千と千尋の神隠しのモデル地を、センとリンのセリフから謎解きしてみた
日本

千と千尋の神隠しのモデル地探しでは、描かれている背景から探すのが一般的ですが、「マニアックなジブリファンにしかできない」、セリフから読みとるモデル地探しをやってみようと思います。

マニアならではの視点でモデル地探し


千と千尋の神隠しでは、華やかな外観の油屋が特徴的。全国各地に実在する個性的な建物が「モデルではないか?」と、まことしやかに囁かされています。

このように、通常モデル地探しでは描かれている背景から探すのが一般的ですが、「マニアックなジブリファンにしかできない」、セリフから読みとるモデル地探しをやってみようと思います。油屋で働くことになったセンの先輩であるリンのセリフに注目してみます。

リンのセリフにモデル地のヒントが隠されている


何気ないセンとリンのセリフに注目してみると、妙なことに気がつきます。夕方から降り出した雨に紛れて油屋を訪れた「オクサレ神」騒動のあと、仕事が終わって夜景を眺めながら言うセリフです。

セン:(湯屋の周囲に広がる夜景を見て)「街がある……海みたい。」
リン:「あたりまえじゃん、雨が降りゃ、海くらいできるよ。」

当然、海を想像させるシーンですが……

「雨が降ると海になる場所」なんてあるの?


冷静に考えると「雨が降れば海ができる」場所なんてあるわけがないことに気づきます。雨が降って水位の変化を見られるのは、川・沼・湖しか考えられません。

実は、ファンの間で囁かされる候補地のひとつとして、東京都と埼玉県の都県境にある「狭山丘陵から八王子や奥多摩まで」の広いエリアがあります。この中には、「多摩川、奥多摩湖、狭山湖、多摩湖」があります。ここから候補地を絞ってみます。

ご存知のように、川の水は一時的に増水するものの、どんどん下流へ移動します。もし海原電鉄が走る海のような場所のモデルが、川だとしたら……激流を思わせるような背景が描かれるのではないでしょうか?

川である可能性が低そうなので、多摩川はモデル地候補から除外しても良さそうです。

湖面の静かな湖がピッタリかも


油屋の下に広がるのは、「海じゃなくて、湖なんじゃないの?」という、直感みたいなモノはありますが、裏付けが必要です。

リンのセリフ「あたりまえじゃん、雨が降りゃ、海くらいできるよ」「おれ、いつかあの街に行くんだ」から、油屋からは海越しに街明かりが見える場所だということがわかります。

たったひとつ条件を満たす場所は「首都圏にある緑の島」


「海越しではなく、湖越し」だとして、「奥多摩湖、狭山湖、多摩湖」から街並みが見える場所を絞り込んでみましょう。

奥多摩湖は、標高の高い山々に囲まれているため、候補地から除外します。狭山湖は、所沢の街並みが隣接しているものの、湖面越しを見ることのできる場所が存在しないため、候補地から除外します。

湖面越しに街並みが見えるのは……多摩湖だけになります。

たったひとつ疑問が解決してもモデル地とは限らない


しかし、千と千尋の神隠しのモデル地として確信できるまでには、まだ根拠が必要です。モデル地探しの旅は始まったばかりです。

多摩湖

この記事を書いた人

MAKIJI

MAKIJI

秋田生まれ東京育ち。中年デビューのスピリチュアル系フリーライターとして、都市伝説でウワサされる神秘的なエリアをotaku感覚で追いかけます。日本人が忘れかけている魅力的なスポットの隠された謎を一緒に紐解きしませんか?五感をフル活用した情報であなたの背中をそっと後押したいと思います。

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