豪華なものはないけれど、生活を楽しむ。フィリピンの暮らしから学ぶシンプルライフとは
フィリピン

「シンプルな生活で、豪華なものを持ってないけど、思いっきり遊んで笑って楽しむ、シンプルな生活がいいなと思った……こんな生活がしたい」

これは2012年1月、私が初めてフィリピンに行った時に書いた旅行日記の一部です(私は旅行の時にいつも小さなメモを持って行き、毎回旅行日記をつけています)。

この旅行日記は最後に「ここではsimple & happy lifeを学んだ」という言葉で締めくくられています。この旅行日記を読み返すたびに、フィリピンで学んだ貴重なことを思い出します。

ひとりで行ったフィリピン

私が初めてフィリピンに行ったのは独身の頃、ひとり旅でした。フィリピン人の友達の家族の家に泊めてもらう予定で、現地には私の知っている人は1人もいませんでした。友達からは、10年前のものという家族の写真を渡されました。

空港で迎えてくれたのは、友達のお姉さん夫婦。とても明るいフィリピン人の夫婦でした。とても素敵な笑顔でいきなりハグしてくれ「よく来たね」と言ってくれました。不安が一気に吹き飛んだのを覚えています。

それからの1週間は、本当に忘れることができません。まずいきなりタガログ語を覚えさせられました。教えられたのは「お父さん」「お母さん」の単語です。自分たちのことをそう呼ぶようにということでした。

まるでいきなり家族として迎えてもらったような気持ちになりました。今でも私は彼らのことをお父さん、お母さんと呼んでいます(ちなみに「タタイコ」「ナナイコ」といいます)。

素敵な笑顔のフィリピン人

その後、特別な観光はせず、彼らの普通の生活についていくことになりました。どこに行っても本当に素敵な笑顔のフィリピン人にびっくりしました。

シャイな笑顔の人、大きな声で笑う人、笑うだけでは表現しきれずに身体中で表現する人、踊り出す人……など様々です。みんな自分の方法で喜びを表しています。日本にはない表現方法です。でも愛情が伝わってきて嬉しかったのを覚えています。

ちなみに、フィリピンは本当に貧富の差が激しい国です。私が始めお世話になったご夫婦の家は比較的裕福な家のようでした。その後、友達が連れて行ってくれた場所の中には裕福でない家もありました。

私がついて行ったのは普通の住宅街です(スラム街は危険が伴うので、フィリピン人でも女性はあまり行けないのだと聞きました)。

家と言っても様々で、立派な家もあれば、どちらかというと掘っ建て小屋のような感じの簡単な作りのものもありました。

比較的立派な家が並ぶ住宅街

どの家からも出迎えてくれた彼らの笑顔が本当に素敵だったんです。作り笑いでなく本当に心から出た笑顔でした。

子供達の素敵な笑顔にも癒されました。初めて会った私にも素敵な笑顔で接してくれ、シャッターを向けると喜んで写真を撮らせてくれました。

お店の人までが素敵な笑顔で微笑んでいます。笑顔ってこんなに人を爽やかにするんだなと感じました。

シンプルな生活

その後、友達の弟の家に移動し、そこにもお世話になりました。弟の家はそれほど裕福ではないようでしたが、本当に清潔に整えられていました。

そして感動したのは、自分たちで、あるものを工夫して手作りしていることです。例えばダイニングの棚を手作りしていたり、壁のペンキを自分たちの好きな色に塗っていたり、なぜか階段が外につけてあったりと面白い家でした。でも、快適な家でした。

そしてお手製のフィリピン料理をご馳走してもらいました。その時もダイニングテーブルにキャンドルを飾ってくれ、音楽を流してくれました。

シンプルな生活をしながらも、心の余裕を忘れないって大切なんだなということを学びました。

大人でも思いっきり遊びます

フィリピン人は大人でもとにかく思いっきり遊びます。ゲームをする時も子供のように大きな声を出して楽しんでいました。最後にはカラオケ大会です。

大人たちは、子供からマイクを取り上げて踊りながら歌っていました。みんな大爆笑。そしてダンス……の繰り返しです。楽しいのですが、夜にこんなに大爆笑でカラオケをしたらさぞかし近所迷惑だろうと心配していた私です。

でも、私たちがカラオケをやめて寝る時間になっても他の場所からカラオケの音が聞こえて来ていました。しかも数カ所から。どうやら近所迷惑という心配はご無用だったようです。

大人になっても子供のように笑い、心から楽しむことができるってこんなに素敵なんだってひしひしと感じたのを覚えています。

「お金がない……だから工夫する」

弟夫婦は「私たちはお金がない。だから笑うしかないのよ」って笑いながら言っていました。

日本人の感覚だと「お金がない。どうしよう」となりそうなのですが、フィリピン人は、とりあえず笑ってしまおう。そしてシンプルだけど楽しく生活しようっていう発想になるようです。

実際、その夫婦は、学校の近くで子供達が喜びそうなおやつを売ったり、インターネットで英語のレッスンを始めてみたりと色々なアイデアを考え出して生計を立てています。だた笑って過ごしているだけでなく、ちゃんと実際的な方法も考えているんです。

そんなポジティブな考え方に心から共感しました。彼らは、裕福ではありませんし、もちろん家族の問題、その他生活の悩み事もたくさんあります。

ただ、その問題を見るのではなく、積極的な部分を見ているのです。だから笑うことができるんです。そしてシンプルな生活に十分満足しているんです。

私の人生のモットー「simple&happy life」

その時以来、私の人生のモットーは「simple&happy life」になりました。問題を抱えたとしても、その問題をどう捉えるか、消極的になるか、それとも積極的になるかは自分次第です。積極的な部分を見ることで十分にハッピーになれます。

そして、お金持ちでなくても、工夫次第で十分楽しい暮らしができます。お金持ちでないから、素敵な家に住むことができない、おしゃれができないなんて大間違いです。工夫次第で十分素敵なインテリアが楽しめますし、おしゃれもできます。

今住んでいる私たちの家も、古い家でハプニングに見舞われることが多いのです。その度にペンキを塗りなおしたり、家具を手作りしたりしてなんとか乗り切っています。そして、楽しく生活できています。これはフィリピンで学んだことが大きいからです。

フィリピンでの、あの1週間は私の宝物です。生活を見せてくれた人々に本当に感謝です。もちろんフィリピン人にも色々な人がいると思います。私が出会った人たちはもしかしたら、一部の特別な人たちなのかもしれません。

それでも日本では学びきれないことを学びました。私が出会ったフィリピンは、良い意味であまりにも衝撃でした。

simple & happy life

もともと「楽しいだけできたらどんなにいいだろう」という、とても横着な考え方の私です。そんな私が、フィリピンで過ごした1週間は私の人生の宝物です。あの日から私の考え方が変わりました。

まず、初めて会った人にフレンドリーに接すること。自分がそうされてどれだけ嬉しかったか。忘れることができません。そして、できないことに目を向けるのではなく、その中でどう楽しむのかに目を向けること。それが大切だと教えてもらいました。

数年後また訪れたフィリピン。やっぱりフィリピンは大好きな国です。

この記事を書いた人

yazu

yazu

九州出身です。 今はマレーシアに住んで数年になります。旅行も大好きでマレーシアを拠点に、東南アジア周辺の旅行にもよく出かけます。 マレーシアで、夫と共に、発展途上国ならではの思いがけないハプニング満載の生活を送っています。そんなことをしていたら、段々たくましくなってきました。東南アジア旅行では、いろいろな文化の違い、食事、地元の人との出会いを楽しんでいます。 そんな中で、自分たちが経験したこと、感じたことを記事にしたいと思います。だれかに楽しんでもらえたら嬉しいです。

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