栃木の天然水のかき氷も、東京の進化系かき氷も大好きですが、京都の和風なかき氷や大阪のこだわりのかき氷も目が離せません!
関西のかき氷で、筆者が気に入った3つをご紹介します。わざわざ食べに行く価値、アリです!
京都で最古参の氷屋直営の「PAGE ONE」
明治16年創業の森田氷室本店の五代目となる兄弟が立ち上げたカフェ&ダイニングバーがページワンです。
行列を覚悟して向かいましたが、かなりの豪雨が続いていたからか?すんなりと入れました。八坂神社の裏手にあり、祇園らしい雰囲気の中に佇むお店でした。雨もまた良い雰囲気を演出してくれます。
ダイニングバーなので一歩足を踏み入れると店内は薄暗く、かき氷屋さんだと思って訪れるとイメージと違うかもしれません。
筆者が案内して頂いた奥は、中庭を眺められる観光客には嬉しいお席でした。歩き疲れていましたが、ふかふかのソファーでほっと一息できました。
器も氷のかき氷?!
涼しげで美しい氷の器に入って出てきました。さすが氷屋直営店です! 手作業で氷塊を削り、器にしているそうです。冷気を器からも感じられますし、お皿に乗っているので溶けても大丈夫です。
氷が器だと「見て楽めるんだろうな」とか「氷のキメが保たれるのかな」なんていうありきたりな想像で訪れちゃいましたが、もっと奥深い世界でした。
筆者的には底の部分をほじる楽しさが好きでした! 器自体は硬い氷なのでスプーンで削れるわけではないですが、溶けかけたかき氷が再度冷やされ塊になっている部分をガリガリとすくって食べると、かき氷とはまた違う触感を楽しめるんです。
スプーンが氷にあたる音も変化していきます。そして、徐々に氷そのものの美味しさをじっくりと感じ取れます。食べ終わった後も、氷の美しさを眺めていられますし「奥深いんだな~ふむふむ」と。
店員さんも「ど~ぞ~ごゆっくり~~~」といった感じだったので、納得行くまで氷の器×かき氷のコラボを堪能しちゃいました。
筆者が注文した「生絞りレモン」
「生絞りって酸っぱくないのか?」と思いましたが、酸っぱさも甘さも控えめの特製シロップで爽やかな仕上がりでした。スライスされたレモン3枚はそのままのレモンです。満腹だった筆者もペロリといけちゃいました。
生絞りシリーズ、他には「イチゴ」や「オレンジ」がありました。暑い季節にぴったりです!
大行列のきな粉スイーツ専門店「吉祥菓寮」
平日の15時に到着したら、15人位が並んでいました。1階は焼き菓子やジャム等を売っているお店で、そちらは並ばず入れました。
2階がカフェです。45分位待ちましたが、途中メニューが回ってきたので思いを馳せていたら、そこまで長く感じなかったです。
奇跡の口どけ?「毎朝練りたての本わらび餅」
本店限定の本わらび餅が食べたくて訪れました。「南九州産の本わらび粉を100%使用していて、職人が作っていて絶品」と噂で聞いていて、気になっていました。竹の筒に入っての登場。
柔らかいのに満足度の高い弾力がありました! つるん・ぷるん・とろん、そんな表現じゃ表せません。独特な風味もあります。噛むと断面が、黒褐色で鏡のような光沢を持っていたことに衝撃を受けました!
写真を撮り忘れてしまったのですが…各テーブルに深煎りのきな粉が置いてあり「かけ放題」という嬉しいサービスがありました!
甘味が加えられていないので、きな粉本来の風味を堪能できます。欲張って、机を汚してしまってごめんなさい……。皆様ご注意を(笑)。
「本わらび餅」入り「氷わらび」の「黒蜜きなこ金時」
中にわらび餅が隠されているかき氷です。南アルプス八ヶ岳の天然水で作った氷です。
きな粉をプラスして頂きました。1934年創業のきな粉専門店とだけあり、全くモサモサせず、きな粉の程よい香ばしさとコクが氷に合いました!
わらび餅は冷えたらどうなのか?と思いましたが、固くなっておらず、繊細さも感じられました。そのままで充分美味しいものを氷の底に潜めてしまう、そんな所に惹かれてしまいます。
他に白玉や粒餡も隠れていました。自家製の黒蜜が付いてくるので、自分の好みで味の調整が可能です。また、氷には暖かいお茶が付いてきます。
外は暑くても、冷えたお部屋で冷え冷えの氷を食べると身体もそれなりに冷えてくるので有難かったです。かき氷は、きな粉以外に宇治抹茶もあります。京都っぽいな~と観光客の私には嬉しいメニューでした。
ちなみに、お店を出たら列が短くなっていました。閉店前が穴場なのかしら?たまたまかしら?
スイーツブロガーが営む大人気の「かき氷研究所」
平日の12時頃訪れたら、階段に行列が出来ていました。
お店に入ってみると、時間ごとに名前を書き込める受付表がありました。なんと……1番早くて17:30。せっかく大阪まで来ていたので予約して一度退散しました。
7月~9月は「かき氷研究所」として、1月~6月と10月~12月は「チョコレート研究所」として営業しているスイーツブロガーちひろさんのお店です。
今回は、なんとちひろさん自ら削っていました! メニューは旬ごとに替わりますが、通年で一部のかき氷やチョコレートを楽しめるそうです。
スーパーフルーツ「ピタヤ」のかき氷?!
チョコレート専門店ならではの「ショコラ氷」や、真っ黒な「モンブラン氷」等色々気になりましたが、暑さが厳しい日だったのでさっぱりしていそうな果実系を選びました。
最近話題のスーパーフルーツ「ピタヤ」(赤いドラゴンフルーツ)の氷です。筆者が訪れてから数日後、NHK「アサイチ」で紹介されていました。
可愛いピンク色のかき氷でした。赤い果実でなぜピンク?と思ったら、ピタヤをヨーグルトで1日漬けてシロップを作っているそうです。ピタヤの黒い種がポチポチと。
あまり味の想像がつきませんでしたが、ピタヤのほんのりとした甘味が、ヨーグルトの酸味で引き立ち、全体的にすっきりとした味わいで氷にとっても合っていました。
筆者が注文した「Wレアチーズピーチパッションピタヤヨーグルト氷」
ピタヤ×ヨーグルトシロップのかかった氷に、しっかり目のチーズエスプーマがかけられ、ゴロゴロとピーチが乗っていました。重量的にそれなりに乗っているにも関わらず、氷の平たさが保たれたフワフワのかき氷です。
チーズが泡で優しくなっているので全ての味を楽しめる1皿でした。また、スポイトにはパッションフルーツのソースが入っていました。好きなタイミングで味を変えられます。酸味が効いていたので、良い切り替えになりました。
脱サラして、奈良の「ほうせき箱」や兵庫の「パティシエエスコヤマ」で修業をしてお店を始めたちひろさん。スイーツ好きだから出せる味や雰囲気にほっこり気持ちの温まるお店でした。
また、「秘策かき氷」を用意しているそうですよ!? いつ登場するのか楽しみですね!