横浜観光の特別な思い出に。 『S.Weil by HOTEL NEW GRAND』の美しきスイーツ
日本

横浜観光の特別な思い出に。 『S.Weil by HOTEL NEW GRAND』の美しきスイーツ

異国情緒ただよう港町・横浜は、街歩きが楽しい観光地として人気のエリア。
山下公園のローズガーデンをはじめ、歴史的建築が並ぶ山手西洋館や、賑わいあふれる中華街、イベントや買い物が楽しめる赤レンガ倉庫など、見どころが徒歩圏内にぎゅっと詰まっています。

横浜観光の特別な思い出に。 『S.Weil by HOTEL NEW GRAND』の美しきスイーツ


そんな横浜の中心、山下公園の目の前にたたずむのが、1927年開業のクラシックホテル『ホテルニューグランド』。開業当時の面影を今に残す本館ロビーや、美しい大階段、アーチ窓が印象的な外観など、建築としても見ごたえのある場所です。
長年にわたり国内外の著名人を迎えてきたこのホテルには、訪れるだけで非日常を味わえるような、特別な空気が流れています。

横浜観光の特別な思い出に。 『S.Weil by HOTEL NEW GRAND』の美しきスイーツ


そんな歴史あるホテルが、初めてのホテル直営ショップをオープン。
その名も『S.Weil by HOTEL NEW GRAND(以下、S.Weil)』。ホテルの初代総料理長・サリー・ワイル氏の名を冠したショップで、ホテルの伝統を受け継ぎながらも、どこかやわらかく、今の感性にもなじむ洗練されたアイテムが揃っています。

今回は、そんなS.Weilの魅力的な世界観とお土産をご紹介します!

観光地のそばにひっそり佇む上質空間

山下公園の近く、ホテルニューグランドのすぐ裏手。道を一本入って歩くと、S.Weilのシンプルで洗練された外観が見えてきます。ホテルの気品をそのままに、けれど肩肘張らずに立ち寄れる空気感。観光客の多いエリアにあって、少し静かで落ち着いた空気が流れるこの場所に、しっくりと馴染んでいました。

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歴史と今をつなぐ、素材が織りなす上質な世界

扉を開けて中に入ると、明るく爽やかな雰囲気が広がります。けれど、どこかクラシカルなムードも感じる。その絶妙なバランスは、まさに「ホテルニューグランドらしさ」を感じられます。

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印象的だったのは、メインカウンターに施された美しいタイル。形状に合わせて貼られたタイルは、ホテルニューグランドの大階段を思わせるデザイン。 愛知県の常滑焼で、一つひとつ丁寧に手焼きのタイルを作ってもらったのだそう。温かみのあるムラ感はこの丁寧さから来ていたんですね!
そこに、イタリア製の大理石のモノトーンと アメリカンチェリー材、そして部分的に使われた真鍮のゴールドが加わることで、本物の素材にこだわり、クラシックでありながらもモダンにアップデートされた世界観になっていました。

横浜観光の特別な思い出に。 『S.Weil by HOTEL NEW GRAND』の美しきスイーツ
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そんなメインカウンターを囲むように商品棚が配置されており、店内をぐるりと一周しながら商品を眺められるレイアウトも素敵でした。気になる商品があれば、自然な流れでスタッフの方に声をかけられる。静かすぎず、騒がしすぎず、居心地のいい距離感です。

パッケージに宿る、ホテル文化のエスプリ

パッケージに施されたロゴは、S.Weilの世界観を端的に伝える美しいデザイン。よく見ると、ロゴの中にはフルーツがあちこちに描かれているのがわかります。
これは「ウェルカムフルーツ」がモチーフになっているそう。ホテル本館の大階段の柱上に彫刻された果物のかご——かつて宿泊客を歓迎する際に振る舞われていた“ウェルカムフルーツ”に由来しているのだとか。
ホテルの歴史や文化を、さりげなく感じさせるアイコンが静かに効いています。

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ブランド名もまた、ホテルの開業当初の総料理長、サリー・ワイル氏に由来。スイス出身の彼は、日本の西洋料理文化に多大な影響を与えた人物です。
そんな背景を知ると、ひとつのブランドとしての丁寧な立ち上げに、より深みを感じられます。

スタッフの制服もまた素敵で、クラシカルな雰囲気に、現代らしい軽やかさをほどよくミックス。外観から内装、ロゴやパッケージに至るまで、どこを切り取っても統一された美しい世界観が広がっていて、眺めているだけでもうっとりする空間でした。

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その背景にあるのは、ホテルニューグランドが長年大切にしてきた「クラシックホテルの精神」。
豪華すぎず、けれど気品を感じるたたずまい。お客様を迎える所作や、空間の細部にまで行き届いた美意識。
そんな“控えめな華やかさ”が、S.Weilの空気感にも、そっと息づいているように感じました。

お土産選びが楽しくなる店内の世界

お店の中には、定番から新作まで、こだわりの詰まった焼き菓子やジャムなどが並んでいました。ひとつひとつ手に取りたくなるような美しいパッケージと、それに見合う丁寧な味わい。今回はその中から、いくつか気になった商品を選んでお土産にしてみました。

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S.Weilらしさを味わえる、新しいお土産

まずご紹介したいのが、「S.Weilラングドシャ缶」と「TOY JAMコラボジャム(みかんカルダモン)」。このふたつは比較的新しく登場したラインナップとのことで、店員さんからも「今のS.Weilらしさが詰まったアイテム」としておすすめいただきました。


ラングドシャは、サクッというより、サラッとほどけるような繊細な食感。持つときも、そっと、丁寧に扱いたくなるほどの薄さ。ひと口かじると、上品なバターの香りがふわりと広がり、口の中で静かに溶けていく。クラシックな焼き菓子だけれど、どこか軽やかで、現代の空気感をまとっているように感じました。

そして、このラングドシャに合わせて楽しみたいのが「TOY JAMコラボジャム(みかんカルダモン)」。柑橘らしいほんのりとした苦味と、果肉感の残る甘さ。その中にカルダモンの香りがふわっと重なって、不思議と調和しているのです。スパイスの香りが主張しすぎることなく、みかんの爽やかさに深みを与えてくれる——そんな絶妙なバランスが心地よく、ついつい何度も味見してしまいました。

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試しにラングドシャにこのジャムをのせて食べてみると、ジャムの爽やかさがラングドシャの芳醇な香りとマッチ。新しい表情が生まれました。ジャムは、パンやヨーグルト、アイスに添えるなど、おうちでもいろいろなアレンジで楽しめそうです。

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みかんカルダモンのフレーバーは季節限定のもので、現在は終売しているそう。 塩キャラメルやピスタチオミルクなど、他にも魅力的なフレーバーのジャムがあるので、そちらと合わせて楽しんでみるのもオススメです!

受け継がれるクラシック、変わらない美味しさ

一方で、S.Weilにはホテルニューグランドの定番商品も健在です。今回はその中から、「ガトーオランジュ」と「ガトーショコラ」をチョイスしました。

横浜観光の特別な思い出に。 『S.Weil by HOTEL NEW GRAND』の美しきスイーツ
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ガトーオランジュは、しっとりとした生地に、爽やかなオレンジピールがふんわり香るケーキ。食べていると、口の中にほんのりとした苦味と果実味が広がり、ピールの食感もきちんと感じられる。甘さ控えめで、“おとなのお菓子”といった印象です。

ガトーショコラは、チョコレートの香りがぎゅっと詰まった濃厚な味わい。なめらかなガナッシュのような層と、しっかりとしたケーキ層が重なっていて、口の中でそのリッチさが交互にやってきます。個人的には、コーヒーと合わせてゆっくりと味わいたいと思いました。

贈る相手に合わせて選べる。歴史と今が交差する“とっておき”の横浜土産

店員さん曰く、クッキーのアソート缶など新旧ライン両方で展開されているものもあり、異なるパッケージや風味を食べ比べる楽しみ方もできるそう。次伺うときはその楽しみ方もしてみたいなと思いました。

大人数に配りたいときは定番の個包装、少人数にはおうちでも楽しめるジャムやラングドシャをセレクトしてみるなど、贈る相手やシーンに応じて選べるのが嬉しいポイントですね。

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S.Weil by HOTEL NEW GRANDはホテルニューグランドという歴史あるホテルの文脈を背景に持ちながら、現代的な感性と上質な体験を提案してくれる、ちょっと特別なお土産屋さんです。
大切な人に渡したくなる、けれど自分用にもきっと欲しくなる。そんな品々が揃っていました。

横浜観光の帰り道に、静かで美しいこの空間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

S.Weil by HOTEL NEW GRAND

神奈川県横浜市中区山下町10番地

この記事を書いた人

mei

mei建築家/カフェ研究家

建築家でありカフェ研究家。街歩きが趣味で、ひとりでもホッとできるような居心地の良いカフェを求め歩いています。 デザイナーの視点で、空間からメニューまで幅広く観察します。

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