「ワニ漁」に潜入してきた
ボリビア

こんにちは! ボリビア在住のZICです。今回は、ボリビア第2の都市サンタクルスから東へ640km、バスで10時間の距離の場所にあるブラジルとの国境沿いの町、プエルトスアレスでの出来事についてご紹介します。

ここは夏には最高気温が50度にもなる極暑の熱帯の町です。パラグアイ川からの支流となる大きな湖があり、そこにはたくさんの川の幸があります。

ピラニアやスルビ、パクーといった川魚の宝庫で、内陸国のボリビアには貴重な魚が流通している場所でもあります。そんな熱帯の町では、魚だけではなくワニ漁も行われています。

熱帯ならではの衝撃的な光景を目にすることができました。

ブラジル国境沿いの町、プエルトスアレス


ボリビアというよりもほぼブラジルといってもいい国境沿いの町、プエルトスアレス。

ボリビアの公用語であるスペイン語とブラジルの公用語であるポルトガル語が飛び交う国境ならではの独特の文化があります。まわりが山に囲まれた盆地で夏は気温が50度にまで達する、まさに灼熱の町です。

そして、ブラジルからのパンタナルと呼ばれる大湿原の始まりの場所でもあります。この町はカセレス湖という湖が隣接しており、ボリビアからブラジルをまたぐ巨大な湖です。

大湿原の一部でもあり、広大な景色を見せてくれます。日本ではなかなか見れない、アマゾンの熱帯ならではの景色です。この湖の中ではたくさんの魚が取れるので、内陸国のボリビアでも魚をリーズナブルに食せます。

そしてこの湖にはアマゾンさながらワニも生息しており、ワニ漁がおこなわれます。それで、このプエルトスアレスではワニ肉が流通しています。

ワニ漁に潜入! 衝撃の光景

プエルトスアレスの町の外れ、この湖の浅瀬に至る場所でワニ漁は行われます。漁師の方に聞くと、まずワニを捕まえる罠を仕掛けて置いておき、そこでワニが捕まれば陸地へ連れてくるのだそうです。そして、絞めて解体するのだそう。

船で捕まえてきたワニを一気に解体。しかも女性がその作業をしていることに驚きます。

少しグロテスクな、衝撃的な光景ですがこれがワニ漁です。

まず皮をはいでから、身を少しづつカットしていくのだとか。ワニってこうなっているんだと思いつつ、やはりグロテスクです。

ワニ肉もそうですが、皮の方が価値があるのでは?なんて思ってしまいますが、やはり皮も売れるようです。ただ、ワニ自体乱獲が禁止されているので、捕まえて食用にしてよい大きさなどルールが存在するようです。

そして、大量のワニ肉が捕れました。写真で写っていた女性はどうやらワニ肉の買い付けに来ていたそうで、この大量のワニ肉を手で持って帰っていきました。このワニ漁の光景にもそうですけど、ボリビア女性のたくましさにも驚きます。

そしてワニ肉は1kg、25ボリビアーノ(日本円で400円)で売られます。それほど高い値段ではないので、ワニ肉の味を知る人はよく買いに来るそうです。果たして、ワニ料理はいかに。

食べてました! ワニ料理

このプエルトスアレスではワニ料理を提供しているレストランもあり、ワニ肉はメジャーな存在です。早速ワニ肉を食べてみました。

ごはんとワニ肉のフライ、そして野菜と一緒にいただくというのがボリビア人の家庭でのワニ肉料理。すごく美味しいです。

またワニ肉のフライをこちらで言うアグリドゥルセという味付けでいただくパターン。アグリドゥルセとは酢豚の味付けに似たような甘酸っぱい味です。これも抜群に美味しかったです。そして、

ワニカレーを作ってみました。ボリビア人のご家族に大好評で、ワニ肉を買うたびにカレーと一緒に食べようと誘ってもらうこともたびたび。ワニ肉の美味しさもそうですが、カレーの味は国境を越えます。

アマゾンの熱帯ならではのワニ肉料理。味は鶏肉ですが、より柔らかくかつ歯ごたえがある感じでとにかく美味しいです。ボリビアではフライにして食べるのが一般的の様です。

ブラジルからボリビアに陸路で入られる際、おそらくこのプエルトスアレスを通過しますので、少し立ち寄ってワニ肉料理を味わってみてくださいね。

プエルトスアレス

この記事を書いた人

ZIC

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南米ボリビア在住。ウユニ塩湖以外にも見どころはたくさんあり、現地から見つめた旅の情報を楽しくお伝えできればと思います。また南米各地の魅力あふれる情報もお伝えしたいと思います。

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