ジャンヌ・ダルクが火あぶりにされた最期の地は、今も十字架と共に存在する
フランス

フランス歴史上の有名人物といったら、誰を思い浮かべますか? ナポレオン? マリー・アントワネット? 太陽王ルイ14世?

忘れてはならないのが、15世紀にフランスを救ったと言われている、あの奇跡の少女。ショートカットヘアーに甲冑を身にまとっているイメージが強い、あの女性……。

そう、ジャンヌ・ダルクです! 今回は、ジャンヌ・ダルク最期の地 ノルマンディー地方ルーアンの主要観光地を徒歩でまわってきました。

パリのサンラザール駅(Paris ST LAZARE)からルーアン駅(ROUEN RIVE DROITE)までは電車で約1時間10分。パリから日帰りでも十分楽しめちゃいます!

まずはジャンヌ・ダルク教会へ

ルーアン駅から出てジャンヌ・ダルク通りを南へ進むと、左方向に、絶対何か意味のある建物だ!というように主張する、円柱の塔が見えてきます。

ここはジャンヌ・ダルクが幽閉されていたという場所、現在はジャンヌ・ダルクの塔と呼ばれています。

近づいてみるとかなり大きく感じます! そして思った以上に高さもある!

中の見学もできるようですが、今回はここへは入らず、ジャンヌ・ダルク通りに戻ってまた南へ。ジャンヌ・ダルク教会はこの通り沿いにはないので、途中で西方面へ曲がります。

進んでいくと、レストランやお土産屋さんに囲まれた広場のようになったスペースと、その中心に変わった形の平たい近代的な建物が見えてきます。

その近代的な建物が、ジャンヌ・ダルク教会です。教会という言葉から重厚な建物を勝手に想像していたのですが、思っていた以上の近代建物っぷりでした。

そして教会の横には、ジャンヌが実際に火あぶりにされた場所が、十字架とともにありました。今は草花が生えていて、この場所がと言われないと気づけないような状態になっています。

神のお告げに従い祖国のために動き、最後は王に見放されたかのようにわずか19歳で処刑されたジャンヌが、どんな想いでここで最期をとげたのだろうと、考えさせられるものがありました。

さらに、今はカフェやレストラン、お土産屋に囲まれるようにしてある観光地となっていますからね。時間は流れたんだなと感じられる、不思議な場所です。
ジャンヌダルク教会
そんな気持ちを残したまま教会の中に入りました。入るとステンドグラスが片面一面にあり、とても明るく、私が今まで見てきた他の教会とはだいぶ印象が違いました。

ここのステンドグラスは、サン・ヴァサンという現存しない教会から移された16世紀のものだそうです。

木組みの船底のようになった、円を描くようにゆるやかに曲がった天井も珍しい! ぜひ見上げて、じっくり見てみてくださいね。

そうそうそれと! この教会、ぜひ入っていただきたいのですが、入口が私には少しわかりにくかったです。正面中央に大きな扉があるので、てっきりそちらが開くのかと思って柵にはりついて扉の様子を見たりしたのですが(おもいっきり不審な行動)、いっこうに開かず……。

結局はそちらの大きな扉のほうではなく、その横にある奥まったところにある片面の扉が開きました。私は一度あきらめて帰りそうになりましたよ~。ご注意くださいね!

ジャンヌダルク教会
Place du Vieux Marche, 76000 Rouen

今も時を刻む大時計をくぐって、ノートルダム大聖堂へ


教会を背にして東へ向かうように歩き、大時計下をくぐってまた進んでいくと、ルーアンのノートルダム大聖堂があります。

その高さ151m!! 近くに行って写真を撮ろうとすると、一番上まで納まりきりません。どうしよう、どうしよう、と しゃがんで撮ったり、画面を縦にしてみたり、といろいろと試行錯誤しましたが(ここでも不審行動)、結局撮れた写真は見ての通り下部分が切れています。

苦渋の選択です。そして悲しいですがこれが筆者の精一杯です。時間があるなら周りをぶらっとして、少し離れて横面から写真を撮ってみるのもオススメです。また違った表情が見られますよ。

ルーアン・ノートルダム大聖堂
Place de la Cathedrale, 76000 Rouen
公式HPはこちら

モネの作品が展示してある、ルーアン美術館へ


ノートルダム大聖堂から駅の方向に戻って行くと、緑が茂った広場を正面にして建つルーアン美術館がありますので、そちらもぜひ行ってみてください。

この美術館には、モネが光の加減を研究するために30点以上も描いたというルーアンノートルダム大聖堂の連作の一部が展示されています。

展示されている1枚の絵と、今自分が見てきた実際の大聖堂とを重ね合わせて、モネが描いた時との違いを感じるのもいいかもしれないですね。

モネの他にも、シスレーやルノワールなどの作品も展示されていて、見ごたえあります! 館内も広いです! そして順路があってないようなものなので、方向感覚を失って迷います! 私だけかもしれませんが!

筆者は時間の関係上1時間ほどで常設展のみを回りましたが、もっと時間をとってもよかったなと後悔しています。よければ行かれる際の所要時間の参考にしてください。

ルーアン美術館
Espl. Marcel Duchamp, 76000 Rouen
火曜休館
公式HPはこちら

そしてグルメも!

まずはノルマンディーと言えばりんごですね! サン・マクルー教会という教会の前に、地元感あふれるパティスリーを発見!

お店の前で入るか入らないか迷ってきょろきょろしていると(お気づきだと思いますが、筆者は基本的に行動が不審です)、お店から出てきた常連っぽいマダムが「ここが一番おいしいわ!一番よ!」と話しかけてくれたので、りんごのタルトをテイクアウトで購入しました。

角切りりんごがずっしりと乗ったタルトは、薄めの生地がサクサクで、りんご自体の酸味が生きていておいしかった~! パティスリーという響きよりも、町のケーキ屋さん、と言ったほうが似合うような、そんな素朴で素敵なお店でした。
ルーアン鴨
それともう1つ、ルーアンの名物と言えば鴨料理! 人前で鴨を調理できる資格があるそうで、今回はその資格を持った方がいるレストランへ。

目の前で調理してもらうと料金がぐんと上がるので、私は泣く泣く料理だけを注文しましたが、他のテーブルの方が調理込みのコースを注文されていたので、さりげなく、そしてちゃっかりと凝視させてもらって、その調理法を見ることができました。

最初は鴨肉まるごとを持ってきてそれを目の前でさばいて焼き、焼かなかった部分はプレス機のようなものに入れて血を搾り出していました。鴨の血は肉にかけるソースに使うそうですよ。見事な手さばきは、まさにショーのようでした!

木骨組みの家が並ぶかわいらしい街並みも魅力的


ルーアンは、日曜、月曜休みのお店が多いようなので、行かれる際にはご注意くださいね。日曜はお店が午前中のみ営業というところも多いので、お土産屋さんやお菓子屋さん等、お目当てのお店があったら午前中のうちにまわっちゃいましょう!

ジャンヌ・ダルクをとても大切に想っているこの街で、みなさんもジャンヌに思いを馳せてみませんか?

出逢いのりんごタルト

よく「フランス人は冷たい」と言われますが、私個人の意見としては、そんなことはないと思っています。

今回の旅では、パティスリーの前で地元のマダムに背中を押してもらったり、レストランでは鴨の調理人の方が熱心にいろいろとお話ししてくれて、写真まで撮らせてくれました。

そこにしかないものがあって、そこでしか食べられないものがあって、そこで生きている人たちがいて……。

マダムが話しかけてくれなかったら、このりんごタルトを食べることはなかったかもしれません。そういう偶然のひとつひとつの出逢いも含めて、私は旅が好きです。

この記事を書いた人

チカさん

チカさん日本語教師

現在パリ在住。2018年3月帰国予定。 滞在中はフランスの日常を体験しながら、近隣国も含めてぶらっと訪れる予定です。 初めてのこと好き!実際に経験してみることも好き! 行きたい!と思ったら、一人でもわりとどこへでも行っちゃいます。 車好きの父の影響で、幼い頃からヨーロッパ車が身近にあったこともあり、最近 特に興味を持ち始めました。 昨年、日本国内でサーキットデビューしました! 「大人しそうに見えて、ご活発ですね」と最近よくほめられ(?)ます! ちなみに、英語しゃべれません! フランス語も・・・ちょっとしかしゃべれません! ジェスチャーと単語と行動力だけで、ハプニングもありながらなんとか乗り切ってます。 それでも旅はできるんだなと、ちょっと出かけてみようかなと、そう思っていただけるような、小さなきっかけと大きな情報をお伝えできたらいいなと思います。

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