最大の見所が、ダルヴァザという内地に位置する砂漠のど真ん中にある“The Door to Hell”、通称「地獄の門」。
そこまでは、首都アシュガバードから車で行きます。
1人20マナト=700円、所要3時間。
▲意外にも、快適なトヨタのワゴンでした
降ろされたのは、チャイハネと呼ばれる茶屋以外何もない砂漠地帯。
夕方ごろにここからスタート。
砂漠地帯を、ひたすら歩いていきます。
情報は1つ。「東に向かってひたすら歩け」ということだけです。
▲西日が差しているので、東=自分の影の方向に向かって歩いていきます
▲途中、線路を超えます
▲砂紋が美しい
そんなこんなで、ひたすら歩き続けること2時間弱。
遠くの方にオレンジ色が光っているのが見えてきました。
近づいていくと…
暗闇の中、ゴォーーーという音とともに強い発色。
これが、地獄の門です。
この巨大穴がどのようにしてできたかというと、
しかし、調査の過程で落盤事故が起き、採掘作業用の装置が置かれていた場所もろとも直径50~100メートルにもなる大きな穴が開いてしまった。
有毒ガスの放出を食い止めるため、火を着けることになったが、可燃性ガスが地下より絶え間なく吹き出るため、延々と燃え続ける事態となった。
とのことなのですが、現在トルクメニスタン政府はこの穴を閉鎖しようと動いている、という噂もあります。
ちなみに、野宿することもできます
暗くならないとその存在にイマイチ迫力が出ない地獄の門。
帰るころには真っ暗になってしまっており、徒歩で帰るのが心もとない場合はこの穴の近くで野宿しましょう。
大地に寝転がり、炎に照らされオレンジ色になっている空を見ながら眠りにつきます。
目の前に広がる信じられない光景を目の当たりにしながら、時折吹きつける熱風に身をよじりながらの野宿は、忘れられない思い出となることでしょう。
※野宿の場合は、水・食料を充分に持っていきましょう
いつもの旅に飽きたあなたにおすすめ
その内地にある砂漠地帯・デルウェゼをひたすら歩き続けること2時間弱でたどり着ける、40年間燃え続けている巨大な穴。
とてつもなく大きな穴が間近でメラメラと燃えている光景と、そこに時折吹き付ける熱風。地球の息吹を感じたような気になります。
日本人の99%が行かないトルクメニスタン。
いつもの旅に飽きた方は、行かれてみてはいかがでしょうか。
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地獄の門・行き方(例)
◆アシュガバード・グンドガバザール
↓
↓ 乗合ワゴン 3時間 20マナト=700円
↓
◆デルウェゼ(チャイハナ)
↓
↓ 東=自分の影方向にひたすら歩くこと6km、2時間弱
↓
◆ガスクレーター
夕方6時にチャイハナを出発。
着く8時くらいにちょうど暗くなってきて、炎の明かりで場所が分かる感じです。
【トルクメニスタン デルウェゼ⇒ウズベキスタン国境まで】
◆デルウェゼ
↓
↓ ヒッチハイク 4時間
↓
◆ダシュオウズ
↓
↓ タクシー 30分 1人5マナト=180円
↓
◆ウズベキスタンとの国境
18時には国境が閉まるようなので、
できる限り朝早い時間にデルウェゼを出発した方が良いです。