長野県最北端に位置する木島平村。山の緑と青い空がどこまでも続くのどかな風景が広がります。日本の農村部は、どこも過疎化に悩み、人口減少が大きな問題になっていますが、この木島平村は有機堆肥による土つくりや減農薬、減化学肥料栽培に力を入れ、「有機の里づくり」を目指しています。美味しい産物や魅力的な特産品を作り、たくさんの人に来てもらいたいという意気込みを感じる村です!
木島平村は豪雪地帯としても知られています。暖かくなるとその雪が溶けきれいな水が村に恵みを与えます。
今回は、小さな村が作り出す魅力的な特産品をご紹介します!
お米が美味しい! 9年連続金賞受賞 木島平村のコシヒカリ
コシヒカリの栽培に最適な標高300m~500mに多くの水田があり、豊富な雪解け水と昼夜の寒暖差が良質なお米を育みます。多くの農家が農薬を減らし化学肥料を一切使っていないとのこと。お米のオリンピックともいわれる「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」で9年連続金賞受賞しているお墨付きのお米です。
もちもちとした食感と深い甘味が特徴。この中からさらに数値基準で最高値を示したお米は「村長の太鼓判」として最高級ブランドとなります。残念ながらもう売り切れとのことで毎年収穫の時期には完売になるとか。量も少ないので幻のお米です。
酒米にこだわる日本酒づくり
お酒を作るために作られる酒米。木島平村では「金紋錦」「山恵錦」「ひとごこち」といった酒米を作っています。美味しい水とお米で作られたお酒はもちろん美味しい!
↑「内山乃雫」豪雪地帯ならではのお酒造りで雪中貯蔵があります。完全遮光で空気の対流がなく、0度一定の環境で長期熟成をします。熟成されたお酒はなめらかで、まろやか。味に丸みが出て舌の上で溶けるような味に変化します。この雪中貯蔵の方法で作られたお酒が「内山乃雫」。木島平産の酒米「ひとごこち」と木島平内山地区の湧き水「龍興寺清水」で仕込んだ日本酒です。4カ月間雪の中で熟成させています。
村の人の手作り加工品
減農薬、化学肥料を使わない農業に取り組んでいる木島平村はトマト、アスパラガス、ズッキーニなどの新鮮野菜もたくさん作られています。地元の人が加工品を作り道の駅などで販売をしています。
水が美味しいところは漬物も美味しい
漬物作りにはきれいな水が欠かせません。木島平村は雪解け水が地中で濾過されミネラルをたっぷり含んだ伏流水が湧き出ています。その湧き水を使い様々な漬物をつくっているのが岡本商店。
特に野沢菜は国産にこだわり熟練スタッフが野沢菜の茎の太さや色などを見ながら塩の量、重石の数などを毎回調整して絶妙な味を作り出しています。
「水が美味しいところは食も美味しい」実際に様々な場所を訪れ実感することです。田舎ののどかな風景に癒され美味しい食を探しに出かけてみませんか。