美瑛から車で1時間もかからないところに、私の実家があります。
現在は東京砂漠に住んでいるのですが、帰省するたびに癒やしを求めて美瑛へ行くほどのヘビー観光客な道産子です。もう何度行ったか数え切れないのですが、それでも毎度新しい出会いがあって、ますます美瑛が好きになる始末。
そこで、いつも走るドライブコースに加え、初めての方に出向いてほしいスポット、そして二回目以降の美瑛にもオススメしたい観光スポットを、愛を込めてお伝えいたします。
外せないドライブコースは単純明快、国道237号線
この地図をご覧いただければわかっていただけると思うのですが、国道237号線の両サイドがすでに美瑛ならではの丘とパッチワークに彩られています。
ドライブコースは単純明快。この国道237号線を軸にして、各所に点在する名前のついている木や路をのびのびと走る。ただそれだけです。そう、もはやこの国道237号線の両サイドすべてが観光地のようなもの。名前がついていない木だって、小道だって、すべてが「美瑛っぽい」景色です。
こちらは春に訪れた時の写真。
車から見ると、こんな景色。
そしてこちらは、夏。曇り空なのと写真が古い携帯で撮られたもので申し訳ないですが、濃い緑のパッチワークに出会えます。
こちらは秋の夕方。どの季節に訪れても、それぞれの季節の色をまとった風景があります。
ちなみに雪が積もるのは11月から。4月上旬まで雪は残ります。冬の美瑛もまた、まさに「白銀の世界」ということばがぴったりの白の景色となります。
そしてこれらは、特に名前がついていない丘たち。農家さんの日々の作業で副産物として生まれる景色です。農家さんの作業だけは決して邪魔をしないように観光するのが、旅人のマナーです。
このような景色に、国道237号から1本脇道に入るだけで出会うことができる…ということをまずは念頭においていただき、次に名前がついた木や路もご紹介いたします。
初めてなら絶対行きたいスポット4つ
ジェットコースターの路
正確には上富良野町にある、全長約4kmの路。国道237号線に看板も出ているので、ナビとにらめっこしながら探してみてください。
この道はとにかくアップダウンが繰り返される直線道路で、まっすぐに伸びる路をただひたすらまっすぐに進む心地良さと言ったら格別です。運転する人も、助手席も、その雄大さをそれぞれに楽しむことができます。
北西の丘展望公園(パッチワークの路)
正直なところ、国道237号線からひとつ脇道に入っていくと、どれも「パッチワークの路」です。どの道路も丘陵地帯となっていて、道の両側は”美瑛感”の強い景色が広がっているのです。
そんな風景に出会ったら、車を停めて写真でもゆっくり撮りたいところなのですが、道路に路駐するのは気が引けますし、なにより農作業の邪魔になりかねません。
そこで、「北西の丘展望公園」をおすすめする、という次第です。ここはこのパッチワークの美瑛の風景を、展望台からじっくりと眺めることができるスポットです。駐車場ももちろんありますので、ご心配なく。
ぜるぶの丘
6月~9月にもし美瑛に訪れることができたら、全力でオススメします。
色とりどりの花たちがそれぞれの美しさを誇る風景が目の前に広がるのですから、圧倒されっぱなしになることは間違いありません。さらに遠くに広がる美瑛の丘の風景との対比も心を奪われる点です。
ケンとメリーの木
ここまでご紹介したスポットは、ジェットコースターの路以外はかなり近場にあるので、あわせて周ることをオススメします。
この木は日産スカイラインのCMに採用されたことから名前がつき、観光地となっています。独特な佇まいと広大な畑との対比が魅力的です。
ちなみに、国道237号線を南下すれば、そのまま富良野も楽しめます。所要時間は、旭川から富良野までで1時間半くらいです。美瑛を時間をかけて楽しむのであれば、富良野まで行くとなると両方を1日かけて周るのがオススメ。富良野にはファーム富田や北の国からゆかりの施設なども充実していますので、合わせて観光すると効率よく周ることができますよ!
◇ファーム富田
北海道のラベンダー畑「ファーム富田」オフィシャルサイト
◇北の国から資料館
「北の国から」資料館|TVドラマロケーション|見る・楽しむ一覧|ふらの観光協会公式サイト ふらのindex
2回目以降に訪れても楽しいスポット3つ
水沢ダム
もしかしたら知る人ぞ知る、マイナー観光地かもしれませんが、私はこのダムの佇まいと大雪山系とのコントラストに強く心を動かされました。
ちなみに、美瑛では車を降りると聞こえてくるのは、風の音。そしてその風に揺れる湖面、木々の音、遠くでやっと、農機具の音がする…そんな空間です。もちろん空気は澄み渡り、ただそこにいるだけで心まで洗われる気がしてきます。
ファームズ千代田
ふれあい牧場などがある施設なのですが、東京から行くとびっくりするかもしれません。
なぜなら、特に受付などもなく、車を自由に停めたら自由に散策して、自由に馬やアルパカ、牛とふれあってOKという奔放な運営方針だからです。そんな形なので、年中無休・無料開放なのだそう。
たぶん、リャマ? アルパカ? 説明の看板などもないので疎い私にはわからずじまい。
たぶん、ジャージー牛。
そしてポニーや馬も。
あまりにも自由で、その自由さがなんとも北海道の空気感を醸し出しているなあと感じます。
様々な体験プログラムも充実しているので、時間が許せば参加してみたいものです。
青い池
もはや言わずと知れた青い池ですが、こちらも何度行っても楽しいスポットです。
その日の季節・天候や時間帯によって、様々に姿を変えてくれる、そんな池だからこそ、毎回訪れてほしいなあと思います。ただ、これまで紹介してきた美瑛のスポットと少し外れた位置にあるので、訪れる際は注意が必要です。
ちなみに、青い池の周辺の白樺にも圧倒されますので、是非あわせて観光してみてください!
一度訪れれば、たくさんの写真家たちもこの地に足を運び、さらには定住するに至る人も多い理由も必ずわかっていただけると思います。写真好きな方にはもちろん、北海道らしい大自然を満喫したい方にも全力でオススメできるのが、この美瑛です。ぜひ心ゆくまでご堪能ください。
2016年の台風10号の影響でできた富良野の「青い池」もこの近くですので、是非合わせてご覧ください。