日本のコンビニはマレーシアでも見かけます。特にセブンイレブンはあちこちで見かけます。ファミリーマートもクアラルンプールなどの都会では見かけるようになってきました。
マレーシアにあるセブンイレブンとファミリーマートはそれぞれ個性があります。そんな2つのコンビニを独断と偏見で比較してみました。
マレーシア進出している日本のコンビニ
いうまでもないことですが、「コンビニ」は「コンビニエンスストア」の略で、雑貨や食料品を置いてある小型スーパーマーケットのことです。
「セブンイレブン」「ローソン」「ファミリーマート」は日本の多くの場所ではごく当たり前のように見かけますが、なんとマレーシアにまで進出しているのです。ただ、私は「ローソン」を見かけたことはまだありません。
そんな日本が誇るコンビニ「セブンイレブン」と「ファミリーマート」ですが、マレーシアバージョンには個性があります。
マレーシアで見かけるファミリーマート
ファミリーマートはマレーシア内ではまだ、それほど多く進出していません。最近少しずつ進出してきているようで、KLIA2の空港内(写真)やクアラルンプールにあるMRTの駅内(それも一部の)で見かけました。
早速、興味津々で覗いてみると、ファリミーマートで売られているものとは……
日本のドリンクが!
日本製のお菓子が!
日本のアイスクリームが!
ファミリーマートブランドのお菓子まで!
ファミリーマートは日本のコンビニをほとんど忠実に再現していると感じました。ファミリーマートには日本製の物やファミリーマート製品が多く店頭に並んでいます。
おにぎりコーナーでは……
私が特に日本を感じたのは「おにぎりコーナー」と、「カフェコーナー」です。
サンドイッチやデザートも結構な品揃えでした。
2色弁当?
おにぎりコーナーでは、「シャケ」など日本の味を多く取り揃えられていますし、お弁当も日本のコンビニ弁当とほぼ同じなので、ここがマレーシアであることを忘れます。
この品揃えとおにぎりの種類を見ていると日本のコンビニに来ているような感覚になりました。
ナシラマというマレーシア料理がさりげなく一緒に並んでいたのも、マレーシアらしさのアクセントなっていたのでよかったです。
「カフェコーナー」も日本の「ファミリーマート」と同じようなメニュー設定です。
私は試しにシャケのおにぎりとカフェラテを買ってみました。ご飯の握り方が弱めだったのに関わらず、おにぎりの値段は5.05RM~5.4RM(140円前後)と高めの値段設定だったので、損したような気持ちでした。
それでもご飯やパリパリのノリの食感やシャケの風味は日本のおにぎりとほぼ同じです。マレーシアでこれだけのおにぎりが食べることができるのなら少し高めの値段設定でもアリだと思いました。
カフェラテは文句なしのカフェラテでした。
おでんコーナーで感じたマレーシアらしさとは?
面白いのはおでんコーナーでした。日本のコンビニでおなじみのおでんコーナーですが、マレーシアで見たのは初めてです。
おでんの種類は練り物系が多いように感じました。もともとスティームボートというマレーシア風の鍋には練り物を入れることが多いので、練り物を使うことに抵抗がないのだと思います。
メニューよりも興味深かったのは、おでんの出汁の種類です。オリジナルの出汁とは別に、マレーシア風にカレー味のスープがあったのです。
お客さんを見ているとオリジナルのものより、カレー味のものを買っている人の方を多く見かけました。やはり、マレーシア人は、濃く、しっかりした味付けを好むのだということを再認識しました。
マレーシアのセブンイレブン
マレーシアではセブンイレブンをあちこちで見かけますが、特に比較的小さな町にまであることには、驚きます。
しかしマレーシアの「セブンイレブン」は、日本の「セブンイレブン」とかけ離れた存在です。もはや「セブンイレブン」という名前を名乗った全く別のお店と考えた方がいいと思います。
お菓子、コーヒーコーナー、雑誌などを置いているコーナーがあるという点では日本のコンビニと同じですが、品物は全てマレーシアならどこでも見かけることができるものばかりです。
マレーシアの「セブンイレブン」に行って日本らしさを感じたことは今まで一度もありません。むしろマレーシアらしさを感じます。
おにぎりコーナーでは……
例えばおにぎり。マレーシアでは、おにぎりや弁当を置いているセブンイレブンは多くありません。その時点でもう日本の「セブンイレブン」とはかけ離れています。
そしておにぎりが置かれていたとしても、完全にマレーシア好みの具材になっています。サンドイッチや弁当なども同じです。
その分おにぎりの値段が4RM(約105円)とファミリーマートに比べて安めの設定なのは嬉しいのですが……。
コーヒーコーナーでは……
コーヒーコーナーは多くの場合、機械が置かれ自分でボタンを押すシステムになっています。私も一度試しにコーヒーを買ってみたことがありますが、その時は機械が故障中で、コーヒーではなくお湯が出て来ました。
お金を払っているので、無駄にするのも悲しいと思い、仕方なくホワイトコーヒー(甘いカフェオレのようなコーヒー)のボタンを押す羽目に。「故障中ならそうと言ってくれたらコーヒーを買わなかったのに」と思いました。
私はそんなハプニングに遭遇したこともありセブンイレブンでコーヒーを買わないのですが、買ったことがある日本人に聞いてみると「普通に美味しいよ」とのことです。
その人の考える「普通」の基準について確認し忘れていたので、なんとも言えないのですが、日本人にも満足の行く味ということなのだと思います。
マレーシアの「セブンイレブン」ならでは
私はあるもの目当てでよくセブンイレブンに行きます。そのあるものとは、「シェイク」。すごく普通のシェイクなのですが、暑い時に飲むとスッキリした気分になるので、時々飲みたくなってしまうのです。
セブンイレブンの入り口付近にあるドリンクコーナーには、シェイクのピンク色の機械(写真右)があります。シェイクの味は2種類あり、お店によって異なるのでお楽しみです。
機械の下にS、M、Lの3サイズのコップが並んでいるので、自分の好きなサイズのコップを選びシェイクを入れます。すべてセルフサービスです。その後、入れたシェイクをレジに持って行き清算します。
「セブンイレブン」VS「ファミリーマート」
マレーシアの「セブンイレブン」と「ファミリーマート」ですが、全く違う雰囲気のお店なので、どっちに行くかは本人次第です。
マレーシアらしい雰囲気を楽しみたい時には「セブンイレブン」がオススメですし、反対に日本が恋しくなった時には「ファミリーマート」がオススメです。
例えば、マレーシアに到着したばかりでまだ余力がある時に「セブンイレブン」で買い物をするのは楽しいと思いますが、旅行も終盤に差し掛かり疲れが出て来た時に、懐かしさを求めて「セブンイレブン」に入ると幻滅する可能性が高いです。
ショックを受けてますます疲れてしまうかもしれません。そんな時は「ファミリーマート」に行った方が落ち着くと思います。色々と使い分けてみると面白いです。