幸せを運ぶ妖精の小さなオジサンの目撃情報が、多くの芸能人により発信されて知られるようになった、杉並大宮八幡宮。都心部からも近く、人気ドラマのロケ地としても聖地巡礼の参拝客が増えているようです。優しい雰囲気のある杉並大宮八幡宮にまつわる都市伝説を、マニアックにご紹介します。
アクセスは、京王井の頭線「西永福」駅から徒歩7分、クルマなら方南通り沿いの「南参道」が便利です。マニアック好きなら、正参道の一之鳥居から聖域の雰囲気を味わいながら、参拝することをオススメします。
1969年に、旧境内地から古墳が発見されて、太古の昔から聖域であったことがわかりました。東京の新宿や渋谷から近いロケーションにありながら、東京都内で3番目に広大な自然が残る神域のため「大宮」と名づけられました。
火付け役は「やりすぎコージー都市伝説」の関暁夫
▲一之鳥居
2009年3月に「やりすぎコージー」の番組で、吉本興業のお笑いコンビ、ハローバイバイの関暁夫が紹介したことがキッカケでした。ちなみに、写真のアングルは、オンエア当時を再現したモノです。
▲二之鳥居
関暁夫が杉並区出身ということもあり、オンエアでは神社名は伏せていましたが、“妖精のいる神社”として紹介したために、リアルな神社探しのちょっとしたブームになりました。
自然が豊富な参道は、都内とは思えないような新鮮な空気が流れています。新年のお祝い気分を盛り上げるように、屋台がたくさん出ています。午前中の早い時間なので、食事をしている人はまばらです。寺社仏閣巡りでは、自然のパワーが満ちていると言われている、午前中に訪れることをオススメしたいですね。
参道を進み、神門の手前右側にカメの彫刻があります。
寿命が伸びて長生きが出来ると言われている、「多摩清水社」があります。有り難い御神水を頂くことができて、誰でもペットボトル3本まで持ち帰ることが許されています。
東京のヘソと呼ばれる聖域から神域への入口
「東京のへそ」と呼ばれる大宮八幡宮ですが、「東京の中心」ではありません。パワースポットという考え方をすれば、東京の中心は皇居ではないでしょうか。とは言うものの、境内の中で、よりパワーを感じる場所へ、お邪魔してみます。
▲神門
なぜ寺社仏閣巡りをしているのか? 興味本位で聞かれることがあります。はっきりと言い切ることはできませんが、「自分に必要なものごとを感じ取る場所だから……」と答えています。自分を見つめ直す時間って大切ですよね。
950年という歴史ある大宮八幡宮の主祭神が、15代天皇の応神天皇ということで、注連縄(しめなわ)の上や門扉に、菊の御紋章を見ることができます。
小さなオジサンの都市伝説ばかり注目されていますが、拝殿を参拝すれば、「縁結び・安産・子育て・学業」などの御利益があると言われています。
拝殿と言えば、医療ドラマの「ドクターX~外科医・大門未知子~」でも初詣のシーンが撮影されて、ロケ地の聖地巡礼で参拝している人も多いと聞きます。大門未知子のようなミラクルパワーが発揮できるようになりたいですね。
小さなオジサンの目撃情報の多い「大宮稲荷神社」
拝殿に向かって左奥の大宮稲荷神社は、衣食住の神が祀られていますが、幸せを運ぶ妖精の小さなオジサンとの関わりは謎です。
的場浩司をはじめ、柳原加奈子、釈由美子、中島美嘉、長瀬智也(TOKIO)、岡田准一(V6)などの目撃証言があり、都市伝説マニアの中でも注目されている場所です。
特に、社の「土台付近で見かけた!」という情報が集中しているので、覗き込むような体勢で念入りに観てみましょう。
「背の高さが20cmほどでスーツを着た小さなオジサン」ということですが、他の参拝客に迷惑の掛からないように、念入りに目を凝らしてみましたが、残念ながら小さなオジサンに出逢うことができませんでした。
やはり芸能人のように、人を魅了できるチカラや才能が無いと、小さなオジサンに出逢うことができなのでしょうか? 年始ということもあり参拝客が多く、賑やかなので恥ずかしがって姿を見せないだけでしょうか?
大宮八幡宮で一番のパワースポット
大宮稲荷神社前にある「共生(ともいき)の木 」は、かやの木に犬桜が寄生してできています。異なる2つの木は、本来ならばどちらかが枯れてしまったり、大きく育たなくなったりするものです。1本の幹で結ばれて巨大な幹として共に生き続けている、奇跡の現象を起こしているご神木です。
協力や助け合いの精神など、大切な意味が秘められているご神木に、両手を広げて思い切りパワーとメッセージを頂きましょう。神門そばにある夫婦銀杏(男銀杏・女銀杏)と同様に、ご神木周辺の空気は凛として清々しい気持ちになり、「復縁・縁結び」のパワースポットとしても知られています。
拝殿に向って左側に、大きく幹が広がる「菩提樹」が目に入ります。女性の参拝客が多いせいなのか? 優しい雰囲気がありますね。
女性に人気急上昇中!角度を間違えれば……ただの岩
南参道の清涼殿に、カエルの形をした大きな岩があります。「幸福撫でがえる石」というパワースポットは、撫でると幸せが返ってくるらしいですよ。観る角度を間違えると、ただの大きな岩にしか観えないですが、カエルのように観えるアングルを探してみましょう。
正参道の「多摩清水社」にいたカエルをご紹介した際に、説明しなかった理由がココにあります。「幸福撫でがえる石」の周囲にも小さい蛙さんがたくさんいました。
「幸福むかえる路」で願いごとしながら歩くと、より一層効果が期待できるようです。思う存分撫でてみました。
あれっ? カラスがなぜ歩いているの……。そうか!「酉年なんだから、次はカラスにまつわる寺社仏閣巡りでしょ!」という、カラスからのメッセージを受け取りました。
残念ながら小さなオジサンに出逢うことができませんでしたが、生命力の強い木々を始めとして、石造りのカエルなどもあり、杉並大宮八幡宮は女性や子供に優しい雰囲気があります。なぜ、「東京のヘソ」と呼ばれているのか? 考えてみました。ヘソと言えば……、カラダの中心にはヘソがある……、母親と子供はヘソの緒で繋がり生命がゼロから始まる……、数字のゼロは円(縁)になり、自分の行いがブーメランのように弧を描いてカエルとも読み取れます。杉並大宮八幡宮は、すべての縁が生み出される縁結びの神社ということでしょうか? 静かな時期を選んで、改めて参拝したい寺院のひとつと言えます。
ポジティブな言葉の連想ゲームも、こじつけのように思えるかもしれませんが、マニアックな記事を読んで頂けるあなたとの縁も、偶然ではないというメッセージのように思えてなりませんね。