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移住地として人気、SNSでも話題のジョンソンタウンとは?
日本

アメリカの郊外に迷い込んだような埼玉県入間市のジョンソンタウンは、米軍ハウスの雰囲気で統一感があり、とても魅力的。これまでに数々のドラマやPVのロケ地にもなっています。街並みに溶け込むように50軒ほどあるカフェやレストラン、個性的なアメリカン雑貨や可愛いハンドメイドのお店などをご紹介します。

なぜ入間市にジョンソンタウン?


日本茶のブランドを評する時に「色は静岡、香りは宇治、味は狭山」という言葉を耳にしたことがあると思います。その狭山茶畑が広がっているのが、埼玉県入間市。狭山茶という名称にもかかわらず、なぜ狭山市ではなく入間市に茶畑が広がっているのか気になるところではありますが、謎の解明は別の機会に触れるとします。
この入間市には1930年代まで製糸会社の工場があり、働く人たちの食料を調達するための農場が広がっていました。その製糸会社が景気の悪化で土地を手放すことになり、現在のジョンソンタウン管理をしている磯野商会社長の父親が農園経営をすることになりました。
その後、陸軍航空士官学校が入間郡豊岡町に移転したことに伴い、将校家族が住むための団地を建設することになり、農園だった土地は「磯野住宅」という高級住宅街に変わっていきました。終戦後、陸軍航空士官学校は米軍基地になりましたが、その頃に殉職した陸軍中佐の名前から、基地は「ジョンソン基地」と命名されます。

1950年に朝鮮戦争が勃発すると、ジョンソン基地はアメリカ軍の最前線基地となり住宅不足が懸念されたため、基地周辺の地主は日本政府からの要請で、アメリカ人向け住宅の「米軍ハウス」を建設することになりました。現在の「ジョンソンタウン」のもとになる住宅です。

朝鮮戦争が終わるとジョンソン基地は日本に返還されて、米軍ハウスに日本人が暮らすように。しかし、老朽化が進み次々と取り壊しが進んでいました。
幼いころに米軍ハウスに憧れていた現在の磯野商会社長は「このままではいけない!」と1996年に「憧れの米軍ハウスの街づくり」を決意し、コンセプトに合わせてリノベーションや住宅の建て替えを進めました。それが今の「ジョンソンタウン」です。

今では大人気の住宅地


現在では約130世帯が暮らす住宅街。白い平屋建ての住宅が並び、アメリカの郊外のような雰囲気を漂わせています。

近隣の相場よりも家賃は高めにも関わらず、美しい街並みに惹きつけられ、クリエイターを中心に「ここに住みたい!」と移住してくる人が多いようです。

賃貸のみの住宅ですが、自由に改装できるように相談も受け付けてくれています。家と家との間には、塀が無いので庭も広く感じます。ジョンソンタウンに隣接して幼稚園や緑豊かな公園もあるので、子育てに好条件のため「住んでみたい」穴場と言えるでしょう。

数々のロケ地になった街並みに陶酔! のんびり散策しよう


米軍ハウスのリノベーションが進むとともにレストラン・カフェや雑貨ショップも増え、一躍有名になりました。クチコミやSNSの拡散などもあり、周辺住民や遠方から多くの人が訪れるようになりました。

▲沖縄カフェ&アメリカ雑貨店の黒糖カフェ「KAFUU&MiMi+MoM」
オールドアメリカンな雑貨がたくさん並んでいます。ジョンソンタウンの住民たちは「自分らしい暮らしかた」を満喫しているんだろうなあ~。羨ましい! 街の雰囲気を大切にする人だけが生活するエリアなので、景観を重視しているショップも統一感があります。

▲アメリカンダイナーと雑貨の「BLUE CORN(ブルーコーン)」
オープンテラスのお店も多く、雨の日は休み!なんてお店があるとか……それもアリかも。ボリュームのあるハンバーガーカフェですが、女性同士のグループが吸い込まれるように入っていく様子を何度も見かけます。

▲可愛いツリーハウスがある「雑貨&カフェ Plus one(プラスワン)」
北欧雑貨のある店内で、食事やスイーツを楽しむことができ、ジョンソンタウンを訪れる女性たちが、一度は足を止めるお店です。ジブリっぽい雰囲気のツリーハウスがあります。

▲お洒落なバンが停まっている「MellowFood CAFE(メロウフードカフェ)」
フードコーディネーターが、アジアン飯とスイーツで「おうちで楽園ごはん」をテーマにしている料理からは、優しいひとときを感じ取れると評判です。キッズルームを完備しているので、ママ達もリラックスした時間を過ごすことができます。

飽きることの無い街歩きで、小腹がすいてきました。春らしい陽気なので、テラス席のあるカフェでひと休みしてみたくなります。右に見えるアーミーグリーンのバスは、さまざまな撮影で使われているバスです。少し先にカフェらしき建物が見えてきました。

カフェでホッと一息


Culture cafe Grandir(カルチャー カフェ グランディール)は、駐車場西側にあるジョンソンタウン内案内板から北へ真っすぐ進んだ場所にあるカフェです。

テラス席があるグランディール前には、春らしくハクモクレンの木があるので目印になります。

平日の午後にも関わらず店内は満席のため、グランディールカラーのテラス席で待つことにします。陽が傾いてきて日陰の長さが伸びています。30分ぐらい待たなければならないとのことで、紅茶を入れてくださいました。ほんのちょっとした心遣いがとても嬉しいですね。

店内の2人掛けソファー席へ通されました。テーブル席は12席あり、女性に優しいひざ掛けが用意されています。腹ペコ具合が丁度よい具合……なに食べようかなあ。

グランディールのお勧めメニュー

タコライス850円(惣菜+スープ付き)


とりあえず見た目で美味しそうなタコライスをオーダーしました。プラス100円でコーヒーか紅茶をつけられる嬉しいメニューです。
タコミートにとろとろの温泉タマゴがトッピングされています。一見コッテリしているのかと思いきや、野菜がたっぷり入っているので、とてもあっさり仕上げてあります。1人でもペロリといけちゃう量ですが、2人でシェアして食べてもいいかもしれないませんね。

ねぎとひじきの明太子パスタ890円(ガーリックトースト+スープ付き)


タコライスをペロリとたいらげてしまったので、春限定メニューで和風の素材を使ったパスタも頂きました。こちらもプラス100円でコーヒーか紅茶をつけられます。
素材を生かした和風であっさりしたパスタと思いきや、ニンニクとスパイスが効いていてパンチのあるパスタです。見た目よりもパスタのボリュームがあるので、ぜひシェアして食べてみてはいかがでしょうか。

ロティ590円(15時以降オーダー可)


ロティとはタイやマレーシアなどの東南アジアで食べられている、バナナの入った焼きクレープのようなものです。生クリームを上にのせて食べるタイプになっています。ホットバナナのほんのりとした甘さと、添えられているバニラアイスとの相性がバッチリです。
店内は、ゆったりとリラックスできる時間を過ごすことができ、個人的には宇多田ヒカルや久保田利伸のソフトバラードが、聴こえてきそうなグランディールの雰囲気が好きです。

グランディール
埼玉県入間市東町1丁目2−11
公式HPはこちら

ジョンソンタウンを楽しむための注意点


ジョンソンタウンは観光地ではありません。アメリカンな雰囲気を壊さないように配慮されていますが、注意深く見てみると「警告板」がアチコチにあるのに気づきます。

ジョンソンタウンが全国に知られるようになり、アメリカの郊外を思わせるような静かな住居エリアには不特定多数の人が多く出入りするようになってしまいました。特に写真撮影の際は、居住者に対するプライバシー侵害が無いようにする必要があります。

店舗前に座り込んで、SNS映えする場所を占領して自撮りする人など少なくありません。

私有地に侵入して写真を撮る人は、アミューズメントパークと勘違いしているのかもしれません。ジョンソンタウンでは原則として無断撮影が禁止されているので、写真撮影は常識の範囲内としましょう。

ジョンソンタウン管理事務所
埼玉県入間市東町1-6-12
公式HPはこちら

SNSなどの普及で訪れる人のマナーが問われている

のんびりとしたアメリカの雰囲気ではありますが、ここで生活している人も多くおり、不法侵入者に対するクレームも少なくないことを忘れてはいけません。レストランやカフェ、雑貨屋などでも無断撮影を禁止している店舗さえあります。雰囲気を写真に収めたくなるとは思いますが、天気の良い日には洗濯物が干してあり、住宅前や店舗前の路上に停まっているクルマにも配慮が必要です。あくまでも居住地に立ち入っていることを忘れず、プライバシーを犯さないように常識的な行動で訪れてほしいエリアです。
SNSなどの普及で訪れる人のマナーが問われている

この記事を書いた人

MAKIJI

MAKIJI

秋田生まれ東京育ち。中年デビューのスピリチュアル系フリーライターとして、都市伝説でウワサされる神秘的なエリアをotaku感覚で追いかけます。日本人が忘れかけている魅力的なスポットの隠された謎を一緒に紐解きしませんか?五感をフル活用した情報であなたの背中をそっと後押したいと思います。
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