文房具の秘密基地?こだわりしか無い「文房具カフェ」の実力やいかに
日本

手帳やノートに始まり、春に新調するものが多いのはやはり文房具の類ですね。

でも東急ハンズやロフトや丸善じゃあ……品揃えが豊富なのは認めるけど、どれも同じだけたっぷり在庫があるばっかり。「持ち物で1ランク、周りと差を付けてみたいのに!」「皆同じ文房具持ってる!」なんて言うあなたに、新たな文房具との出会いの場を。

今回は、そんな文房具を愛するからこその真正面のネーミング、「文房具カフェ」をご紹介します。

文房具カフェとは?


文房具がきっかけで、気分やその日1日の過ごし方、他人とのつながり方がガラリと変わることだってある――。そんな素敵な文房具との出会いを作るべくしてある、体験型の文具ショップ&カフェです。表参道駅から徒歩5分。しあわせのパンケーキやcrayonhouse等、他の強豪店が並ぶエリアに位置します。

しかし辿り着いた狭い入口を潜って地下に進むと、ここも負けじと、文房具を手にした人たちでごった返していました。空間は文房具の展示、販売、カフェスペースが完全に融合しており、各エリアで皆さん、思い思いに文房具と触れ合っています。

メインのカフェスペースが、一番文房具との触れ合いが濃い

本とカフェ、動物とカフェ、工房とカフェ……様々なテーマカフェ、コラボカフェがありますが、「別にお茶しながら一緒にやらなくても良くない?」というものも数多く存在するのも事実。なぜカフェという空間にそれを融合させたのかに焦点を絞ると、そのお店ならではのこだわりがしっかり見えてくるのが良い喫茶店です。

では、文房具とカフェは?と意気込んだ矢先。ランチョンマットから文房具との触れ合いが。画用紙タイプのランチョンマットは、好きに落書きして良いようになっているんです。そして描くもののラインナップがこちら。

自分のテーブルに気になったものをいくらでも持って行って、描いてもらって構わないとのこと。

シャーペン、ボールペン、マーカー、色鉛筆――最新のものから馴染み深いものまで、文具としての種類は数えられる範疇。なのにどうしてこんな本数のペンが所狭しと差さることになるのか……。

更には懐かしのクレパスやクレヨンも別ブースにて参戦。それぞれの色の長さが違うのは、皆が同じように手に取った証。

試し書きを思う存分して、愛着が湧いたらひとつ手土産に。文房具との深い一期一会が体験できます。

勿論料理も充実(月替わりパスタ¥1,100-)。カフェご飯とは思えないボリュームに、大満足でした。

更にランチセットに100円プラスで、文房具くじが引けます。店員さんが、大きな箱を持ってきてくれました。パイロットの昔のロゴって、こんな感じだったんですね。

茶封筒に包まれた大様々なものの中から1つをチョイス。

中身はなんと、先ほど見かけたサクラクレヨンとミッキーのラベルでした! 100円でこの内容は、盛りすぎでは……? 大切に使わせていただきます。

と、お茶を飲みながら、ご飯を食べながらしっかりと文房具に触れられる、新しいスタイルのカフェブースでした。

販売スペースは、少数精鋭で


大型文具店とは違い、スペースに限りがある文房具カフェ。何でもかんでも置けない棚には、厳選された商品のみが並んでいます。

ごちゃーっと置かれているようで、1つ1つの商品がなぜそこにあるのか、こまごまと書かれたポップと共に納得のいく品揃えになっています。

昔、1本の芯に7色入った色鉛筆というのが流行ったものですが、それの派生でしょうか。1本のチョークの中に複数の色が入っているカラーチョークです。見た目も綺麗。中の色を混ぜて使っても良し、そのまま線を引いて色の変化を楽しんでも良し。

文房具カフェオリジナルグッズも。陶器で出来た文房具モチーフ。物置やコップ、箸置きまで。文房具×食というコンテンツに沿った、このカフェならではのグッズです。

文字で出来たしおり、「活字ブックマーカー」。確実に目に留まる、インパクト大のアイテムです。本という活字をしおりの活字で飾る。一枚上のセンスにワクワクさせられます。それにしても、売り切れた「ゆ」が気になる……。

お高い万年筆やボールペンはガラスのショウウィンドウの中に収められているイメージが強いですが、ここは触れてなんぼの場。どうぞとオープンにと、コップの中に憧れの1本を探させます。カフェの雰囲気にも馴染んで、レイアウトの一部と化している一角です。

これはまた、初見の文房具。ペンが即座に竹トンボに姿を変える、その名もペンシルコプター。「ん?」と首を傾げて手に取ったところを、店員さんが書かれたPOPに助けられます。鉛筆を飛ばす、ですか……思ったことはありませんが、やってみたくなってきますね。

特に華やかだったこの棚も、遊び心満載。

こちらのチューブ型のアイテム。キャップを捻ると……

なんとマーカーでした。太いので自立しますし、チューブの空洞部分がうまい具合に握りやすいので、小さいながらも使い勝手は案外良いです。

文房具の最大の魅力がしっかり伝わるよう、目につかせたり手に取らせたり、書かせてみたり……この短時間で愛着の湧いてしまう商品を、沢山持ってしまった魔のスペースでした。

文房具とは、一体何なのか。

新商品のアッと言わせるインパクトが、手元に収まる丁度いいサイズでデスクに彩を添える。張り切る傍らには、やっぱり新品のメモとペン。事務用品でも使いやすさが勝れば、まあ悪くないという気になる。

今の気分にプラス文房具。それはいつだって、自分のためのラッキーアイテムで……。お気に入りの文房具というのは、そんな存在なのかもしれません。

色んな思いを馳せられる文房具を片手に、カフェでお腹も心も満たしてしまおう。そんな大胆な取り組みは、お気に入りの文房具が見つかる瞬間に繋がる確率をぐっと上げてくれると思います。

文房具カフェ
東京都渋谷区神宮前4丁目8-1
公式HPはこちら

五感で見つめる文房具

見て触って、書いて驚いて、それだけではなく食べて飲んででもまた更に触れて書いて――。文房具相手にひたすら五感を費やす素敵な時間でした。店員さんも優しく、愛情を通してからも文房具に触れることが出来ました。

兎にも角にも、ここまでしっかり飲食スペースと融合したテーマカフェは貴重です。是非とも皆さん、濃い文房具たちとの出会いに目を回してください。
五感で見つめる文房具

この記事を書いた人

香罹伽 梢

香罹伽 梢ライター

とある九段下の大学生。国文学科映像メディア専攻。近現代文を研究したり、作ったりが専門。都心に行けば下っ端書店員。 書評であれ創作であれ、文学研究という素敵な趣味を1人だけで完結させるのは勿体無いので、文芸団体を主宰したり読書会をインカレで運営したり、書評を広報したりと「複数人で盛り上げる文学ライフ」に力を入れています。 ここでは、主に都内のブックカフェを紹介し、様々な本との触れ合い方を皆さんとシェア出来たらなと思っています。

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