温泉旅行や帰省などで出かける機会も多くなる年末年始。移動はクルマと言う人も、車中泊はツラい季節。そんな人に耳より情報。東北自動車道佐野サービスエリアにホテルがあるんです。今回、宿泊してみました。
高速道路サービスエリアに泊まれる!?
遠出のドライブで、高速道路のサービスエリアの灯りにホッとした経験は誰しもあるのではないでしょうか? こちらは栃木県の佐野サービスエリア。
サービスエリア横に見慣れない灯りを見つけました。向かっていくと「ファミリーロッジ旅籠屋・佐野SA店」です。
「ファミリーロッジ旅籠屋・佐野SA店」とは?
一言で表現するならば、ロードサイドにあるアメリカンロッジ風の素泊まりホテルと言えるでしょう。
料金は曜日や季節によって異なり、室料制になります。1室の利用人数によって1名当たりの料金が変わります。当日は、レギュラーシーズンの平日の1名利用のため、1泊5,000円(税抜)でした。これが例えば2名利用であれば、1泊8,000円(1人4,000円)になります。
入り口
佐野サービスエリアの上り側と下り側で、ホテルへの入り方が異なります。
上り側
▲佐野サービスエリアからホテルへの進入口
レストランや売店が入る建物に向かって左側奥に入り口があります。混み合う佐野サービスエリアのなかでホテル専用のスロープへ進む瞬間……ちょっとした優越感を感じます。
ホテル専用のスロープは玄関前につながっています。
玄関前を通り過ぎ、建物沿いに裏へ回るとホテル専用駐車場があります。
下り側
▲佐野サービスエリア(下り側)
東北自動車道の佐野SA下り側からホテルの専用駐車場へは入れないので、SA利用する時のように駐車します。
レストランや売店のある建物に向かって右奥の、専用階段から上がります。「ファミリーロッジ旅籠屋・佐野SA店」の案内板があります。
ホテルは小高い山の上にあるため、50段ほどの階段を上る必要があります。佐野SAの下り側から利用する場合は、荷物をコンパクトにまとめたほうが良さそうです。
「ファミリーロッジ旅籠屋・佐野SA店」へ
チェックインは15~23時、チェックアウトは11時。室数に余裕があれば、禁煙室・喫煙室の選択ができます。
最近では旅行サイトから予約する人が多いですが、旅行サイトのほうが高いこともあるので、ホテルHP記載の宿泊料金と比較することをオススメします。
朝軽食、Wi-Fi、駐車場が部屋料金に含まれています。部屋の広さはバス・トイレを含めて約25㎡と、充分な広さがあります。部屋には靴を脱いで入ることになります。
部屋の中にはクイーンサイズのベッドが2台備えられており、全室同じ仕様になっています。余計なサービスや無駄を省く理由で、浴衣・部屋着やスリッパなどは、あえて用意はされていません。
素泊まりホテルという前提で、事前に準備しておくことをオススメします。
浴室とトイレが別になっているので、清潔感があり圧迫感もありません。アメニティを確認してみたところ、歯ブラシセットはなかったので持参するか、フロントでもらいましょう。
バスタブは広く、足をのばして浸かることができます。シャワーの水圧は、十分な強さがあります。ドライヤーはビジネスホテルでよく見かける壁掛け式です。
ホテル内にエレベーターはありませんが、2階建てなので階段利用でも大きな負担はありません。SAが隣接していることもあり、クルマの騒音が気になるところですが、ほとんど外からの音は聞こえず静かに過ごせます。
余計なサービスは無いけれど、想像より広く綺麗な部屋なので、素泊まりのホテルにしては十分ではないでしょうか。
実用面もしっかりしています。コンセントは入り口横に加えて、テレビの横に電源タップが備え付けてありました。旅の途中に充電が減っても安心です。コンセントの配置や数に配慮を感じられます。
周辺レストラン
▲レストラン 営業時間7:00~22:00
栃木県のグルメが集結している佐野SAで、夕食を楽しんじゃいましょう。佐野SAでは上り側と下り側にそれぞれレストランがあります。
せっかくなので少し離れた下り側のレストランで、地元食材を生かした変わり種メニュー「那須鶏の三味丼スープ茶漬け」を食べてみたいと思います。
▲佐野de(さので)おもてなし1,500円(耳うどんサラダ・梅こんぶ茶漬け付き)
デンファレが飾られ、鶏のレバームースが添えられています。華やかな南国系の料理のようです。肉厚でほどよい歯応えがあり、ジューシーな那須鶏のもも肉と胸肉は、サクサクとした食感です。
那須鶏本来の味を堪能できた後は、ワサビを添えて玉露園の梅こんぶ茶を掛けてスープ茶漬けにしてみると……コレがまた美味しい。1つのメニューで2度美味しく頂けます。
無料なのにクオリティが高い朝食
フロント前のラウンジに無料の軽い朝食が用意されています(7時~9時)。コーヒーやオレンジジュースのほかに、5種類のパンがあります。客室で頂くことにします。
バターロールと黒糖パン、チョコチップスティックパンです。バターロールと黒糖パンにはマーガリンがサンドされています。無料だから期待はしていなかったのですがクオリティが高く、お得感があります。
コンビニのように使える上り側サービスエリア
▲佐野サービスエリア(上り側)
ホテルに隣接しているサービスエリアの売店は24時間営業なので、コンビニ代わりに利用できます。普通のホテルの宿泊では味わえない、ちょっと違った面白さを感じます。なお、お酒は売っていません。
チェックアウト時間
チェックアウトは11時です。時間に余裕があるのは助かりますよね。フロントにスタッフがいない場合もありますが、部屋のキーをフロントに返却することでチェックアウトは完了します。
栃木のお土産に
▲レモン牛乳・イチゴ牛乳 各パック105円
サービスエリアの隣ということで、お土産選びなどの買い物も存分に楽しめます。こちらは地元民に愛されている栃木名物の「レモン牛乳・イチゴ牛乳」、
▲さのまるサイダー205円 とちぎの地ラムネ170円
こちらも栃木らしさがあるお土産としても外せませんね。
佐野サービスエリア利用上の注意点
▲ファミリーロッジ旅籠屋出展
内容が一部重複しますが、ファミリーロッジ旅籠屋・佐野SA店を利用するにあたって、注意点が2つあります。
①佐野SA上り側(東京方面)には、ホテル専用の駐車場を利用することができますが、下り側(栃木方面)からは専用駐車場を利用することができません、下り側のSA利用者と同じように駐車して、階段を歩く必要があります。東京から栃木方面へ向かう車線のSA利用の場合、階段を上り下りするなど多少の不便が生じます。
②佐野SA上り側では一旦SA駐車場を利用した後でも、スマートICの出入りが可能ですが、下り側では一旦SA駐車場を利用した場合、本線へ進むしか選択肢が無く、スマートIC出口は設置されていません。