日本100名城、日本さくら名所100選に選出されている小諸城。春の桜だけではなく、秋には紅葉が一面を彩ります。
お城好き以外への知名度はあまり高くないかもしれませんが、古城という表現はこの場所のためにある!と思えるほど、風格溢れる遺構です。
季節ごとの魅力満載で散策にぴったりな小諸城の見どころをお伝えします。
小諸城って?
武田信玄の時代、大井氏の鍋蓋城(なべふたじょう)と支城乙女城を侵略し、山本勘助らにより拡張・整備された城です。
豊臣秀吉天下統一の時に、城主となった仙石秀久とその子忠政の代に三重天守・大手門・三の門などを建設し完成しました。
日本100名城、日本さくら名所100選に選出されている小諸城。
現代の駅を挟んだ広大な敷地です。
第二次上田合戦の時に小諸城を陣地とした徳川秀忠が腰かけたと伝わる憩石。
柵の中に入ることはできませんが、話した内容や当時の情景を想像しながら眺めると何ともロマンがありますね。
旗がなびいていると、歴史の地に訪れている気分が一層高まります!
三の門。「懐古園」の額が掲げられています。この門は1765年に建てられた2代目の門で、国の重要文化財に指定されています。
門までの道は下り坂になっています。
城下町よりも低い位置にあたるため、穴城とも言われています。
野面積(のづらづみ)の石垣は、400年の歴史を感じます。苔が美しい。
石垣の上、登れるんです。細い道ですが上から見る眺めも一見の価値あり!
2階ほどの高さでしょうか? 実際そんなに高くはないのかもしれませんが、柵がなく区切りがあるわけではないため、足が竦みそうになりました。
高所恐怖症だと歩んで行くのは怖いかもしれません。
本丸跡はタイムトリップしているような錯覚に陥るほど喧騒がなく、水の流れる音や小鳥のさえずりが聞こえてきそうです。
懐古神社の社殿前にある石は、縄張りとしていた山本勘助が愛用したと伝えられているそうです。
史料学的根拠は存在しないそうですが、これほど石が艶やかに残っているとは不思議です。
鯉が泳いでいました。池も自然で心が安らぎます。
動物園も併設されているので、子供連れでピクニック気分も味わえると思います。ベビーカーを押している方も何組か見ました。
ちなみに、冬季は無料で入ることができます。
雪が積もり寒さは厳しいですが、雪景色をじっくり見て周りたい方には冬に訪れるのも良いかと思います。
滑りますので、雪道に慣れていない方はくれぐれも怪我にはお気をつけください!