普通運賃で乗れる「リゾート21 キンメ電車」は本当に金目鯛だらけでした。
日本

キンメ電車

知る人ぞ知る伊豆急行の「リゾート21」といえば伊豆東海岸を走るパノラマビューのリゾートトレインですが、私にとっては学生時代通学に利用していた思い出の電車です。

こちらの電車ですが、普通列車とは一線を画する外観と内装なのにも関わらず、なんと普通運賃のみで乗車可能。今考えると私はなんと贅沢な通学ライフを送っていたのでしょう。

以前から「リゾート21」を黒船に見立てて真っ黒に塗装した「黒船電車」の存在は知っていましたが、今度は「リゾート21 キンメ電車」が登場したという情報を入手。写真を見たところによると見た目がかなり私のツボを押さえていました。

ということで、数年ぶりに「リゾート21」に乗車してきました。

真っ赤なボディがチャーミング!

キンメ電車
ある晴れた日の朝、久々の「リゾート21」との再会に心弾ませながら地元の伊豆高原駅の改札へ向かうと……まずこんな広告が目に飛び込んできました。「リゾート21 目覚まし時計」ちょっと欲しいかも。
キンメ電車
「キンメ電車」の入線とほぼ同時にホームに降りると、そこには「キンメ鯛」をイメージした鮮やかな赤い車両がありました。

この日の「キンメ電車」の乗車時間は伊豆高原駅~終点の熱海駅まで、約1時間。発車前にまずは外観をまじまじとチェック。
キンメ電車
おっと、窓の下にはキンメ鯛が泳いでいます! ところでキンメ鯛の下に鉄道車両としては珍しいシルバーグレーのグラデーションが施されているのにお気づきですか?
号車表示
号車表示も凝ってます! おや、号車表示の下には伊豆半島の地図があります。

そうなんです、こちらの「キンメ電車」は同線沿線6市町と共同で伊豆の特産品をPRする地域プロモーション電車。地図が塗りつぶされている部分が、その車両で特集している地域になります。
キンメミュージアム
全部で7両編成のこちらの電車ですが、なんと3号車にはキンメミュージアムがあるようです。電車の中にミュージアムがあるなんて斬新です。
キンメ電車
さてさて、一通り車両全体の外観をチェックしたところで、いよいよ車内へ乗り込みます。

もちろん車内もキンメ一色

キンメ電車
なるほど、車内に入るとどの車両でどの地域のプロモーションをしているのか、一目瞭然です。

まずはシートに注目

キンメシート
もちろん座席にだってキンメ鯛のイラストが入っています。
※座席の色は車両によって違います。
伊豆急行線シート
海側の席は、ソファータイプのシートが窓に向かって並んでいます。
伊豆急行シート
先頭車には前面の展望を楽しむことができる、階段状の展望席が設けられています。

従来の電車のイメージに捉われない大胆なデザインを採用した伊豆急行の看板車両2100系「リゾート21」を改造して生まれたのがこの車両、「リゾート21 キンメ電車」なのです。まさに「リゾート21」の進化形ですね。

遊び心がいっぱい

塗り絵
なんとも微笑ましい子供たちの塗り絵を発見。これは今でも「リゾート21」が地元の子供たちに愛されている証拠です。かっこいいもんなぁ、「リゾート21」。
流木オブジェ
流木オブジェ
デッキには一際目立つ流木のオブジェがありました。電車の中に流木アートって、お洒落すぎませんか? ハイセンス万歳!
装飾
装飾
装飾
車両ごとに様々な装飾があるので、全車両見逃せません! ちなみに車両を飾るイラストの中には、”隠れキャラ”的な存在もいるようですので、是非探してみてください。

おススメは2号車、下田市PR車両

キンメ
キンメ
キンメ
下田見どころ
とにかく可愛かったのは、2号車(下田市PR車両)。あちこちにキンメが散りばめられていました。窓の周りに描かれているイラストで、さりげなく下田の見どころをアピールしていることに気がつきました。
キンメ
あれ? こんなところにもキンメ発見!

キンメミュージアムの全貌とは?

キンメミュージアム
先ほどもお伝えした通り、3号車には「キンメミュージアム」があります。ちなみにこちらの車両は多目的スペース付き。
キンメうんちく
キンメのうんちくを学ぶことができます。
キンメ歴史
キンメ歴史
キンメ歴史
知られざるキンメの歴史だってこんなに分かりやすく解説してくれているんですよ! この解説を読めばあなたもキンメ博士になれること間違いなし。
下田海中水族館
はい、もちろん行きますとも、 子供の頃から馴染みの深い「下田海中水族館」へ!

そういえばふと思い出したのですが、子供の頃の私のあだ名はイルカ博士でした。あまり可愛くないですね……。でもこのあだ名、結構気に入ってました。

もしかして実はキンメってすごい奴?!

キンメ
あれあれ? 気がついたらすっかりキンメのことを好きになっていました。海洋哺乳類好きでありながらも、お恥ずかしながら魚の知識は乏しい筆者。

キンメ鯛を食べる機会は幼少期から多々あったものの、彼らの存在は私には当たり前すぎて深く考えたことはありませんでした。「キンメ電車」から学んだ重要ポイントをまとめてみました。

・体が赤い深海魚の金目鯛。実は深海では”銀色”なんです。釣り上げた後に、頭と背中から赤く染まっていきます。
・伊豆の金目鯛は餌が豊富な伊豆の近海で育った「地金目」です。
・金目鯛は煮ても焼いてもお刺身でもうまい!
・旨い魚は頭もうまい!

えっ、キンメってすごくないですか? 魚としても食材としても相当魅力的ですね。

2017年2月4日に運行開始した「キンメ電車」。伊豆に新たに登場した名物電車は今日も地元の人々の想いを乗せて、真っ青な空と海の間を走り続けていることでしょう。

キンメ電車のタイムテーブル&座席図はこちら

空と海と「リゾート21」

両親と地元で暮らしていたとき、果てしなく広がる空も海も、手の届きそうなところにある星空も、ほっぺたが落ちそうなぐらい美味しい地元の魚も、全てが当たり前でした。地元の豊かな自然や資源にありがたみを感じるようになったのは、東京に出てきてしばらく経ってからのことでした。

「リゾート21」の車窓から見える、太陽の光が反射したキラキラ光る海を見ていると、嫌なことも全て吹っ飛んでしまいます。伊豆半島発天国行きの電車は、地元の人からも観光客からも愛される、伊豆のヒーローです。

この記事を書いた人

Makiko Suga

Makiko Suga海洋生物の素人スペシャリスト/動物&自然オタク/世界中の秘境地&穴場スポットマニア

幼少期に有名なイルカの研究家と運命的な出会いを果たす。以来海洋哺乳類に魅せられ、海洋生物学者への道を志すが挫折。その後は海洋生物とは無縁の生活を送っていたが、2015年に海洋生物の宝庫であるカナダに留学。あるクジラとの出会いが自分の人生を変える。子供の頃の夢を追い続けながら世界に目を向けている永遠の旅人。得意分野は自然、動物関連だけにとどまらず、多岐にわたる。

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