千葉県出身で休みが取れる度に千葉県を旅する筆者ですが、グルメや観光はチェックしてもトイレについて調べた事はありませんでした。
ですが、建築家・藤本壮介さんが手がけた作品“Toilet in Nature”というコンセプトのトイレは、観光名所なのでは?と思う程素敵な建築物でした。
アート作品ですが見るだけでなく、使用可能です。無料で、綺麗で、オススメのトイレです(笑)。
小湊鐵道・飯給駅の先にある公衆トイレ?!
千葉県市原市にある飯給駅の先にあります。「いたぶ」と読む駅です。この駅を通る小湊鐵道は、清潔な公衆トイレが整備されているのも人気の1つです。
筆者は電車ではなく車で行きました。駐車場はないけれど、2~3台停められるスペースはありました。どこからか歩いて来られる方もいました。
一見、トイレだと気づかない大きさ!!
黒さ2m程の黒い杉丸太675本がグルンと壁になっていて、トイレだと言われなければ見過ごしてしまう程です。
外周53mあるそうで「ドアはどこだ~?」とちょっとした探検気分になりました。
この道が見えたらまもなく到着です。
女性用のトイレでした。使用中以外は、扉は開けてあり、男女共に見学可能だそうです!
向かいに多目的トイレもあるので、男性も観光しつつ、そちらで用を足せます。
中は、おとぎ話を連想?!
この先の記事ももちろん読んでいただきたいのですが、現地に行かれる方は生で見てほしいです(笑)。ネタバレOK的な気持ちで読み進めて下さい。
いざ、オープン。
「草原」に見立てているそうで、お花畑の中のよう。開けてもトイレというよりは、庭園に足を踏み入れたような気分です。
なんと言っても広い! 広さ200㎡もあるそうです! そして奥に、全面ガラス張りの個室のトイレが設置されていました。一歩一歩ゆっくり進める道、木の奥に見えるトイレ、素敵じゃないですか~。
使い勝手はいかに?!
個室に入り鍵を閉めます。景色はこんな感じです↑
ガラス張りのトイレなんて人生初です! 落ち着かないだろうな~と思ってしまいましたが、いざ着席し、ぐる~っと見まわすと、
周りに広がるお花や草木に癒され心が落ち着きます。自然なフローラルの香りも漂い、すぐに不安はふっとび、あっという間に使用終了。
トイレ自体は通常のトイレと同じですし、トイレットペーパーの補充も充分ですし、綺麗に掃除が行き届いているし、手を洗う場所もあるし、鏡もあるし、気に入っちゃいました。
次の方がいなければもう少し座っていたかったくらいです。
ちなみにカーテンで隠すことも可能です。1つだけ難点をあげるとしたら、筆者が訪れた夏は暑かったです……これからの時期は良さそうですね。
なお、観光課の方によると「春には桜や梅、菜の花が咲き、とても綺麗な景色が楽しめます」とのことで、お願いしたら写真を見せて下さいました。
クローバーに囲まれる季節。
菜の花に囲まれる季節。
まとめ
実際に世界一大きいかどうか確証はとれませんでしたが、千葉県民として自慢のスポットでした!
こちらのトイレ、千葉県市原市の南部地域を舞台としたイベント「中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス」に先駆け平成24年3月に完成していたようなので、今更かもしれませんが、市の人気観光名所としてもっと話題にあがって良いのでは?と思います!
スイーツライターの筆者がお手洗いについて書くのはどうだろう?とも思いましたが、トイレの概念を変えてくれる美しさがあり、メルヘンな感じの記事になるのでは!と思い、書きました。
千葉県市原市飯給943-3
おまけ
とは言え少し食にも触れておきますね。市原市の名産は、梨・いちじく・桃などです!
また、車で15分ほどのところに地元農産物を使った「Mai Café」というカフェがあります。知ったのは帰宅後だったため今回は寄れなかったのですが、お米を中心としたメニューを展開し、デザートにも米粉を使用する地産地消のお店だとか。
平成27年には「Artisan Chocolate33ブランド」というチョコレートブランドも立ち上げたそうで、気になります!! 千葉でカカオを楽しめるお店……行かなければ!!
地元農産物とチョコレートをコラボレーションさせた商品や、ガトーショコラと米粉のラングドシャを試作検討中らしく、要注目です。