40度越えも珍しくないマレーシアから学ぶ熱中症対策とは?
マレーシア

マレーシアは赤道近くに位置し、一年中暑い国です。そんなマレーシアでは、小さな子供の頃から暑さ対策を徹底的に教えられています。

マレーシアに来たばかりの頃、地元の人に暑さ対策について教えられました。その結果、今では暑さに対応して生活することができるようになっています。

今回は、マレーシアから学ぶ熱中症対策についてご紹介します。

ソクたびソクたび

マレーシアには四季がない!

マレーシアは赤道に近いので熱帯雨林気候に分類されています。一年中暑く湿度が高い気候です。
日本のように四季はなく、強いていうなら乾季と雨季というふたつのシーズンがあります。

雨季になると、とにかく雨が振り続けるので、気温も下がり25度から29度になることもあります。
その逆に乾季になると太陽が照りつけ、30度超えは当たり前。40度超えも珍しくありません。

マレーシアでは熱中症は普通の病気?

そうなると、多くの人が心配するのが熱中症問題です。マレーシアで熱中症という言葉を聞いたことがないのですが多くの人は「病気」と呼んでいます。

 

はじめこの「病気」の概念がよくわからなかったのですが、話をよく聞いてみると「暑い気候のためにかかった病気」らしいということが分かってきました。どうやらマレーシアでは熱中症のことをざっくり「病気」と呼んでいるらしいということが理解できました。

 

要するにマレーシアは「熱中症は風邪と同じくらい普通の病気だ」ということです。

小さな頃から教え込まれる熱中症対策

一年中暑く、逃げ場がないのですから、マレーシアでは小さな頃から熱中症対策について家庭で徹底的に教え込まれています。

そのおかげか熱中症対策が体に染み込まれていて、熱中症にかかる人はいたとしても、重症になる人や、亡くなったという人の話は聞いたことがありません。

 

私自身、マレーシアに来たばかりの頃、地元の友人に暑さ対策について口を酸っぱくして言われました。おかげで、今では比較的暑さに対応できるようになっています。

そんな地元民に教えてもらった暑さ対策についてご紹介します。

昼間はだら〜として過ごす!

マレーシア人は、昼間はとにかく動きません。公園や海に行っても、遊んでいる子供は見かけません。

昼の太陽が照りつけるときに炎天下で遊ぶことは命取りだからです。

 

子供だけでなく、マレーシアの昼間はどこかだら〜とした空気が漂っています。

昼休みを比較的長くとることができる人は、昼ご飯を食べた後、昼寝をするようです。

 

店に行っても、かったるい様子で店番をしている人をよく見かけます。

初めてみたときには「店員がこんな態度でいいの?」とびっくりしたのですが、客もあまり気にしている様子はありません。

「エネルギーをできるだけ無駄にしないための効率的な方法」と言ってしまえばその通りかもしれません。

人だけでなく、マレーシアの動物たちも昼間はとにかくだら〜と過ごしています。

その様子が寝方にも表れていて笑えます。動物も、昼間は動いてはいけないということを野生の本能で察知しているようです。

夕方から夜にかけて元気よく動く!

昼間はダラダラ過ごすマレーシア人ですが、夕方から夜にかけて一気に元気になります。

公園で楽しく遊んでいる子供たちや、サッカーコートやバスケットコートで楽しそうに遊んでいる若者も見かけます。

 

昼間は人を見かけなかったショッピングモールも一気に賑やかになります。マレーシア人は夜型の国なんです。

小さな子供達までびっくりするくらい遅い時間まで外にいることも珍しくありません。「子供がこんなに遅くまで起きてていいの?」と言われそうですが、暑い国で生きていくための方法のようです。

水分補給を頻繁に!

カラフルでいろいろなサイズの水ボトルが売られています

マレーシアでは「暑いね」や「水を飲もう」がひとつの挨拶になっているほどに、「水分補給」は浸透しています。

スーパーでは水を入れるための大きなプラスチックボトルが大量に売られています。そして、小さな子供達も、水を入れた大きなボトルを自分で持ち歩き、頻繁に水を飲むように訓練されています。

 

小さな子供達が、大きなボトルを抱えて歩き回っている姿はとても微笑ましく感じます。

水分の取り方にも工夫が……

水を飲むだけでなく、水の中にレモンやライムを絞って入れたり、中国漢方を入れて飲む人もいます。

レモンやライムを絞って入れることで、疲れが取れやすくなり、水を吸収しやすくなるという効果があるようですし、中国漢方を入れることで体を冷やす効果があるようです。

また、水の代わりにココナッツジュースや100plusというジュースを好んで飲む人もいます。水をよく吸収するようにしている人も見かけます。

 

このように「ただ水を飲めばいい」というだけでなく、「どのように効率的に水を取り入れるか」ということを考えながら水分補給をしています。

体を冷やす効果のあるドリンクを取り入れる!

マレーシアには涼茶という飲み物があります。中国漢方の薬剤で煮立たせ作ったお茶なのですが、体をクールダウンする効果があります。

 

もし、熱中症にかかってしまったら「涼しいお茶」をとにかく飲み、体の温度を下げるようにします。

理想は熱中症にかかる前に「涼茶」を飲み、日頃から体をクールダウンさせておくことです。

同じような効果がある「ドリンクウォーター」も存在します。ただの水のように見えるかもしれませんが体の熱を下げる効果があります。

水のようにガバガバ飲むのではなく、時々飲むようにすると良いようです。

体の温度を上げるものは食べない!

体の温度が上がったときには、体を温める効果がある食べ物は食べないほうがよいとされています。

例えば、「マンゴー」「ロンガン」「ドリアン」のような果物は体を温めてしまうので、熱中症になりかけた体には向きません。

 

地元民曰く「体温が高いときに、鶏肉やチョコレート、揚げ物を食べるのもだめだ」なのだそうですが……。

反対に「バナナ」や「スイカ」「マンゴスチン」などは体の温度を下げる効果があるので、暑いときによく食べるようにしています。

マレーシアではフルーツがカットされた状態で道端で売られていることが多いのですが、カットフルーツを頻繁に取り入れることによっても熱中症を避けるようにしているように感じます。

地元民の忠告は侮るなかれ!

私は一度地元民の忠告を無視して、マンゴーなど体が熱くなるものを食べ続けていた時期がありました。

その結果一時的に耳が聞こえなくなるという事態が起こりました。

 

その時は焦ったのですが、地元の友人からは「体を熱くする物の食べ過ぎだね」と一言。

マンゴーの食べ過ぎをやめたら本当に調子が良くなりました。ローカルの忠告はちゃんと聞いておいた方が良いということを身に染みて学んだ経験でした。

地元民の知恵は貴重!

暑いマレーシアの中でどう生きていくのか、昔からの知恵がマレーシア人の中には生きています。

おばあちゃんやお母さんから子供達に教えられ、それが当たり前のよう生活の一部になっています。子供達が普通に熱中症対策をしている姿を見ていると「こうやって知恵は語り継がれているんだな」と感じます。

 

暑さ対策は、マレーシアだけでなく、日本の夏にも参考になるものがちらほらあります。

日本の夏対策にマレーシア人の知恵を取り入れることができるかもしれません。

どの国でもおばあちゃんの知恵袋は偉大!

日本でも「おばあちゃんの知恵袋」という言葉がありますが、マレーシアでもおばあちゃんの知恵は大切にされています。国や文化は違っても、昔から伝えられてきた知恵が伝わっていく様子や、それをちゃんと守ろうとする人がいるということは同じなんだなと思うと、なんか感慨深いものがあります。

この記事を書いた人

yazu

yazu

九州出身です。
今はマレーシアに住んで数年になります。旅行も大好きでマレーシアを拠点に、東南アジア周辺の旅行にもよく出かけます。

マレーシアで、夫と共に、発展途上国ならではの思いがけないハプニング満載の生活を送っています。そんなことをしていたら、段々たくましくなってきました。東南アジア旅行では、いろいろな文化の違い、食事、地元の人との出会いを楽しんでいます。

そんな中で、自分たちが経験したこと、感じたことを記事にしたいと思います。だれかに楽しんでもらえたら嬉しいです。

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