ドイツといえば「ビールとソーセージ」といった印象を抱く人も多いかと思いますが、意外や意外、ドイツはスイーツ大国でもあります。
カフェのケースに並ぶのは色とりどりの美しいスイーツたち。ケーキの大きさは日本の2倍はありそうですが、1切れの値段は2~3ユーロほどとかなり安いのが嬉しいところ。素材の味を活かした甘すぎないケーキは、老若男女問わず幅広い世代から好まれています。
ここまで読んで皆さんもドイツのケーキを食べたくなりましたか?「でもどのケーキを食べればいいか分からない」という方の為に、ドイツを代表するケーキ、人気のあるケーキの中から筆者のおすすめを紹介します。
日本でも人気のチーズケーキ
日本でもチーズケーキが好きな人は多いですが、ドイツでもチーズケーキは人気。ドイツの場合はクリームチーズの代わりにクヴァークやシュマントという乳製品を使うのが一般的です。
そのため味も「こってり」というよりは「さっぱり」していて、大きい割にはペロリと平らげることができます。フルーツの入った物やシュトロイゼルが乗ったものなど、様々なバリエーションがありますよ。
ビーネンシュティッヒ
日本語に訳すと「蜂の一刺し」という面白い名前のビーネンシュティッヒ。スライスアーモンドとキャラメルで表面をこんがり焼いたスポンジには、バターとカスタードを混ぜたクリームがサンドされています。
筆者も大好きなこのケーキですが、かなり食べにくかったりもします。というのも、キャラメリゼされた表面が固いので、上からフォークで切ろうとするとクリームが全て横からはみ出てしまうのです。
とはいえ、香ばしいアーモンドの表面、フワフワのスポンジ、そしてクリームの絶妙な組み合わせは最高ですよ。
シュヴァルツヴァルダーキルシュトルテ
シュヴァルツヴァルダーキルシュトルテこと「黒い森のさくらんぼケーキ」は、その名の通り南西ドイツの黒い森をイメージしたケーキ。
黒い森特産のさくらんぼやキルシュワッサー(さくらんぼのリキュール)を使いながら、チョコスポンジを黒い森、クリームを雪に見立てています。
キルシュワッサーをたっぷり使用するので、アルコールも効いてかなり大人の味。お酒入りのチョコなどが好きな人にはぜひ食べてほしいです。
アプフェルシュトゥルーデル
簡単に言ってしまえば「りんごパイ」の様なお菓子はオーストリア発祥ですが、ドイツでも親しまれています。パイとの違いは生地がかなり薄いということ。
アプフェルシュトゥルーデルはりんご(アプフェル)を包んだものですが、他にも先ほどふれたクヴァークや、さくらんぼを使用したものなどもあります。
カフェで食べる際は、温めたものにバニラソースやバニラアイスを添えるのが一般的。ほんのり酸っぱいりんごと、甘いソースやアイスのハーモニーは絶品です。
夏はアイスも
ドイツ人はアイスが大好き。夏になるとカフェにアイスメニューが登場するほか、アイス専門のカフェも営業を開始します。
そこでみんなが食べているのが大きなアイスパフェ。アイスや生クリーム、シロップなどで盛り付けたパフェをカフェの外の席で食べるのが、夏の楽しみでもあるのです。
アイスパフェの種類も様々で、カフェによっては先ほど紹介したシュヴァルツヴァルダーキルシュトルテをイメージしたものもあったりします。
筆者が好きなのはアフターエイトをイメージしたパフェ。その名の通りミントアイスやチョコアイスなどが使われ、上にはちゃんとアフターエイトのチョコも乗っています。
最後にカフェでの注文の仕方
大体のカフェではショーケースの前で食べたいケーキを注文します。その際はケーキの名前を言っても良いですし、名前が分からなければ指差しでも大丈夫。
すると店員さんがケーキ番号などを書いた紙をくれるので、それを自分の席に持って行きます。しばらくすると別の店員さんが飲み物の注文を取りに来るので、その際にさきほどの紙を渡しましょう。
美味しいコーヒーと美味しいケーキでドイツのカフェタイムを楽しんでください。