南ドイツの街レーゲンスブルクは、その美しい旧市街が世界遺産に登録されています。しかしながら、日本ではこの街についてまだあまり広く知られていません。周辺都市からのアクセスも良く、街自体もそれほど大きくないので観光がしやすいレーゲンスブルク。この街の魅力をご紹介します。
歩いているだけで楽しい旧市街
レーゲンスブルクの旧市街はカラフルな街並みが特徴です。その彩を作り出しているのは色とりどりに似られた建物の壁だったり、窓や入り口に飾られた花だったりします。また細くくねくねした道があちこちにあり、まるで探検家になったような気分で街の中を散策する事が出来ます。たまに道に迷ったりもしますが、こんな美しい街の中でなら、それも楽しみに変わってしまいますよ。
旧市街の中でひときわ目を引く建物が大聖堂です。上へ向かって高く伸びる尖塔が特徴のゴシック様式の大聖堂は、レーゲンスブルクのシンボル的存在でもあります。もし日曜日に滞在するのであれば、ミサに参加してみましょう。ここで聖歌を歌う少年聖歌隊の歌声は、ウィーン少年合唱団にも負けないほどと言われているほど素晴らしいものです。
また、ドナウ川にはドイツ最古のアーチ形石橋が架かっています。1146年に架けられたとても歴史のある橋ですが、かつては遠征に行く十字軍もこの橋の上を渡っていきました。橋から見渡すレーゲンスブルクの旧市街はとても美しく、絶好のシャッタースポットでもあります。
ドイツ最古のソーセージ屋さん
フランクフルターやニュルンベルガ―、チューリンガーなど、ドイツには様々なソーセージがあります。そしてなんと、この街にもレーゲンスブルガーと呼ばれるソーセージがあるのです。ソーセージは街の中のレストランなどでも食べる事が出来ますが、せっかくならドイツ最古と呼ばれているソーセージ屋さんへ行ってみませんか?
ドナウ川の脇に立つヒストリシェ・ヴルストキュッヘ(Historische Wurstküche)は、上で紹介した石橋を架ける際に作業員の食堂として作られた事が始まりの、大変歴史のあるお店です。中に入ると大量のソーセージが焼かれるいい匂いが漂い、それだけでお腹が空いてしまいます。
店の中にも席はありますが、天気が良ければ外のテーブルに座ってみましょう。ドナウ川や対岸の家々を眺めながらソーセージを頂けます。肝心のソーセージはというと、ニュルンベルガ―と似たような小ぶりのソーセージです。炭火で焼かれているので皮がカリッとしていて美味しいですよ。店で食べるほか、パンに挟んで持ち帰り用にもしてもらえます。
小さいながらも魅力が詰まったレーゲンスブルク。ミュンヘンからも1時間半ほどで来れてしまうので、日帰りでも十分観光できてしまいます。その美しい歴史的な街並みに、一度訪れればあなたもこの街のファンになってしまいますよ。