青い、青すぎる「神の子池」。摩周湖の摩周ブルーと共に巡ってみた
日本

神の子池と残雪

北海道旅行をしたことがある、という方は多いはず。
でも北海道の東側、「道東」を旅行したことがある方、というと、もしかしたらかなり減ってしまうかもしれません。
札幌や旭川から少し距離があることから、なかなか行く機会に恵まれないという方も多いと思います。しかし、この記事を読めば一度は訪れてみたいと思うこと、間違いありません……! なにしろ、初めて「摩周湖」「神の子池」を観光した道産子の私、完全にこのエリアの自然に恋をしてしまったのです……

まだまだ知名度だけで言えばマイナーな場所。しかし訪れた人の心をがっちり鷲づかみする、人の手のまったく加えられていない自然のオンパレード、道東
今回はその中から「摩周湖」「神の子池」を巡る旅路をご紹介いたします。

屈指の透明度が織りなす、摩周ブルーの輝く湖面

まずは、摩周湖第一展望台へ。一番よく知られた湖の姿を見ることができます。
ちなみに、「摩周湖第一展望台」でカーナビのデータに登録されていたので、迷う心配はほとんど無いと言ってよいでしょう。

摩周湖

これが、摩周ブルーか……そう実感せざるをえない、紺色にも近い濃い青色の湖面。
この日は澄み渡る晴れの日で、「霧の摩周湖」の見られそうなタイミングは残念ながらありませんでした。
しかしこの青、そして遠くに見える斜里岳の雄姿。

摩周湖と斜里岳

晴れの日の摩周湖の姿を思う存分楽しむことができました。訪れた日の気候によっても様々な姿を楽しむことができることもまたひとつ、魅了されるポイントです。

ここで摩周湖の予備知識をひとつご紹介。
摩周湖には、注ぎ込む川も注ぎ出る川もありません。それなのに、年間を通じて水位は一定なのだそう。それは、絶え間なく水を溜め、そしてその圧力で地下水が湧き出ているから、らしいのです。
その自浄能力によって、湖の透明度は世界屈指のものとなっています。この不思議なくらいの青さの理由も、その摩周湖ならではの構造にあります。
そしてこの摩周湖、実は湖畔には降りることはできません。人の手が本当に加えられていない、まさに神域のような場所。

でも煩悩多き人間であるわたくし、どうしても湖を近くで見たいなあ、だなんて思ってしまうわけです。この透明度、いったいどうなっているのかと、間近で確認したいわけでございます。しかし、摩周湖ではその願いは叶いそうもありません……。

そこで、「神の子池」の登場というわけです。

「摩周湖」から「神の子池」へのアクセス

「神の子池」とは、摩周湖からの地下水が湧き出る山の奥にある池の名称。
こちらであれば、池のそばまで近づいて、その神秘を体感できるとのことでした。
これは行くしかない……! ということで、摩周湖から神の子池に直行!

ルートはこちら。地元の方に教えていただきました。

実は、近いように見えて1時間弱かかってしまうので、注意が必要です。
このあたりの地形上の都合で、ぐるりと回りこんで移動する形となります。

青い、青すぎる「神の子池」

そうしてついに辿り着いたのが、「神の子池」。
この日はゴールデンウィークまっただ中。本州では考えられないかもしれませんが、まだ残雪がしっかりと残っていました。

神の子池

遠目で見ても、明らかに青い!
しかもこの日は午後4時をまわるころに着いてしまった影響で、池に光があまり届かない状況。
そんな状況で水が青く見えるなんてそんな無理なお願いあるかしら、と思っていたのに……。
青い。

神の子池と残雪

光が差し込む位置に立つと、より青い。

神の子池と残雪

池の中には、倒木が腐らずに佇んでいます。

神の子池と残雪

こんなにコンディションの悪い日に行ったのに、まさかここまで青いとは……。
神秘的としか言い様がない、美しすぎる透き通る青に、ひたすら心を奪われてしまいました。

ちなみに、この「青」の理由は、看板が説明してくれています。

神の子池の成り立ち

これまで様々な「青く見えるスポット」に出向きましたが、今まで出会った中で断トツで青いです。
青が透き通っている、という、混じりけのない彩りに満ちた青。この感動、ぜひ現地で感じていただきたいです。


道東への旅路。
私は清里町で一泊したのですが、この町も驚くほど素朴で魅力的な町でした。
こちらは、斜里岳。清里町に滞在すると、斜里岳に見守られて生活しているという感覚に陥ります。

斜里岳

必ず再訪して、この魅力を世界中に発信するぞと、心に決めています。

道東・知床の記事も合わせてご覧ください。

この記事を書いた人

春菜 由香(コロポン)

春菜 由香(コロポン)TRIP'S編集長

87年北海道名寄市生まれ、旭川市育ち。名古屋大学文学部を卒業後、しばらくゲームを作ってました。Webメディアを作る上でも、とにかく面白いと心から思えるコンテンツだけを出していきたいです。ひがし北海道マニア(自称)、旅ラン専門家(フルマラソン経験あり)、写真家(名乗れるようになりたい)

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