福岡県の小郡市にある、かえる寺として知られている「如意輪寺」。福岡市内からは少し離れていますが、西鉄三沢駅から徒歩10分くらいの所にあります。
境内のいたるところにカエルが鎮座している様子は圧巻。かわいらしいカエルたちに癒されてきましたので、その様子をお伝えします。
まずは、門前
門をくぐる前に「お願いかえる」たちが並んでいます。皆さんのいろいろなお願い事が書かれていました。
門前にはカエルの仁王さまがいて迎えられます。
いざ境内へ
境内は広く、カエルたちを楽しみながらのんびり散策できます。外壁にはずーっとカエルのレリーフが掘られています。とても良くできていました。下には、石像のカエルたちにご住職のお言葉が添えられています。
ユニークな格好のカエルがたくさんいて、本当に楽しめます。ご紹介したのはごく一部。「こんなところにもいた!」と探すのもまた楽しみです。
かえる部屋
本堂の横に「かえる部屋」があります。ここがまた圧巻!でした。和室の奥にもう1つ小部屋があって、両方の部屋にずらりとカエルが並んでいます。
置物の他、おもちゃやおまけのようなものまでありました。カエルのイラストが付いたグッズもありましたしカエルのイラストもありました。
なぜカエルだらけになったのか
平成4年、ご住職が中国から1体のカエルを持ち帰ったそうです。それが始まりで少しずつカエルが増えていき、そのうち参拝に来る人たちがカエルを持ち寄るようになったそうです。
「前にいらした方が次に来たとき、『私が置いてきたカエルがない!』ということがないように、いただいたカエルは全て片付けずに飾ってあるからこんなに増えたんです」と、かえる部屋を片付けていたお寺の方がおっしゃっていました。
カエルがたくさんいる楽しいお寺ということで、普段はあまりお寺に出向かないような若い人たちにも興味を持って気軽に来て欲しいというご住職の思いもあるとのことでした。
私が本堂にたどり着いたとき、すでに説法が始まっていたので中には入れませんでしたが、中からご住職のはつらつとした大きな声でのお話が少し聞こえてきました。時間があれば中でゆっくり聞きたかったです。
まとめ
カエルが祀られているというわけでもなく、近年「かえる寺」として知られるようになった「如意輪寺」。ある意味後付けかも知れませんが、それでもお寺の、ご住職の思いは十分感じられました。
私もカエル目当てで訪れましたが、「如意輪寺」のご本尊が日本で唯一の立像であることや、12年に一度だけ御開帳されることなどを知り、興味深く思いました。次の御開帳は平成37年ということで、ぜひ見に行きたいと思いました。
お寺のパンフレットからの一文です。「常に前に前に、ぴょんぴょんと飛びはねて、一歩一歩進んでいくかえるのように、元気を出して前向きに暮らしましょう。」
福岡県小郡市横隈1728