• ビールでヨークVSランカスター!イギリス薔薇戦争の舞台で地元ブルワリー対決 | TRIP'S(トリップス)

    ビールでヨークVSランカスター!イギリス薔薇戦争の舞台で地元ブルワリー対決
    イギリス

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    シェイクスピアの史劇でも有名な、中世イングランドの王位継承権争い「薔薇戦争」。ネーミングの響きもあってか、日本でも度々漫画やアニメの題材にされ人気ですよね。

    その舞台であるヨークとランカスターは、どちらもロンドンから電車で日帰りできる距離にあり、みどころもコンパクトにまとまっているのでデイトリップにおすすめのロケーションです。

    そんな彼の地には、それぞれ白薔薇と赤薔薇をアイコンにした地元の名物ブルワリーがあります。パッケージからしてテンションが上がる両者のビール、歴史好きの方にもビール好きの方にもおすすめの地ビールの旅へいざ!

    ソクたびソクたび

    先攻:ヨーク(白薔薇)

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    まずは、白薔薇を掲げたヨークから訪ねてみましょう。

    ロンドンのKing’s Cross駅からエディンバラ方面へ向かう電車に乗って約2時間。中世イングランドの趣ある街並みが見えてきたら到着です。

     

    ちなみに、日本でも有名なこの赤い紅茶のパッケージ、イギリス土産としてもらった方も多いのではないでしょうか?

    今回はビール対決ですが、お馴染みのヨークシャーティーも、その名の通りここヨーク(ヨークシャー地方)の紅茶です。

    KINGS ARMS

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    30年にも及んだ薔薇戦争において、ヨーク朝最後のイングランド王といえばこの人、リチャード3世。

    シェイクスピアの史劇の影響により、あたかも極悪人のごとく扱われることが多いリチャード3世ですが、近年の研究では再評価が進んでいます。そんな彼の旗印である白い猪をサインとして掲げるパブ「KINGS ARMS」を発見!

    15世紀のイングランドに思いを馳せつつ、いざ飲み比べスタートです。

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    カウンターにずらりと並ぶビールたち。以前こちらの記事でご紹介したヨークシャー地方のブルワリー「Samuel Smith’s Brewery」のビールを楽しむことができます。

    ロンドンでも人気のブルワリーなので扱っているパブは多いのですが、やはり地元で飲むのが格別! 種類も豊富です。

    IMPERIAL STOUT

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    大好きな黒ビールですが、今回はちょっと奮発して「IMPERIAL STOUT」をチョイス。かつて、船で帝政ロシアへ輸出され、貴族たちが好んで飲んだことからこの名前がつけられたそうです。

     

    ビールの味の決め手となる重要行程である発酵には、「Stone Yorkshire Squares」と呼ばれる四角い大きな石が使われています。

     

    ついゴクゴクと飲んでしまいがちな一杯目ですが、苦味と香ばしさのバランスが絶妙で、おつまみなしでじっくり堪能したくなる味わいです(実際、このパブはお酒しかありませんので、夕飯は他で済ませてから二軒目としての利用がおすすめですよ。イギリスの老舗パブは、ご飯を出さないところが結構多いです)。

    ORGANIC APRICOT

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    続いて注文したのがこちら。

    その名の通り、甘みのあるフルーツビアです。普段はあまりフルーツビアに手を出すことはないのですが、おつまみなしで楽しむならアリかなと思いトライしてみたところ……大正解!

    甘すぎずしっかりとビールの風味を残した味わいを楽しめます。ビールの苦味が苦手な人はもちろん、カクテルが苦手なビール党にこそ試してほしい一杯です。

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    そして、飲み終わったらグラスの底にご注目! こんなところにも白薔薇が隠れているんです。街のそこここに散らばる白薔薇とヨーク朝の面影。

    電車でたった2時間ですが、ここにはロンドンとはまた違った歴史と文化の香りが残っています。

    KINGS ARMS
    3 King’s Staith, York YO1 9SN

    後攻:ランカスター(赤薔薇)

    所変わって、ランカスターへやってきました!

    こちらもヨーク同様ロンドンから日帰りで行くことができ、EUSTON駅から直行便に乗れば3時間ほどで着きます。

    LANCASTER BREWERY

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    そして、ランカスターの地元ブルワリーへは鉄道駅から結構歩きます。

    お城や教会など観光の見所が多い市街地を抜け、Googleマップを頼りに迷わず歩いても30分以上。

     

    大学や住宅街を通り過ぎると、途中から完全に田園風景に切り替わるのでちょっと不安になりますが大丈夫! 赤薔薇の大きな看板は絶対見逃しません。ブルワリーは、郊外のアウトレットパークのようなエリア内にあります。

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    カウンター奥のボードにはオリジナルビールの説明があるので、好みの味を探します。迷った時はテイスティングしてみましょう!

    LANCASTER RED

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    まずは、やはり「赤」で攻めて行こう!との意気込みで「LANCASTER RED」をチョイス。

    クリーミーで非常に飲みやすい一杯! 密度の高い泡は、GUINNESS好きの人には絶対おすすめです。あっという間に飲み干して二杯目へ……。

    LANCASTER GOLD

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    二杯目は、シトラスが香るフルーティなエール「LANCASTER GOLD」をオリジナルのクリスプと一緒に注文。

    すっきり爽やかな飲み口で、これまた一気に進んでしまう……! 日本のビールが好きな方にも飲みやすいエールです。そして、このクリスプがまた絶品!

    スコットランド名物のBLACK PUDDINGとイングランドのマスタードをミックスしてしまうなんて、日本では絶対に味わえない逸品です。ロンドンでも見かけたことがないので、買うならここですよ! お土産にもおすすめです。

    LANCASTER BLACK

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    そして、最後はこちら「LANCASTER BLACK」。やはり締めは黒ビールですよね。

     

    すっかり気に入ってしまったクリスプもお供に購入。個人的にこちらのスタウトは、数あるイギリスの黒ビールの中でもかなり美味しかったです。黒ビールといえば、あのコーヒーやカラメルのような香ばしさが特徴ですが、その加減がちょうど良い! ぜひ黒ビール好きに試してみてほしい逸品です。

    LANCASTE BREWERY
    Lancaster Leisure Park, Wyresdale Rd, Lancaster LA1 3LA
    公式HPはこちら

    まとめ

    ビール版薔薇戦争はいかがでしたでしょうか?

    どちらも地元愛のこもったハイレベルな対決でしたが……純粋に味の好みだけで比較するなら、ランカスターに軍配が上がる……かな?

    一杯目に選んだ「LANCASTER RED」、そして偶然出会ってしまったオリジナルのクリスプが勝敗の分かれ目でしょうか。

    ただ、個人的にはリチャード3世への思い入れが強いので、ヨークの地を踏むことができて感無量の旅でした。

    どちらも、ロンドンから直通電車がありアクセス抜群なので、ぜひ日帰り観光のプランに組み込んでみてくださいね。

    番外編

    ヨークには、ご紹介した「Samuel Smith’s Brewery」以外にも地元のブルワリーがあります。「YORK BREWERY」が運営するパブで、大好きなリチャード3世と乾杯!
    番外編

    この記事を書いた人

    Yuki

    Yuki

    横浜生まれ。大学卒業後、制作会社勤務を経て現在はフリーランスのDTPデザイナーをしています。ロンドン在住をいいことに、日本の第二都市は横浜だと吹聴してます。歴史と文学と美術にまつわる旅をビール片手に一人で楽しむのが至福。こちらでは、歴史好きと飲兵衛さんに有益な情報をお伝えしていけたらと思っています。

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