ドイツ料理と聞いてソーセージを思い浮かべる方は多いと思いますが、実はドイツにも地域ごとの郷土料理があったり、その季節にしか味わえない旬の味覚を使った様々な料理があります。
今回はそんなバラエティに富んだドイツ料理の中から、筆者が皆さんにぜひ現地で食べて頂きたいおススメを紹介します。
シュヴァイネブラーテン
まず1品目はシュヴァイネブラーテン。こちらはバイエルン地方でよく食べられている料理です。シュヴァインとはドイツ語で「ブタ」を意味しており、豚肉をオーブンで長時間ローストしたものに濃厚なソースがかけられています。
筆者の友人がドイツに遊びに来るときも、「がっつりお肉が食べたい!」という人がいればいつもこの料理を注文しています。肉料理というとシュヴァイネハクセという豚骨付き肉のローストがありますが、こちらは個人的な感想としてはあまりおススメではありません。というのも、骨がついていて食べにくいし、外側の部分がいつもパサパサしているのです……。見た目は豪快で良いんですけどね。
付け合わせとして、「クネーデル」というジャガイモやパンで作った巨大な団子がついてきます。小食な方ならこのクネーデルだけでもお腹が一杯になってしまいます。
ザウアーブラーテン
こちらは酢やスパイスでマリネした肉をローストした料理です。ザウアーという言葉が「酸っぱい」を意味している様に、酸味のあるソースがかけられています。使用する肉は牛肉が主ですが、ライン地方では馬肉を使うという伝統もあります。
ソースが結構酸っぱいので好き嫌いが分かれますが、ぜひ一度食べて頂きたいです。色々な意味で、一度食べたら忘れられない味だと思いますよ。筆者は無性にこの料理を食べたくなる時がたまにあります。
アンズ茸を使った料理
アンズ茸とはドイツ語でプィッファリンゲと呼ばれている茸で、夏から秋にかけて旬を迎えます。オムレツにしたりサラダに入れたりして食べられますが、中でもクリームソースとの相性は抜群です。
アンズ茸のクリームスープや、クリームソースにしてパスタと合わせた料理は筆者の大好物で、この時期にレストランに行くときは毎回これらの料理がないか探すほどなんです。
ちなみに、アンズ茸という名前の由来は「アンズのような香りがするから」という説があります。
ケバブ
B級グルメが好きな方にお勧めしたい料理がケバブです。トルコ系移民が多いドイツでは、ケバブも国民食と言って良いほど人気があります。どこの街にもケバブ屋さんがあり、ファストフードのような感覚で気軽に利用する事ができます。
ケバブは美味しいのはもちろん、作っている工程を見ているのも楽しいです。注文を受けてから、お店の人が回転している肉の塊から肉をそぎ落とし、パンの中にその肉や野菜を手際よく乗せていきます。嫌いな野菜があれば抜いてもらう事もできますし、ソースを選べる店もあります。
ケバブはボリュームたっぷりなうえ、値段も4~5ユーロほどと安いのが魅力です。野菜も沢山入っているので、あまり罪悪感なく食べられるのではないでしょうか?
紹介した以外にも、ドイツにはまだまだ魅力的な料理があります。後は皆さんが現地で自分のお気に入り料理を探してみてください。