おすすめのドイツ料理については以前も執筆しましたが、今日はその第2弾。今回はドイツへ遊びに来た日本人の友人や家族からも好評だった、「日本人の口に合う」料理を紹介します。
ケーゼシュペッツェレ
熱々とろとろのチーズを卵入りの麺「シュペッツェレ」と和えた料理がケーゼシュペッツェレ。ケーゼはチーズを意味し、シュペッツェレは南ドイツに伝わる郷土料理です。
濃厚なチーズとシュペッツェレの愛称は抜群で筆者も大好物。ドイツ料理のお店には大体あるので、皆さんも1度食べてみてください。筆者もよく自宅で作ります。
ちなみにシュペッツェレは肉料理などの付け合わせとしても出てきます。どんなソースとも合いますが、筆者は個人的にクリーム系のソースと食べるのが一番美味しいと思います。
マウルタッシェン
マウルタッシェンは南西ドイツの郷土料理。パスタ生地のなかにひき肉やほうれん草、香辛料を詰めて茹でたもので、イタリア料理のラビオリが大きくなったものを想像してもらえば分かりやすいです。
食べ方は様々で、フライパンで火を通したものにソースをかけたり、サラダに乗せたり、またスープの具として頂くこともあります。
筆者のドイツ人夫曰くマウルタッシェンは日本の餃子にも似ているそうで、昔1年間日本に留学していた夫は餃子をマウルタッシェン代わりに食べていたとか。
ちなみにマウルタッシェンには誕生に関する面白い逸話があります。それはカーニバル終了後の断食期間中にどうしても肉を食べたい修道士が、「生地で包めば肉が見えないから神様にバレないだろう」との思いで作ったというもの。またマウルタッシェンはイタリアのラビオリを単にコピーしたもの、と唱える説もあります。
シュニッツェル
日本のとんかつによく似た料理がシュニッツェル。仔牛肉を使用したウィーナー・シュニッツェルのほか、豚肉や鶏肉を使用した物があります。
ドイツでは豚肉を使用した物が多く、キノコのクリームソースやパプリカとトマトのソースをかけたものなどバリエーションも豊富です。フランクフルトではこの町名物であるグリューネゾーセというハーブソースを添えたものも見かけます。
肉も柔らかくて美味しいですが、筆者は毎回「ここにとんかつソースがあれば……」と思ってしまいます。
オバツダ
所変わってバイエルン地方の名物がオバツダ。カマンベールチーズにみじん切りの玉ねぎやパプリカパウダー、キャラウェイシードを混ぜたディップの様なもので、プレッツェルにつけて食べます。ワインと相性も抜群ですよ。
ちなみにラインガウ地域では、これとよく似た「シュプンドケーゼ」というものがあり、こちらの方は割とあっさり目の味です。両方ともスーパーに売っているので、興味のある方は食べ比べ等してみてください。
意外(?)にも日本人の口に合う料理が沢山あるドイツ。皆さんもドイツで何を食べようか迷った時には、この記事を参考にしてみてください。