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    自称・世界唯一の「ヒップホップ・バスツアー」にNYで参加してみた!
    アメリカ

    旅行嫌いの自分が旅行好きのアジア系オーストラリア人の奥さんと結婚したがために半年の世界旅行に旅立ってしまったのは2017年の2月末。

    今回の舞台はこの旅行の最後の滞在先であるニューヨーク(以下NY)です。特にNYのヒップホップに焦点を当ててご紹介させて頂きたいと思います。

    私のヒップホップ愛と知識をシェアさせて頂きたい!



    テレビ「フリースタイルダンジョン」の人気に派生して、空前のヒップホップブームである日本。ヒップホップを直に感じ、勉強し直して、みなさんに私のヒップホップ愛と知識をシェアさせて頂こうと思って、ヒップホップの本場であるNYに行ってきました。

    ヒップホップという音楽のジャンルは1973年にNYのブロンクスで生まれました。そしてヒップホップは音楽のジャンルだけでなくダンスやアート、ファッションや人の生き方となってアメリカから世界へと発信されていったのです。

    ちなみにNYには世界で唯一だと言うヒップホップのバスツアーがあります。今回はそのバスツアーに参加してきたのでみなさんにどれだけ楽しかったか紹介させてください!

    ヒップホップ誕生

    今年の8月11日から数日間、検索エンジンでおなじみのGoogleのロゴがヒップホップ誕生44周年を記念したオリジナルロゴとなっていたのをみなさんはお気づきになりましたか?

    クリックするとヒップホップ発祥の歴史を説明するこちらのオリジナル・アニメーションが始まり、更にその後、2台のターンテーブルを使ってリミックスを楽しめるコンテンツも用意されていました。

    ヒップホップって音楽のジャンルであって誕生日なんて有るわけ?って思った方もいるでしょう。ということでかんたんにヒップホップ誕生について私の知識をシェアさせて頂きます!

    1973年8月11日、DJクールハークがニューヨークにあるブロンクスで小さいパーティーを開催しました。この日は後に、ヒップホップが生まれた日として音楽界の歴史に刻まれることになるのです。

    DJクールハークはターンテーブルというレコードプレーヤーを2台使って、観客がずっと踊れるように、一番盛り上がる間奏部分(ブレイク)だけをつなぎ合わせるという革新的なテクニック「ブレイクビーツ」を生み出しました。このときのダンスが、後のブレイクダンスのルーツなのです。

    次にパーティーを盛り上げるためにマイクを握ったMCが現れ、曲に合わせてラップをするようになりました。これがヒップホップ誕生の話だそうです。ヒップホップがあるのが当然の世代の私達にとってヒップホップを生み出すってどんな感じかちょっと想像できないですよね。

    世界で唯一のヒップホップバスツアー”HUSH”


    さて、ヒップホップの誕生を知っていただいたので、自称世界唯一(笑)のヒップホップバスツアーHUSHのスタートです!

    ツアーガイドは70’s~80’sのヒップホップ創世期を支えてきたパイオニアでもあり伝説のグループ”COLD CRUSH BROTHERS”のメンバーでもあるDJ/MCグランドマスター・カズです。

    Frank E. Campbell – The Funeral Chapel


    まず最初に彼が私達を連れて行ってくれた所は 東西の抗争で亡くなったノートリアスBIG(以下Biggie)と、飛行機事故で亡くなったアリーヤのお葬式が行われたチャペルです。 

    2 PacとBiggieによる東西の抗争については私も大好きなデジタルメディアのVICEさんの記事「友情が終わり ヒップホップ東西抗争は始まった」で詳しく知ることができます。

    ちなみにBiggieの葬式当日はたくさんの人と車でごった返したとグランドマスターカズが言っていたのでYoutubeで検索したところ確かに人と車でごった返した街の一角の映像で見ることができました。

    Frank E. Campbell – The Funeral Chapel
    1076 Madison Avenue, New York
    公式HPはこちら

    The Graffiti Wall of Fame

    ちなみにバスの移動時はもちろんヒップホップが爆音でかかっています。他のお客さんもノリノリです(残念ながらバスの中は撮影禁止のため写真がありません)。

    2つ目のストップは近くのセントラルパーク・イースト高校(Central Park East High School)でした。よく見ると内壁も外壁も色鮮やかでトップクオリティのグラフィティで埋め尽くされています。グラフィティはNYの街の至る所で見つけることが出来るのですが、ここが特にオススメなのだそうです。

    The Graffiti Wall of Fameとして有名なこの場所は普通の高校なので中に入ることはできず、一部はフェンス越しになりますが、ほとんどが外壁なので十分鑑賞できます。


    グラフィティとはストリートアートのことで、ヒップホップの4大要素のひとつです。グラフィティは70年代のニューヨークで、壁や電車への落書きから始まりました。

    下手なグラフィティの上には上描きしてもいいという暗黙のルールによって芸術性の高い作品が増えていき、ただの落書きがストリートアートへと昇華していったのです。

    ちなみに縄張りを示す無意味なマークはタギングと言います。ステンシルとタギングは警察に捕まらないようにいかに早く仕上げるかというのが重要なようです。

    Graffiti Hall of Fame
    1573 Madison Ave, New York, NY 10029 アメリカ合衆国
    公式FBはこちら

    Break Dance


    3つ目のストップは居住地の一画にあるバスケットコートです。ここでダンスのお勉強だ!と言われキレイな女性のダンスの先生が登場しました。ブレイクダンスもヒップホップ4大要素のひとつで、グラントマスターカズ曰く最もマスターするのが難しいモノだそうです。

    確かに一朝一夕で身につくものではありませんね。ちなみにこの先生は元々バレエダンサーだったようですが、ヒップホップのブレイクダンスの魅力に惹かれ、ダンスチームのクルーになったそうです。

    私たちは超がつく基本のステップを学び音楽に合わせて踊ってみました。ダンスバトルのように皆で輪になって順番に中心に出て踊りを披露します。素人ばかりなのでみんな緊張していましたが最後は全員で笑いながら楽しく踊れました。

    Birthplace of Hip Hop


    冒頭に書いた通り、1973年ジャマイカ出身のDJクール・ハークが開いたパーティーがヒップホップの発祥と言われています。4つ目のストップはそのパーティーが行われたブロンクスにある団地です。

    その建物の前でツアーガイドのアシスタントさんがドープなラップを披露してくれました。この建物は一度取り壊されそうになるも、その団地に住む住民が自分の自宅とヒップホップの発祥の地を守ろうと住民運動を起こしたおかげでこの建物は今も存在します。

    Hip-Hop Nuestra Cultura
    1520 Sedgwick Avenue, Bronx, NY

    Hip Hop Bus Tour




    その後も、昔は黒人が入ることが許されなかったバーレスクハウスのアポロシアター、JAY-Zがファンであることで有名なヤンキースのスタジアム、マルコムXのモスク、Big Lが銃殺された場所などなど色々な所に連れて行ってくれました。

    ちなみにこのグランドマスターカズはこの街の英雄のようで、彼を見て地元の人が声を掛けてきたり写真を求めたり、しまいにはNYPDのパトカーが止まったと思ったら警官と談笑したり一緒に歩いてて本当にワクワクしました。

    ヒップホップが好きでない人でもNYやアメリカ文化、黒人文化に興味がある方は楽しめると思いますし英語の勉強にもなります。逆にこれを読んでるヒップホップが好きで仕方ないあなたは英語がわからなくても120%楽しめること間違い無しです。

    これ読んでウズウズしてきたヒップホップ好きのみなさん、ぜひ本場のNYのヒップホップを肌で感じてきて下さい!

    hushtours
    Customer Service: 212-714-3544 info@hushtours.com
    Group Sales: 212-714-3527 reservations@hushtours.com
    Mailing Address: Hush Tours, Inc. Church St. Station PO BOX 2319 New York, NY 10008 United States
    ツアー代金は大人1人$75/子供1人$58 *日本語でのツアーなどはありませんのでご了承下さい。
    公式HPはこちら

    初のアメリカNY

    今回初めてNYに行って、18歳の頃から聞いてるヒップホップの発祥の地に行くことができてとても感慨深いものとなった。実はNYに行く前に訪れた東京で日本のHIPHOPのパイオニアであるZEEBRA氏とお会いする機会があった。

    ZEEBRA氏は楽曲も素晴らしいが、氏が会長を務めるクラブとクラブカルチャーを守る会の活動や、渋谷ナイトアンバサダーとしてアムステルダムで行ったスピーチに私は感銘を受け、尊敬していたので、氏が17歳の時にヒップホップが好きで訪れたNYにも憧れていた。そんな氏にNYに行くことを伝えると「楽しんで来い」と言ってくれたことが今でも忘れられない。

    ヒップホップはテレビや別世界の中のものじゃなくて、自分が一歩踏み出せばそこにあるもので、見て触れることができるものだ。最近のラップバトルブームでヒップホップが好きになったヘッズも現場に足を運んでラッパーやDJや他のヘッズに直接会って、そのアツい気持ちを共有して欲しい。誰かに聞いてもらって、見てもらって、初めてヒップホップがエンターテイメントになるのだから。
    初のアメリカNY

    この記事を書いた人

    Toshi Okuzaki

    Toshi Okuzaki旅嫌いの旅人

    オーストラリア在住の俳優。2016年10月に主演映画Top Knot Detectiveが現地公共放送SBS2にて公開。ちなみに現在は様々な映画祭に出品中。Now Actors所属。
    趣味はスヌーカーとバイクとヒップホップ。
    旅行嫌いにも関わらず旅行好きのアジア系オーストラリア人と結婚したがために世界旅行を2017年2月にスタート。

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