ドイツの中でもひときわ中世ヨーロッパの魅力が凝縮された街、それがミヒェルシュタットです。
伝統的な街並みや雰囲気、歴史的建造物の数々など、時が脈々と流れてきたことを思わせる魅力的な街です。今回は、そんなミヒェルシュタットのクリスマスマーケットをご紹介します。
ミヒェルシュタットとは
ミヒェルシュタットは、空港や列車が乗り入れるフランクフルトとハイデルベルクの中間部、オーデンワルド地方と呼ばれる山間部に位置する小さな街です。
実はこのオーデンワルド地方はとても自然が豊かで空気が澄んだ地域。日本の上高地や軽井沢をイメージしていただけたら分かりやすいでしょうか。少し街の中心部を外れると、ありのままのドイツのローカルエリアの魅力を感じることができるんです!
Weihnachtsmarkt in ミヒェルシュタット
このミヒェルシュタットのクリスマスマーケットは、ドイツ有数の伝統的なクリスマスマーケットとして地元の人から愛されています。
しかし日本ではあまりまだ知られていない、穴場スポットなんです! いくつか見どころをご紹介したいと思います。
1.ミヒェルシュタットをずっと見守る教会
ハイデルベルグのクリスマスマーケットとは違い、規模も街の中心部のみでしたが、古きよきドイツの伝統的なクリスマスマーケットの雰囲気を体感できます。
そんな中、ある1つの教会らしきゴシック調な建造物に目が留まりました。何でもここは、由緒ある市民ホールみたいで、15世紀からこの街を見守り続けているそうです。
なんと現在では、公共のセレモニーやウェディング会場として使われているそうです! こんなおしゃれなところで、挙式を挙げてみたいですね!
ちなみに挙式の際は、女性が福音を鳴らし、街中に幸せの音色が響かせるのだそうです。その音を聞けば、福をもらえるとされています。なんともロマンチックな風景です。
シティホールの中から見下ろすミヒェルシュタットの街並み。夕暮れどきに差し掛かり徐々にライトアップが目立つように。中世ヨーロッパの雰囲気を感じる素晴らしい眺めです!
2.木彫りの彫刻にも注目
ミヒェルシュタットのクリスマスマーケットでは、街のいたるところに、ウッドテイストな彫刻を見ることができます。実はここでは彫刻が有名で、産業になっているとのこと。
キリスト教をモチーフにした彫刻、聖歌をグループで歌う人形など、心奪われるほどかわいらしいです。ミヒェルシュタットとの街並みにぴったりな、伝統ある景観を堪能しちゃいましょう!
3.ドイツの小さな街にある、パティシエ界の巨匠が運営するスイーツカフェ
そして、ミヒェルシュタットから世界へ通用する凄腕パティシエがいると聞き、そのパティシエがオーナーを務めるカフェ「SIEFERT」へ。
かつて世界洋菓子連盟(UIBC)が運営するパティシエ世界大会にてワールドチャンピオンになった腕前を持つBERND SIEFERTさんです。
ケーキのみならずビスケット、マドレーヌなどさまざまなスイーツづくりに従事してきた方ですが、実は日本にも馴染みがあったのをご存知でしょうか?
なんと、ドイツ洋菓子の草分け的存在の「ユーハイム」のマイスターをBERND SIEFERTさんが務めていたのです!
日本語で紹介された記事が、厨房内に貼ってありました。また日本の大阪でも実際にBERND SIEFERTさんがプロデュースしたスイーツを販売しにいったそうです。
その世界的腕前が見せるクッキーを試食させてもらいました! 感想はというと、とろけますというほかありません!! 特にマカロンは絶品でした!
店内のカフェスペースで休むこともできますし、もちろん、お墨付きの洋菓子のテイクアウトも可。これはミッシェルスタットに来たらぜひ立ち寄りたいカフェですね!
中世の街並みを楽しもう
古き良きドイツのクリスマスマーケットが楽しめるミヒェルシュタット。変に商業化されていないありのままの情景や人々の雰囲気を肌で感じることのできる場所だと改めて思いました。
ハイデルベルグから車で60分ほどで行くことができます。中世の街並みを思う存分楽しみたい方にはおすすめですので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。