お城が沢山あるドイツ。日本で一番有名なドイツのお城はノイシュヴァンシュタイン城ですが、最近ではホーエンツォレルン城もメディアで頻繁に取り上げられていますよね。
筆者もお城が大好きで、旅行をする際は城巡りもかならずするほど。そんな筆者がこれまでに訪れた中から、特に美しいと感じた城を紹介します。
エルツ城
「ドイツ3大美城」として、さきほど触れたノイシュヴァンシュタイン城、ホーエンツォレルン城とも肩を並べるのがこのエルツ城。12世紀に建設され、500年もの歳月をかけて増築を繰り返していきました。
最寄りの駐車場から15分ほど森の中を歩いていくと、やがてエルツ城が見えてきます。深い森の中にひっそりと佇んでいる姿は、ファンタジー小説の1ページのよう。
壁の素材が異なっているのは、その部分が作られた年代がバラバラだからなのです。
その立地が幸いしてか、エルツ城はこれまで一度も陥落したことのない「難攻不落」の城でもあります。
お城は今でもエルツ家のご子孫が所有し、一般公開されている一部がガイドツアーで見学できます。連休などがある場合はかなり混み合い、ツアーが30分待ちなんて事もあるので要注意です。
シュヴェリーン城
「北のノイシュヴァンシュタイン城」と称されているのが、北ドイツのシュヴェリーンという町にある城です。1500年に建設が開始され、1843年からの改装により現在の様な華麗な姿に生まれ変わりました。
湖にある島の上に立っているというその姿はまさにメルヘン。城の周囲は庭園になっており、湖を眺めながらの散策が気持ちいいです。
筆者が訪れたのは春先だったので庭園も少し寂しい感じでしたが、夏には木々や草花が青々と茂り、より一層美しい風景が楽しめそうです。
ジグマリンゲン城
ジグマリンゲン城は、南西ドイツのドナウ川流域に佇む城。
その美しい外観は、華麗なシュヴェリーン城とはまたひと味違い、「質実剛健」という言葉がしっくりきます。
このジグマリンゲン城、じつはホーエンツォレルン城を所有するホーエンツォレルン家の分家が所有するお城なのです。その証拠に、城の入り口にはホーエンツォレルン家の紋章が。
ジグマリンゲン城を訪れるなら、ガイドツアーにもぜひ参加してください。貴重な絵画コレクションや調度品、豪華な装飾の部屋などから、当時の貴族の暮らしを垣間見ることができます。
ブルッサール城
最後に紹介するのは、こちらも南西ドイツにあるピンクが鮮やかなブルッサール城です。
18世紀に当時の司教が自分の理想とする城を築くべく、様々な芸術家を呼び寄せて建設した城。それ故に外観も内部も細部に至るまでこだわりぬかれ、まさに芸術作品と呼ぶのにふさわしいお城です。
特にヴュルツブルクのレジデンツも手掛けたバロックの巨匠、バルタザール・ノイマンが手掛けた吹き抜けは圧巻ですよ。
各所の天井に描かれているフレスコ画や豪華絢爛な「大理石の間」など見どころ満載です。
予習するともっと楽しめる
4つの城を紹介しましたが、一言に城と言っても華麗な物や強そうな物など、様々なタイプの物があります。それには建てられた目的や時代背景が関係してくるのですが、城を訪れる際にはそれらを少しでも予習すると、その城についてより深く理解できるのでおすすめです。