東京の都心から近く5つの龍神様をお祀りする田無神社は、初めての参拝でも優しく包み込むような雰囲気があり、女性に人気の神社です。見どころがいっぱいの田無神社で、龍神様の強力なエネルギーを注入して、良いご縁を授けてもらいませんか?
龍がいっぱいの田無神社めぐり
東京都心部から、西武新宿線で約20分、「田無駅」北口より徒歩6分の場所にある田無神社。徳川家康の時代、江戸の整備のために青梅から石灰を運搬する道として青梅街道を造りました。街道を往来する人が集まるようになり田無宿ができ、近くに鎮座していた龍神様をお祀りしたのが、田無神社の始まりです。
田無という地名は、「田んぼの無い土地」というのが定説になっています。長い時間をかけて、狭山丘陵や武蔵野台地を侵食した谷の形状は「谷戸」と呼ばれています。水の豊かな土地の田無神社は、龍神様が棲むにふさわしい場所です。開かれた神社としても知られ、参拝当日も「酉の市」の準備が進められていて、多くのイベントが催されています。
龍神の道は、一の鳥居から本殿に向かって、参道がまっすぐ延びているように観えますが、神橋から右にずれているのがわかります。参道から見上げると、紅葉で黄金色に染まる空が広がっています。
ステップアップに! 火の守護神・赤龍神
参道入口の石段を上がった右側に、境内の南を守る、赤龍神が祀られています。社は小さいですが、木彫りの彫刻が見事です。
書斎・学業・勝負ごと・昇進などに関することを司ります。ライターという職業のワタシにとって、とても心強い赤龍神です。
勝負ごとや、学業・昇進のご利益があるとされています。自分が打ち込む世界で、ステップアップしたいと思っているなら、見守ってもらいましょう。
ラッキー龍神! 金属の守護神・白龍神
石段を上がった、龍神の道の左側に祀られています。赤龍神同様、社は小さいですが、木彫りの彫刻が見事です。
境内の西を守り、倉庫・金運・飲食・結婚運などに関することを司ります。玉を持っていますが、宝石のような「珠」と言ったほうが、良いかもしれません。珠を授かった龍神は、縦横無尽に動けるようになると言われています。
定かではありませんが、「如意宝珠」という珠で、「全ての望みを叶えることができるが、煩悩を増やすだけのもの」とも言われています。動かす力やノウハウ、秘儀秘法、文化などを意味するようです。結婚運や金運など、鉱脈を掘り出すような運をもたらしてくれます。玉の輿の結婚相手にめぐり会えたり、思わぬところから収入を得られるような、ラッキー龍神と言えるかもしれません。
正面から拝見する白龍神の顔は、どことなく人間の顔に近いように思えます。俳優の柳葉敏郎さんに似ているような? ……バチ当たりなことを、想像してしまいます。
芸術のパワーをもらおう。樹木と風の守護神・青龍神
境内の東を守る青龍神は、古い切り株の上に、祠が祀られています。
庭園・話術・音楽性・積極性などに関することを司ります。
芸術などに、力を発揮できるように応援してくれます。新しい芽が出るような力強さで、導いてくれる青龍神です。
健康なカラダをサポートしてくれる守護神・黒龍神
北参道鳥居に向かって左側で、境内の北を守る、黒龍神が祀られています。木立の影を探すようにして……高く石組みされた台座の上を、見上げるようにして拝見できます。
かなり背伸びをしないと、全体像を拝見することができないほど、高い場所に祀られています。トイレ・浴室・健康運・夫婦運・交際運などに関することを司ります。
清い水流の気で、健康なカラダを維持することができ、良いご縁などのご利益があるということでしょうか。
幸せいっぱい! 家庭の守護神・金龍神
全ての龍神のチカラをまとめる金龍神は、高さがある木彫りの彫刻で、本殿の正面から全体像を拝見することができません。
神主さんが出入りする本殿右の扉が開いていたので、横から全体像を拝見することができましたが、金龍神の顔はこちらを向いていません。
反対側に廻り、やっと拝見することができた金龍神は、木彫りで艶やかな色艶をしています。今にも動き出しそうな躍動感があります。家庭運・頭領運・事業運など、すべての命の源である「水」と、すべての災いを祓う「風」に関することを司ります。
みなぎるパワーの充電を忘れずに! 本殿の参拝が終わったら、深呼吸をして、ご神木に手を付けて祈ると、ご神木の気を頂くことができます。女性の参拝者で列ができるほど、人気スポットですよ。
境内には、南の赤龍・西の白龍・東の青龍・北の黒龍それぞれの名前のついた、イチョウのご神木があります。太い幹を見上げると、青いコケのようなモノが観えます。まるで、龍のウロコのように観えませんか? 龍マニア女子にとって、たくさんの龍に囲まれて時間を忘れてしまいそうな、幸せを感じる空間です。
5龍神ばかり探していると、見逃してしまう見どころとは……
白龍の水・手水舎は、境内の地下深くにある、青梅からの湧水を汲み上げています。
白龍の清らかな水で、カラダを清めましょう。
縁結びの道祖神は、手水舎の横に祀られています。天孫降臨の道案内をした猿田彦大神と、天鈿女命(アメノウズメ)の夫婦神を、道祖神としてお祀りしています。
田無神社では水の神様でもある、獅子頭の見つめる先には……
仲睦まじい夫婦神にあやかって、縁結びと子孫繁栄のご利益があるようです。
運気上昇の撫(なで)龍は、東参道に入口にあります。龍と玉を撫でると昇運を授かることができます。
毎月最初の辰の日は、「発達」に通じることから、商売繁盛・運気上昇の日でもあります。
田無神社の5龍神は女性に優しい
平日にも関わらず、田無神社の社務所は、9:30~16:00の時間で開かれています。5龍神それぞれのグッズも揃っているので、自分の願いを叶えてくれる龍神の、グッズを手に入れてみてはいかがでしょう。滅多に表に出さないという、ひとつのお守りで5龍神全てを網羅してある、プレミアのお守りが、有るとか無いとか……。
運試しのおみくじやお守りも豊富に揃っています。カップルで参拝するなら、盛り上がること間違いなし。
参拝初心者でも、優しく気で包んでくれるような落ち着いた雰囲気のある田無神社は、観光地化されていないのでゆっくり過ごすことができます。平日にも関わらず境内には、女性の姿ばかりでした。運気の上昇をはじめ、健康なカラダや縁結びなど、女性の味方と言える田無神社で、願いごとを叶えてみませんか。