ドイツの黒い森には、日本では無名な美しい街がたくさん潜んでいる
ドイツ

7月下旬に2週間ほどかけてドイツ南西部を旅行してきた筆者。そのうち何日かは黒い森にも滞在し、小さな町を巡ってきました。

そこで驚いたのは、黒い森には沢山の美しい町があり、そのほとんどが日本では無名に近いということです。確かにローテンブルクやベルリンなどの有名観光地と比べたら、黒い森は少しばかり存在感が薄いかもしれません。

しかし黒い森を侮ることなかれ。森の奥深くには、それぞれ独特な個性を持った町が点在し、美しい街並みが残されています。

今回は筆者が訪れた町の中から、特に美しいと感じた3つの町を紹介します。

ハスラッハ


素朴で可愛らしい街並みが特徴のハスラッハ。お店やカフェが並ぶハウプト通りには万国旗が飾られ、これを見た筆者は子供の頃の運動会の様子を思い出しました。

教会の塔の上にはコウノトリが巣を作り、時折彼らが町の上をぐるぐる飛んでいたりもします。その様子はまるで、この町がコウノトリに守られているようでもありました。

ツーリストインフォメーションが入っている市庁舎の壁には、黒い森に伝わる伝統衣装が描かれています。黒い森だけでも、地域ごとに独自に発展した様々な衣装があるのです。

市庁舎の壁を見てこの地域の伝統衣装に興味を持たれた方は、ぜひ旧市街の少し外れにある「黒い森民族衣装博物館」へ足を伸ばしてみてください。普段使いの衣装から結婚式の被り物まで、じつに100点以上の伝統衣装が展示されており、見ごたえがあります。

ハスラッハ
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ゲンゲンバッハ


ピンクの市庁舎が目を引くゲンゲンバッハは、他の町に比べるとお店やレストランも多く、比較的賑わっています。この辺りでは観光地としても有名な様で、団体や個人での観光客の姿もよく見かけました。

市庁舎はクリスマスの時期になると、窓がアドヴェントカレンダーになるという可愛らしい演出がされるのだそう。クリスマスマーケットも美しく、この時期だけでも10万人もの人がこの町を訪れます。筆者もぜひクリスマスの時期にまた再訪したいです。


細い道の探索も楽しいゲンゲンバッハ。木組みの家の壁にブドウの蔓がはっていたり、美しい花で窓が飾られたりと、ドイツの田舎らしい可愛らしい風景が楽しめます。

ローテンブルクのプレーンラインにちょっと似ているこんな通りもありました。

ゲンゲンバッハ
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シルタッハ


今回ご紹介する町の中で、筆者の一番のお気に入りだったのがシルタッハという町。

木組みの家が並んでいるという点は他の2つの町と同じですが、ここはその木組みの家の密度が濃い! しかも1つひとつの家が美しく、木枠が色あせていないのはもちろんのこと、壁も眩しいくらいに白いです。きっと定期的にメンテナンスをしているのでしょう。

町はとても静かで観光客の姿もまばらなので、せっかくの良い雰囲気がぶち壊しなんて事もありません。しいて言えば、マルクト広場が駐車場のようになっていて車が沢山泊まっている点が少し気にはなります。


しかしそれをカバーするほどに街並みが美しいのは確か。黒い森のおすすめの町を聞かれたら、筆者はまずシルタッハを挙げるでしょう。そのくらいおススメの町です。

シルタッハ
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個性豊かな黒い森の町

黒い森の美しい町はどこも見どころがコンパクトにまとまっているので、日帰りで数か所を巡るのも可。「同じような町ばかりでは」と思われるかもしれませんが、どの町も個性があるので全く飽きることがありません。

有名観光地ばかりでなくちょっとマイナーな場所にも行ってみたい方や、もうドイツに何度も来ているので新規開拓をしたい、なんて方がいたら、ぜひ黒い森の奥へ足を伸ばしてみてください。

この記事を書いた人

Mops

Mopsドイツ在住ライター/ドイツ語翻訳

2012年よりドイツ在住。現地でパートナーと知り合い、現在はヘッセン州のとある街に2人で暮らしています。旅行と食べる事が大好きで、旅の目的は「地元の名物」を食べること。ドイツを中心に在住者だからこそ分かる便利な旅情報やイベント、穴場スポットなどをお伝えします。

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