ビールの醸造所が週末だけ小さなバーに。地元感満載のロンドンに会えるブルワリーとは
イギリス

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イーストロンドンの住宅街にある小さなブルワリー「Wild Card Brewery」。

普段はビールの醸造所として稼働していますが、金曜日から日曜日だけ週末限定のバーがオープンします。駅から離れた住宅街にあることもあり、お客さんはネイティブばかり! 観光地とはまた違う普段着のロンドンと、香り高いオリジナルビールを楽しめる穴場スポットです。

そんな、地元の居酒屋感満載のシークレットベースにいざ潜入!

迷子必至?! 本気の秘密基地

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ロンドンの南北を繋ぐVictoria線の終点、Walthamstow駅。テキスタイルデザイナーのWilliam Morrisが幼少期を過ごしたこのエリアは、大きなショッピングモールを中心とした駅前の賑やかさとは反対に、少し歩くとすぐに閑静な住宅街と豊かな緑が広がります。

住宅街を進むこと約15分。本当にブルワリーなんてあるのだろうか……と不安に駆られ始める頃、「Wild Card Brewery」の看板を発見! 駐車場や倉庫を抜けた先に現れたのは、なんとも無骨な鉄扉の入口でした。

ビールの仕込みタンクを目の前に乾杯!

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入口左手にででん!と構えるのは存在感抜群のビールタンク。なんたってここは醸造所! 現役の仕込みタンクを眺めつつビールを楽しめるという、飲兵衛さんにはたまらないシチュエーションです。
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まずは、大好きな黒ビールで乾杯です。黒ビールは、その苦味と香りから時としてコーヒーのようだなんて言われることもありますが、そんな中でも特にこちらはビターが強めかもしれません。

私がチョイスした「Ace of Spades」は、カカオとキャラメルのアロマの他、本当にコーヒーフレーバーが入っています。黒ビール好きの方にはかなりおすすめですよ。

オリジナルラベルにも注目

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こちらのブルワリー、オリジナルデザインのラベルがめちゃくちゃ可愛いんです。最初にオーダーした「Ace of Spades」のボトルバージョンがこちら。表と裏のラベルサイズが同じなので、両方剥がしてくっ付けると本物のトランプみたいになります。記念にぜひ!

まとめ

週末だけのオープンということで、かなりの混雑を覚悟して行ったのですが(ロンドンのパブはただでさえ常に満員立ち飲み状態!)、扉を開けてみればそこはご近所さん達が三々五々集う憩いの場でした。

ネイティブしか居ない空間に入った瞬間は、ちょっぴり外様感を感じたりもしましたが、そこは飲兵衛同士! 気のいい店員さんにあれこれ聞いているうちにすっかり出来上がっておりました……。

美味しいビールはもちろん、普段見ることのできないブルワリーの様子を観察したり、地元の人たちと一緒に酔っ払ってみたり、観光地では絶対に味わえないロンドンの魅力がいっぱいの「Wild Card Brewery」。ロンドンへ訪れる際は、ぜひ週末の予定に加えてみてくださいね。

Wild Card Brewery
Unit 7, Ravenswood Industrial Estate, Shernhall Street
公式HPはこちら

この記事を書いた人

Yuki

Yuki

横浜生まれ。大学卒業後、制作会社勤務を経て現在はフリーランスのDTPデザイナーをしています。ロンドン在住時は、日本の第二都市は横浜だと吹聴してました。現在一時帰国で日本満喫中!歴史と文学と美術にまつわる旅をビール片手に一人で楽しむのが至福です。こちらでは、歴史好きと飲兵衛さんに有益な情報をお伝えしていけたらと思っています。

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