山形県の日本海に面した町、鶴岡。人口約12万人の小さなこの町に世界も注目する珍しい水族館があります。小さな漁港や海水浴場が点在する海岸線沿いにあり、目の前には日本海が広がります。
館内の幻想的な空間は、家族連れはもちろんデートや一人でゆっくり鑑賞したい方にもおすすめ。この夏のご旅行にぜひ訪れていただきたい水族館です。
メインはなんとクラゲ 幻想的な空間が広がります。
ふだんあまり目にすることのない「クラゲ」に焦点をあて、展示や見せ方にこだわり、その種類の多さで世界の専門家や水族館関係者が視察に訪れるくらいに注目される水族館になりました。クラゲの種類は約50種類だとか。過去にはその種類の多さで、ギネスブックにも登録されたようです。
クラゲの展示エリアはあえて暗くなっており、クラゲがまるで浮かび上がるかのように照明が当たっています。種類ごとに展示され、闇の中に浮かび上がるクラゲはまさに幻想的。ふだん見慣れないクラゲですが、まるで一つの芸術作品を見ているかのような感覚になります。
一度は見てみたい!クラゲプラネット
館内の真ん中にあるメインとなる巨大なクラゲの水槽、通称「クラゲプラネット」。ミズクラゲ約2000匹が泳ぐ円形の水槽で、直径5mのアクリルガラス窓からクラゲを観察できます。クラゲが泡のように浮遊し、まるで巨大なスノードームのようです。時間を忘れゆっくりと鑑賞したい場所です。
自ら光を発することができたり、形を変えながらプカプカと浮遊するクラゲ。可愛らしい小さなクラゲから恐ろしさを感じるほど大きなクラゲまで、その種類の多さは飽きを感じさせません。
クラゲは水温管理などが難しく、育てるのは大変な生き物ですが、バックヤードでは様々な機械を導入し、世界一ともいわれる種類のクラゲを育てているようです。繊細な生き物なので、水流の強さを抑えて水を循環させる特殊な水槽の開発をし、飼育や繁殖に関してのノウハウは世界一。入れ替わりで様々なクラゲを展示しているようなので、毎回違うクラゲに会えるかもしれません。常時30種類は展示をしているようです。定期的にクラゲについてのレクチャーが行われており、クラゲの説明が詳しく記載されているので、知らず知らずのうちにクラゲの魅力にはまっていきます。
クラゲ以外の展示も楽しめます
館内入口には、日本海や鶴岡近郊の磯の魚、途中には亀やタコ、屋外ではアシカなども見ることができるので、小さなお子様も楽しむことができます。平日は近くの幼稚園児が見に来ることがあるようで、アシカショーなども日によって行われています。
週末は混雑することがあるようですが、平日は比較的ゆっくりと鑑賞することができます。
加茂水族館を訪れたらきっと誰もが日常を忘れてひと時の幻想的な世界へ引き込まれます。クラゲに詳しくなくても、ここに来れば楽しめること間違いなしです!