伊豆高原・犬連れ旅行!「大室山」でワンコと空中散歩!
日本

大室山リフト

関東からも東海からもアクセスが良い上に、海の自然も山の自然も楽しめるリゾートスポット、それが「伊豆半島」。
心身ともに癒やされる旅にするためには、やっぱりうちの犬と一緒に旅したい! そんなわがままをも叶えてくれるのが、特に「伊豆高原」周辺のスポットです。とってもペットフレンドリーな施設ばかりで、ランチを食べるのも工作体験なんかするのもワンコと共にできちゃいます。
中でも、これはレアリティ高い体験だなと感じたのが……
なんと、ワンコと共にリフト(スキー場にあるようなタイプの)に乗車して、どう見ても「お椀」ですとしか言いようがない造形の山のお鉢巡りを散歩できる、そんなアクティビティ!
もちろん人間も楽しめる、そんな伊東市のシンボル的存在、それが「大室山(おおむろやま)」です。

見るからにただの山ではない

そもそも私、伊東にこんなスポットがあるなんて知らなかったという、完全にリサーチ不足な状態で旅行を敢行した次第ではございます。とりあえず、ワンコと泊まれるホテルだけとって、あとは運命に身を委ねた……のです。
すると、目の前に現れたのが、このなんとも登ってほしそうにしている、つるんとした山。
大室山

他の山とは違うのだよ、他の山とは。そう言ってる気がします。
大室山

事実、航空写真を見ても、他の山とは一線を画する存在感。


これは行ってみるしかない! と思い立ち、足を運んだというわけです。

年に一度の山焼きで、この姿を保っている

大室山は、標高580mの休火山で、国の天然記念物にも指定されているとのこと。この火山の噴火で、伊豆高原の周囲などが形成されたということで、その威力をおもんぱかることができます。
そしてどうしてこの山には木がないのか? という疑問もすぐに解決されました。
なんと、この山、毎年2月に「山焼き」を行っているのだそう。700年ほど前から続けられているというこの行事は、カヤを採集するために行われていたということです。焼かれているその姿も見てみたい……!

いざ、リフトへ!

とはいえ今は2月ではないので、青々としたこの山を兎にも角にも登ってみることにしました。
山全体が国の天然記念物に指定されているということもあって、現在は徒歩での登山はできないとのことでした。犬を野に放ちたいというほのかに抱いた野望はここで消え失せます。
しかし! リフトで一緒に山登りできるんです!!
うちの犬、生涯初の「空中散歩」に挑戦!
大室山リフト

抱きかかえるとじっとしていました。でも、目が完全に、驚嘆していました。
大室山リフト
抱っこできる犬までであれば、一緒にリフト乗車してもOKとのこと。実質、中型犬まで、というところになりそうです。
うちのコーギーは14kgほどあるややビッグサイズですが、乗車時間は約6分とそこまで長くないということもあり、抱きかかえたまま無事頂上にたどり着くことができました。
ちなみに、リフトはそこまで地面との距離が離れているわけではないので、最悪犬が暴れても……とは思いました。が、暴れちゃう子は無理をさせないほうが良いでしょう。

お鉢巡りは格別の景色

頂上に到着すれば、あとは一周約1kmのお鉢巡りをワンコと一緒に楽しむのみ!
一周の道のりは全て舗装されているので、歩けるような最低限の服装は必要ですが、軽装でも問題ありません。
大室山お鉢巡り

お鉢の中では、なんとアーチェリーが楽しめるという、異空間ぶり。
大室山アーチェリー

雲間に見える太平洋、そして初島。
天気の良い日は、伊豆諸島や富士山、そして東京スカイツリーまでも見えるのだとか。
大室山からの景色

この日は雨模様でしたが、たまたま雨の切れ間に登頂。雲の上を歩いているような、そんな幻想的な空間が広がっていました。
大室山

心なしか、ワンコも楽しそうにしてます。
大室山


一周を回ったところで雲が霧のように山を包み込みはじめたので、あまり寄り道せず帰りのリフトに乗車しました。
疲れたのか、帰りは眠そうにしておりました。
大室山
ワンコの生涯に一度は、「空中散歩」させてみてはいかがでしょう。
個人的には、次は山焼きの時期に訪れてみたいと思いました!

■リフトの詳細はこちら
大室山リフト

この記事を書いた人

春菜 由香(コロポン)

春菜 由香(コロポン)TRIP'S編集長

87年北海道名寄市生まれ、旭川市育ち。名古屋大学文学部を卒業後、しばらくゲームを作ってました。Webメディアを作る上でも、とにかく面白いと心から思えるコンテンツだけを出していきたいです。ひがし北海道マニア(自称)、旅ラン専門家(フルマラソン経験あり)、写真家(名乗れるようになりたい)

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