オーストラリアでは、実は飲酒運転してOKです
オーストラリア

世界有数のワイン生産地であり、ビールの消費量も抜群に高いオーストラリア! ワーキングホリデーや留学と日本人にとって親しみの深い国の1つですが、文化が違えばルールも違う!

私がホームステイ先滞在中に出会った驚きの交通規則を今回は紹介します。

これって飲酒運転!?


初めてこの事に気がついたのは、ホストファミリーと共に外食を楽しんだある日のこと。

ホストファザーはビールを楽しみ徐々にほろ酔い気味に、ホストマザーもカクテルを注文。徐々に私の中で広がっていた不安。

『え……誰が帰りに運転するの??』

嫌な予想はだいたい的中するもので、ためらう事なくホストファザーは運転席に乗り込みます。焦った私にホストファザーが一言、『ここでは飲んだ後でも運転できるんだよ』

私『!!!』

The Legal blood alcohol concentration (BAC)


日本では『何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない』と道路交通法に定められている通り、飲酒後の運転は厳しく禁じられていますよね。

近年、飲酒運転の悲惨さが多く取りあげられ、ルールはますます厳しくなる一方です。車で出かけておいて、ドライバーがお酒は注文するなんてありえない!!!!

一方オーストラリアでは The Legal blood alcohol concentration(BAC) と呼ばれる血中アルコール濃度が0.05以下の運転は法律上問題なしとされているんです。

つまり、飲酒後も血中アルコール濃度が基準値以下であるならば法的に運転が認められているわけ。

合法と言っても一定量だけ

ここで1つ疑問が出て来ます。血中アルコール濃度なんてどうやって個人的に測るのだろう……?

お酒の種類によってアルコール配合量はもちろん違うし、お店によってはグラスのサイズが違うとなれば何杯注文したかでは正確なアルコール消費量は測れない。

そこで活躍するのがスタンダードドリンクと呼ばれる単位です。

オーストラリアでは、1スタンダードドリンクは10グラム(12.7m)のアルコールを含んでいることを意味します。つまりお酒の度数によって1スタンダードドリンクが示す量は変化します。

度数の高いウィスキー(40度)であれば30mlで1スタンダードドリンクに達する一方で、度数のそれほど高くないビール(3.5度)であれば375mlが1スタンダードドリンクというわけ。

オーストラリア人の友達はこの目安を使い、どのくらいの量のアルコールを摂取したら、どの程度酔いがまわるのかを測り、経験を重ねることで自分の体質と運転前の血中アルコール濃度を理解できるようになっていったと話していました。

※アメリカの1スタンダードドリンクは14グラム、イギリスの1ユニットは約8グラムと国によって表す単位とアルコール配合量が違うので注意が必要です。

ラベルに注目


市販されている全てのアルコール飲料に上の写真のようなStandard Drinksマークが付いています。

この分量がそのお酒のボトルを飲んだ時に消費するスタンダードドリンクを示しています。このマークをアルコール飲料のラベルに記載することは法律で義務付けられているので、お酒を買いに行く際には、間違いなくこのサインに出会います。

また、バーやレストランでお酒を注文する際には店員さんに確認すれば親切に教えてもらえます。店員さんに話しかけるのは嫌だな~って時は『アルコール量・銘柄・Standard drinks(スタンダードドリンク)』 でネット検索すると簡単に調べることができますよ。

計測

気をつけなくてはいけないのは、個人差!

友達と出かけて、同じ種類のお酒を同じ数だけ注文したとしても血中アルコール濃度には個人差が出てきます。広く言われているのは、男女差、体格差、年齢差、常用薬の有無、お腹の空き具合などによっての生じる酔いの差。

個人的には経験だけで判断するなんて本当に信じられません。ですから、心配であれば日本にいる時と同じように『飲んだら乗るな』を海外でも守るべきだと思います。

実際、アジア系の私の友達の多くは『お酒を飲んだら車に乗らない』をオーストラリアでもしっかり守っています。

しかしながら、交通機関の悪さなどからパーティへ車で行かなくてはならない時がくるかもしれません。そんな時に使えるいくつかのツールを紹介します。

最初は『Blood Alcohol Concentration Calculator(血中アルコール濃度計算機)』。体重や何スタンダード消費したかを入力することで、血中アルコール濃度を大まかに測ってくれます。

ネット上にいくつかありますが、オーストラリアのものを1つ紹介します。
Virtual Medical Center

次に紹介するのは測定器です。

息を吹きかけることで大まかな血中アルコール濃度を知らせてくれます。ワイナリーにも測定器が置いてあることがあるので、危ないなと感じたら確認してみましょう!!

州ごとに違うルール

基本的なルールはオーストラリア全土で共通していますが、年齢や免許の種類、または運転する車の種類によって制限があるなど細かな違いが州ごとにあります。

南オーストラリアでは仮免許期間中のドライバーまたはバス、タクシードライバーは運転前にお酒を飲むことはできません。2005年にドライバーに対するアルコール検査(Random Breath Test)を強化するなど危険運転を減らすための法改正も行われています。

ですので、オーストラリア滞在時には州独自のルールを確認してくださいね。

ワイナリーに車でいける


オーストラリアにはワイン、ビール、アップルサイダーなどの生産地がたくさんあります。気軽にテイスティングできるフェスティバルなども多く開催されているので、車が使えるのはとっても便利です。

安全運転

たとえ血中アルコール濃度が0.05%以下であっととしても、安全に運転ができていない場合はもちろん危険運転と見なされます。

ホストファザーや友達をはじめ、多くのオーストラリア人が実践しているのは運転前に30分から1時間程度飲まない時間をつくることです。

お水やお茶を飲みながらくつろいで少しだけ酔いが覚めるのを待ちます。車に乗る際には十分に責任を持って安全を守ることは、どこの国でも共通のルールです。

お酒のルール自体は厳しい?!

オーストラリアのお酒に関するルールが優しいわけではありません。南オーストラリアでは、パブの前にセキュリティーが立っていて入店前に身分証を求められることもしばしば。

友達の誕生日パーティーがパブで開かれた時、身分証を持っていなかったため入店できなかったことがあります(涙)。リカーストアでお酒を買う際にもパスポートの提示をもとめられることがあります。

お酒を飲むのは楽しいことですが、どこの国でトラブルの種になりがちです。国独自の法律と身の安全を守りながら、楽しい滞在を過ごしてくださいね。

この記事を書いた人

Mutsumi

Mutsumiローカルな旅専門

新潟県出身の大学生です。食、芸術、野生動物に関心があります。18切符を使った電車旅で旅行の魅力を知り、今では国内外問わず知らない土地を訪れることが大好きです。旅先では美味しいもの巡りをしながら現地のスーパーや市場など、各地域のリアルな暮らしを感じられる場所へ足を運ぶようにしています。読んで頂いた方に役に立つ情報や、お出かけのきっかけになる記事が書けたらと思います。

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