ここ数年、少なくとも年に4回は修善寺に遊びに行く筆者。そんなに頻繁に行くからには何か目当ての物でもあるのかと思いきや、実は特に何もありません。
ただ景色を眺めながら歩いているだけで心地良い修善寺の温泉街・竹林の小径。車を走らせてちょっと上の方までいけば「修善寺自然公園 もみじ林」や「修善寺 虹の郷」があります。
どの時期に行っても洗練された風情ある景色が楽しめる修善寺ですが、紅葉の時期は一際美しくなります。とにかく修善寺には、紅葉が良く似合うのです。なんて言葉だけで説明されてもピンと来ないですよね?
ということでこれから皆さんをバーチャル「修善寺もみじまつり」へ誘います。この記事を読み終わる頃にはあなたも、晩秋の修善寺通になってしまうかも?!
まずはじめに
「修善寺もみじまつり」は毎年11月中旬から12月上旬にかけて主に「修善寺庭園」・「修善寺自然公園 もみじ林」・「修善寺 虹の郷」の3会場で開催されます。開催期間は会場によって異なるので、確認してからお出かけすることをおススメします。
私が修善寺の紅葉を訪れたのは2017年11月19日頃。全体的にまだ紅葉は色づきはじめでした。ちなみに修善寺温泉街では少し長めの12月10日頃まで綺麗な紅葉を楽しむことができるようです。
「修善寺庭園 秋の特別公開」は今だけ
この日夕方頃に修善寺に到着した私は、まず始めに公開時間が16時で終了してしまう「修善寺庭園」へ向かいました。
通常非公開の修善寺方丈の庭園を期間限定で一般公開しているということで、この貴重な機会を逃すわけにはいきません。庭園整備協賛金(入園料)として200円を支払い、いざ庭園へ!
そこに広がっていたのは、極上の癒し空間でした。
青空×名園×紅葉はとても絵になります。深い味わいのある風景に、ため息が漏れます。伊豆の古刹が守り伝えてきた庭園でうっすらと色づいた紅葉を見ながら過ごすひとときは、何ものにも代えがたい贅沢な時間でした。
静岡県伊豆市修善寺964
期間 2017年11月18日(土)~11月30日(木)全日とも9:00~16:00
入場料 庭園保存協賛金として1人200円
アクセス 修善寺駅からバス「修善寺温泉行き」で約10分、終点修善寺温泉駅下車
※有料駐車場あり
※小雨決行
「福地山 修善寺」公式HPはこちら
伊豆随一のもみじ群生林がある「修善寺自然公園 もみじ林」を散策してみた
1ヘクタールに約1,000本の紅葉群生林のある「修善寺自然公園」。もみじ林の入口を入るも、やはりもみじは色づきはじめでした。どうやら標高の高いところでも修善寺の紅葉はまだまだこれからなようです。
「修善寺 もみじまつり」の広告写真で見たまぶしいぐらいに鮮烈な紅葉があと数日で見れるかと思うと悔しくもありましたが、ほのかに紅葉したもみじ林も歩くのもなかなかいいものです。
せっかくなのでもみじ林を奥に進んでみます。するとしっかりと色づいた紅葉に出会うことができました。
もみじ林を上から見下ろすとこんな感じ。来年は是非とももみじの絨毯の上を歩いてみたいです。
広大な敷地を誇る「修善寺自然公園」のみどころは、もちろんもみじだけではありません。富士見台では、空気の澄んだ天気の良い日には富士山が眺望できます。
紅葉が見頃になると、富士山が紅葉の中に浮かび上がって見える形になるようです。筆者はこの日かなりくっきりとした富士山の姿を拝むことができたので、とてもラッキーでした。
「修善寺 もみじまつり」の期間中、もみじ林の入口付近には地場産品を販売する露店が出店します。こちらも合わせてお楽しみください。尚、もみじ林のライトアップはありません。暗くなると危険ですので日没前までには公園内から出るようにしてください。
静岡県伊豆市修善寺3690(修善寺 虹の郷すぐそば)
期間 2017年11月15日(水)~12月5日(火)
入場料 無料
アクセス 修善寺駅よりバス15分 東海バス「梅林口」もしくは「もみじ林前」下車
※有料駐車場あり
伊豆市観光協会修善寺支部公式HPはこちら
壮大なスケールで行われる「修善寺虹の郷 もみじライトアップ」は幻想的
最後にご紹介する「修善寺虹の郷 もみじライトアップ」は21:00までやっているので、園内をゆっくり見て周ることができました。昼の虹の郷は子供から大人まで楽しめるテーマパークという印象ですが、夜はとてもロマンチック。
夜間開園(ライトアップ)エリアはイギリス村、伊豆の村、日本庭園(菖蒲ヶ池周辺)、匠の村・もみじ林(一部)になります。
異国情緒あふれるイギリス村のライトアップ
入口を入るとまず目に飛び込んでくるのは、ヨーロッパの街並みのライトアップ。夜のイギリス村はとてもムーディーでした。
寒さをしのぎたいときには無料休憩所のメイフラワーを是非ご活用ください。
寒い夜には伊豆の村でホッと一息
イギリス村から日本庭園や匠の村方面へ続く階段の両脇にはライトがあり、ちゃんと足元を照らしてくれます。紅葉もかなりいい感じに色づいています。これは匠の村・もみじ林も期待できそうです。
※階段を避けたい場合はイギリス村からロムニーバス(有料)を使用して日本庭園や匠の村まで行くことができます。
階段を降りるとまず伊豆の村があります。ここでは体をポカポカにしてくれる汁物や軽食、麺類などの販売があります。
食事処でゆっくり座りながら休憩することもできますが、温かい飲み物片手にもみじ鑑賞するのもおススメです。
匠の村・もみじ林でもみじのアーチをくぐる
匠の村・もみじ林には約1,000本のもみじがあります。期待通りの色づき具合に大満足でした。暗闇の中に浮かび上がる赤や黄色のもみじは、息をのむ美しさです。
匠の村は丘陵地にあるので、坂を登りながらライトアップを眺めることになりますが、そんなことは気にならないほどの美観が目前に広がっています。
もみじのアーチをくぐると、なんだかとても切なくなりました。もみじが鮮やかに色づくのは、1年のうちほんの一瞬だけです。桜のように華やかではないけれど燃えるように色づき、儚く散っていく様が人間の一生と似ているなと思いました。
日本庭園の紅葉は圧巻
日本庭園の紅葉は一段と趣がありました。
紅葉を背景に浮かぶ菖蒲ヶ池ライトアップはこの世のものとは思えないほどに幻想的で、吸い込まれるように見入ってしまいました。
記念撮影にぴったりのこちらのスポットですが、周囲を一周し色んな角度からライトアップを楽しむことができるのも魅力です。
静岡県伊豆市修善寺4279-3
期間 2017年11月17日(金)~12月3日(日)全日とも16:00~21:00
夜間入園料 大人:750円 小人:350円
アクセス 修善寺駅南口から東海バス(虹の郷行き3番線)約20分、虹の郷下車
※夜間駐車場無料
「修善寺 虹の郷」公式HPはこちら
修善寺の紅葉は今が見ごろ
2017年11月25日現在、修善寺の紅葉は見ごろを迎えています。写真は修善寺温泉街・竹林の小径の様子ですが、これぞ筆者の大好きな世にも美しい光景です。紅葉シーズンは見事に色づくこちらのエリアは「修善寺庭園 秋の特別公開」と同エリアに位置しています。
情緒あふれる街並みで、自然が醸し出す究極の美を心ゆくまでご堪能ください。