こんにちは! ライターのきまやです。
みなさんは、「愛宕神社(あたごじんじゃ)」という神社を知っていますか? 東京の港区にあり、「出世の石段」が有名ですよね。私もテレビで見たことがあります。
それではこの愛宕神社に、あとふたつ同じ名前がついた神社があることはご存知でしょうか。愛宕神社の総本社は京都。京都市右京区にあり、愛宕信仰といって火防の神と武神をお祀りしています。そしてもうひとつは、福岡市西区にあるんです! これら3つを総称して、「日本三大愛宕」と呼ばれています。
今回はその日本三大愛宕のひとつ、福岡市西区の愛宕神社に行ってきました!
愛宕神社への道のり
福岡市営地下鉄の室見駅から、歩いて15分ほどの場所にあります。神社周辺にいくつか駐車場があるので、車で来る人も多いです。また、愛宕神社があるのは愛宕山(標高60m)のてっぺんなので、登るのが辛い……という人は車で来れば山の中腹までは車で登れます。私も今回は車で。駐車場はあるものの、混んでいたら待つことになるので注意してください。
それでは、さっそく鳥居をくぐって登っていきましょう!
鳥居の下に、看板があります。「日本三大愛宕」であること、由来などが書かれています。
鳥居をくぐると、ここにも石段が! 京都の総本社が山の上にあるため、日本三大愛宕はどこも山頂に作られているらしいです。これも「出世の石段」だと思い、がんばって登ります。
まだまだあります、石段。
ここで、右手に手水舎。
左手に小さめの五重塔があります。
曲がりながら、まだ登ります。
見えてきました!
この、最後の門をくぐると……
本殿がこちら!
愛宕神社のご利益は、厄除開運・縁結び・試験合格・安産成就・禁断(禁酒・禁煙)とされています。この日も、受験生とそのご家族かな?という集団を何組か見かけました。
本殿の横には、願い事を書かれた絵馬がたくさん奉納されています。
愛宕神社の正式名称
福岡にある愛宕神社の正式名称は、「鷲尾愛宕(わしおあたご)神社」といいます。鷲尾神社と愛宕神社が合併したため、こういう名前になりました。鷲尾神社の方が由来は古いのですが、南北朝時代のころに兵火により衰退。その後に建てられた愛宕神社と合併することになった、とされています。
福岡市民はほとんど、「愛宕神社」とだけ呼ぶことが多いです。
愛宕神社の境内には
こちらは「お願い地蔵さん」。体の悪い人は、お地蔵さんの同じ箇所をさするといいとのことで、私は腰をさすります(腰痛持ち)。けれど抱っこしたら全部のご利益があると書かれていたので、最後には抱っこを。小さいサイズながらもずっしりと重かったです!
愛宕神社の末社には、宇賀神社があります。商売繁盛・芸能上達を特に願いたい人は、こちらもお参りしてくださいね。
愛宕神社には、たくさんの種類のおみくじがあります。ざっと数えただけですが、15種類はありましたよ。自分の好きなものを選べるから楽しい! 中にお守りが入っているタイプも多いです。
愛宕神社からの眺め
愛宕神社は、眺めがいいことでも有名です。福岡市を一望できます!
手前には住宅街が広がり、奥に見えているのが博多湾です。
真ん中で尖っているのが、福岡タワーです!
室見川と、その上を走る都市高速道路もはっきりと見えていますね。
西側を見ると、能古島が見えます。フェリーで行くことができ、のこのしまアイランドパークが有名。季節折々の花が咲くことで知られている島です。
望遠鏡があるのも、山の上にある神社ならではですね。
ぜひ覗いてみてください!
甘味処「岩井屋」
最初に紹介した鳥居のすぐ外には、甘味処があります。
その名も「岩井屋」。音が「祝い」に通じて、縁起がいい甘味処です。
元気のいいお兄さんがお店に招いてくれました!
まるで古い日本家屋のような店内。ここには、外国人観光客らしいグループがいらっしゃいました。
調度品も可愛らしい!
それでは、いただきます! きな粉がまぶされた「あべかわ餅」。とてもやわらかくて美味しいです!
こちらは名物の「いわい餅」と、抹茶のセット。いわい餅にはこしあんとつぶあんがあります。いわい餅は、太宰府で有名な梅が枝餅よりあんこが多め。苦味のある抹茶にぴったりです。
焼き餅は持ち帰りもできます。
そしてこのお店は、夏にはかき氷を注文するお客で溢れます。巨大なかき氷に花火が挿されて出てくるので、子どもたちに大人気なんですよ。
愛宕神社の楽しみ方
愛宕神社は福岡市内で一番高い愛宕山の上にあり、中腹の鳥居をくぐってから石段があるため、歩きやすい服装や靴で来た方が楽しめると思います。ハイキングのように登っていらっしゃる地元の方も多いです。
そしてなるべく時間をゆっくり取って、ぜひ愛宕神社からの景色を楽しんでください!
疲れたら甘味処で休憩……こんな素敵な週末、いいですよね。初詣や桜のシーズンには、とても賑わいを見せる人気の神社です。特に桜は約2,000本あり、満開になると紹介した石段の上が桜で覆われ、とても美しいです。