日本有数の果物の産地として知られている長野県。中でも県北部にある小布施町は、日本屈指の栗の産地として有名です。また、同町は葛飾北斎を始めとした多くの浮世絵画家のゆかりの地。今回はこの小布施のまちで、今が旬の「栗」と浮世絵を始めとした「伝統芸術」に触れながら、散策の休憩におすすめしたい飲食スポットもあわせてチェックしてきました。
小布施を訪れたのならここは外せない! 全国から浮世絵ファンが訪れる「北斎館」
浮世絵画家のゆかりの地としても知られている小布施町。とくに有名なのは、富嶽三十六景などの作品で知られる葛飾北斎でしょう。
この葛飾北斎の作品を集めた美術館「北斎館」は、小布施観光のマストスポット! 詳細は、別の記事『葛飾北斎の作品に触れられる美術館「北斎館」で浮世絵鑑賞を楽しもう! ショップやキッズルームも完備』でたっぷりと紹介しているので、ぜひあわせて読んでみてください。
さくっと伝統芸術を見学できる! 「中野土びな館」と「日本のあかり博物館」
観光の隙間時間にさくっと立ち寄ることができるのは「中野土びな館」。石壁に重厚な瓦が並んだ日本家屋にたくさんの土びなが展示されているこちらの施設は、その外観からも風情を感じられます。
館内は小ぢんまりとしたワンフロアとなっており、たくさんの土びながガラス張りのショーケースの中に並んでいます。
館内は土足NGで出入口も狭いため、見学しに行く場合は、脱ぎやすい靴で訪問するのが良いでしょう。
また、今回は入館しませんでしたが、中野土びな館のそばには「日本のあかり博物館」があります。時間があるならば2つの施設をはしごして、より多くの作品に触れてみてはいかがでしょうか。
●中野土びな館
〒381-0201 長野県上高井郡小布施町小布施
思わずカメラを向けたくなる! 栗菓子の名店で戯れる竹風堂の「カブトムシ」
北斎館から谷街道を渡った先にあるのは、長野県で生まれた彫刻家・中嶋大道氏が制作した大きな「カブトムシ」。これは、栗菓子の名店「竹風堂」の敷地内に置かれたシルバーカラーのオブジェで、栗の木にいるカブトムシをイメージした見上げるほど大きな彫刻となっています。
この「竹風堂」さんは、昭和45年に小布施の地で創業。1階の店舗では栗菓子や持ち帰り用の栗強飯(くりおこわ)などを販売していますが、2階のレストランでは食事も楽しむことができます。
取材したこの日はちょうど栗の季節真っ只中だったので、雨がぱらつく平日であってもお昼時には入店待ちの行列ができていました。
籐のかごに入った栗強飯はそのビジュアルも相まってとても美味しそう♡栗好きにはたまらないひと品です。
食事のほか、栗子餅やアイスクリームなども店内で食べることができる同店。筆者はあまり栗が得意ではないので、ナガノパープルのソースがかかったアイスクリームをいただきました。
栗子餅は新栗の季節のみの提供となるため、時期によっては販売していないことがあります。販売状況は直接お店へ問い合わせてくださいね!
●竹風堂
〒381-0201 長野県上高井郡小布施町小布施973
古民家を利用したおしゃれなカフェ「cafe & marche ichinii…」
町内を歩いて散策して喉が渇いたときに立ち寄ったのは、谷街道沿いにあるカフェ「cafe & marche ichinii…」さん。古民家をリノベーションしたノスタルジックな雰囲気の同店には、お店の内外にシンプルでおしゃれな家具やオブジェがたくさん並んでいます。
SNS世代に刺さりそうなフォトジェニックなドリンクやパフェに提供がある同店ですが、今回は、最近じわじわと注目度が高まっているというエスプレッソトニックをオーダー。小腹満たしに栗を使ったフィナンシェも一緒にいただき、栗のまち・小布施らしい、有意義なカフェタイムを楽しむことができました。
●cafe & marche ichinii…
〒381-0201 長野県上高郡小布施町小布施中町1108
食べ歩きにちょうどいい! 信州名物の野沢菜おやきを食べられる「いろは堂 小布施店」
歴史や芸術、栗の美味しさを楽しむだけでなく、ワンハンドフードやスイーツなどで食べ歩きも楽しむことができる小布施のまち。
今回立ち寄ったのは、信州名物の野沢菜おやきを販売している「いろは堂 小布施店」さんです。
今回は野沢菜おやきをいただきましたが、さまざまなアレンジをくわえた個性豊かなおやきがたくさん並んでいる同店。その場でリベイクしたものを食べることができるほか、テイクアウト向けのチルド商品も多数取り扱っています。
●いろは堂 小布施店
〒381-0201 長野県上高井郡小布施町上町977
観光エリアを少し離れて足を延ばしたい! 「ドライフラワーとフォーの店api∞」
ここまでは、小布施および長野県らしい観光向けのスポットを中心に紹介してきました。しかしカフェ好きの筆者は、やはりこれだけでは終われませんでした。
小布施散策のラストに立ち寄ったのは、観光エリアから少し離れた谷脇街道沿いにあるカフェ&ドライフラワーショップ「ドライフラワーとフォーの店api∞」さんです。
カフェとしてフォーやスイーツを提供しているほか、ドライフラワーの販売やワークショップも行っている同店。
わざわざ岐阜県・多治見へ出向いて揃えたという個性豊かなパターンのタイルが飾られたキッチン側のカウンター席は、訪問時にぜひともじっくり見て欲しい注目ポイントです。
エスニック風のトレーに乗って運ばれてきた自慢のフォーは、優しい味わいで野菜がたっぷり♪スイーツプレートの内容は日替わりとなっているので、詳細はお店へ直接確認してくださいね!
●ドライフラワーとフォーの店api∞
〒381-0201 長野県上高井郡小布施町小布施1060
コンパクトなエリアで1日中散策を楽しめる!栗のまち・小布施を歩いてみよう
小布施町の観光スポットが集まるエリアは駅から12~13分ほどの距離があるので、訪問する場合は車で行くのも良いでしょう。ただし、栗の季節は平日であってもとても混み合うので、早めの現着を心掛けて散策を楽しみましょう。
この記事を読んで小布施町に興味を持った方は、ぜひ現地へ足を運んでみてくださいね!