歴女が伊賀を旅するとこうなる!松尾芭蕉の足跡を辿りつつ忍者体験もしてきた
日本

伊賀上野城

伊賀と言えば、上野城に松尾芭蕉。そして、何と言っても忍者! 今回は、忍者の里・伊賀上野で松尾芭蕉の俳句と伊賀流忍術を体感してきましたのでそのレポートです。

だんじり会館へ

伊賀上野
伊賀へ行く途中、「この先忍者が出るので注意!」の看板があったりと街全体が忍者押し。車の上にも忍者! 階段の上を見れば忍者! 普段は見逃しそうな場所にも視線を送ると発見がありました。

さて、この車があるのはだんじり会館。国の重要無形民俗文化財でもある上野天神祭の「だんじり行列」で使用されるだんじりの常設展示やワイドスクリーンでの上映などが行われています。

また、こちらでは忍者装束がレンタルできるプチ忍者変身処があります。大変人気で、受付には行列ができていました。受付では、指定の時間に戻ってくるように言われることもあるので、旅の初めに余裕を持って行くのが無難。

大人から子どもまで、各サイズ、色が用意されています。忍者装束のまま、散策することもできます。上野公園を歩いていると子供は9割忍者、大人も3割ほどは忍者でした。

だんじり会館以外のプチ忍者変身処はこちらでご確認ください。

芭蕉扇記念館へ

伊賀上野
芭蕉扇記念館はだんじり会館から上野公園内へ向かっていくと見えてきます。館内の入口付近には「芭蕉翁紀行足跡図」として、「野ざらしの旅(甲子吟行)」「鹿島詣」「笈の小文の旅」「更科の旅」「奥の細道の旅」の5つの旅の軌跡が電光パネルで展示されています。

足跡マップ、たまりません。次はどこを攻めようかな、あ、ここは行ったことがある。へぇ、こんな順路で行ったんだ、など回想(妄想?)しながら眺めれば眺めるほど次の旅への欲求が増していきます。

展示内容はその他に芭蕉翁真筆資料はもちろんのこと、連歌・俳諧に関する資料が展示されています。パネル展示は非常にわかりやすくまとめられていました。

伊賀流忍者博物館へ

次に、伊賀流忍者博物館へ。忍者屋敷では、忍者やくノ一(くのいち・女忍者)が屋敷内を実演をしながら案内してくれます!

外観は普通の農家で、仕掛けが施されているようには見えません。どこかに仕掛けがある、とわかって探してみても違いがわからないほど精巧な作りになっています。どんでん返し、刀隠しなど間近での実演は迫力がありました! 忍者屋敷は1度しか見ることができないようになっているので、見やすい位置をキープして見逃さないように必死でした。

屋敷を出ると地下の忍術体験館へ進みます。忍者の道具が再現されており、水蜘蛛(泥沼を渡る時に使用したもの)は実際に乗ることができるようになっていました!

ふかふかな布のようなものの上に乗るようになっていたのですが、支えがなければバランスをとることも難しく感じました。そして、足の間隔も広がりすぎると進めなくなるだろうな、ということが体感できました。筋力と俊敏さは不可欠でしょう。

くろろ鍵(土蔵の錠前を開ける特殊な鍵)、鉤縄(かぎなわ・縄の端を持ってグルグルと回して、タイミングをみて放ち高いところにうまくひっかけられると登ることができる)なども展示されています。時代劇で見たことがある方も多いのではないでしょうか。

手裏剣やクナイなどの武器や、巻物が売店で販売されており子供たちに大人気。ゴム製なので使い方を誤らなければ安全に遊ぶことができます。忍者装束も販売されていました。お店にかなりの人数が密集していて選ぶのも一苦労。

白鳳城へ

伊賀上野城
桜の名所でもある伊賀上野城。別名、白鳳城。築城の名手と言われる藤堂高虎によって大改修され、高石垣、水堀などは特に築城技術の高さを表しています。
伊賀上野城
見下ろせば、足がすくみそうなほどの石垣。本丸西側の高石垣は総高約30メートル!マンションだと約10階の高さです。

入るとすぐに藤堂高虎像がありました。その他、1階には甲冑・武具、伊賀焼、2階には藤堂家関係史料・武具調度品、芭蕉旅傘など、3階にはジオラマとその天井一面を著名人の大色紙で埋め尽くされていました。復興天守ではありますが、展示物は凝っていると思います。

伊賀上野城
三重県伊賀市上野丸之内106
公式HPはこちら

この記事を書いた人

ゆかり

ゆかり

ゴールウェイ移住計画中。歴史好きのWebプログラマー。 お城好き。山城好き。現在は史跡めぐりや狩猟に興味津々。 日本文化、和小物、漫画、アニメ、ゆるキャラなどジャンル問わず楽しいことが大好きです。

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