ブラジル人とジャングルクルーズすると、景色なんて見ない
ブラジル

こんにちは! 南米ボリビア在住のZICです。

ボリビアとブラジルは隣り合わせの国で、さながらフリーゾーンの様に自由に行き来することができます。今回、ボリビアからブラジルのコルンバという町のジャングルクルーズに参加してきました。

しかし、天気は雨、寒気のため動物たちは引っ込んでしまっているという残念な状況。でも、周りのブラジル人達はとっても楽しそう。なぜなんでしょう? そこから、ブラジル人の国民性を垣間見ることができました。

早速、大湿原ことパンタナルをクルーズ!


ブラジルの東部に広がる、パンタナルと呼ばれる大湿原。多種多様な生き物や動物、植物が育まれていて、一大観光スポットとしても知られています。

そのパンタナルの端に位置するのが、ボリビアとの国境沿いの町コルンバです。ここでは、小さなボートで野生動物たちをウォッチングするツアーや、クルーズ船に乗って船旅を楽しむツアーなど様々なツアーが出ています。

今回、半日のクルーズツアーに出かけてきました。この船に乗って大湿原を擁する湖を旅します。

船に乗り込みます。しかし、この日は南極からの寒波かつ雨と、最悪のコンディション。

船は出発し、コルンバの港を発ちました。船は吹き抜けなので、とにかく寒い! 風が冷たいのなんの。そして、船が進もうとするコースをパッと遠めに見て、もしかして半日ずっとこの景色が続くのではと嫌な予感が。

変わることのない景色と、楽しむ人々


時折見える、水草の様なゾーン。これこそが大湿原そのものですが、このようなうっそうとした緑が垣間見えるような感じの景色が延々と続いてゆきます。

もちろん、日本では決して見れない壮大な景色ですが、ずっと続くとなるとさすがに飽きます。そして、船に吹き付ける風がとにかく寒い!

船の上では、カイピリーニャという少しアルコールの強いお酒が水筒に入った状態で配られました。このお酒はブラジルの名産品で、聞いたことがある方もいるかも知れません。

配った理由を聞くと、これで温まってくださいとのこと。たしかに、飲んだらクッと温かくなりました。ありがたいです。

そして、少し写真ではわかりにくいかもしれませんが、バンドの演奏が始まり、それを囲むように踊り始める人々が。寒いから踊っているのでしょうか、それともブラジル人は船の上では踊らずにはいられないのでしょうか。

そして、ここで気づきます。ほとんどみんな景色を見ていないという事に。

甲板に上がってみると、やはり変わらない景色とそれを見てたたずむ人々が。ずっと続いている大湿原の広大さは実感するのですが、もっと近づいてもらわないと動物も植物も見えないよなぁと感じながら。

すると、船のアナウンスがあり、折り返し地点はより近づいて停船しますとのこと。少しだけ期待が膨らみます。

そして、あっけなくクルーズは終わる


突如、大湿原に突入する船。アマゾンのジャングルが育む迫力ある自然が突然現れます。天気が良ければここに野生の鳥や動物がいるそうなんですが、寒波と雨のせいで何も見られず。残念です。

ここで小休止で、希望者は釣りもしてよいとのことで釣り竿が支給されます。確かに大湿原の中での釣り、楽しそうです。何が釣れるでしょうか。

しかし、その10分後、船は突然発進します。「まだ釣れてないよ~!」と叫ぶ釣り人たち。しかし、時間だと言わんばかりに船はお構いなしに走ります。というか、10分で釣れるのはプロだけでしょう。

同じコースを再び戻ります。折り返しただけなので、景色は行きと変わりません。

私自身は、正直少し残念なツアーだなぁと思いましたが、他のブラジル人はすごく楽しそうにしています。レストランゾーンでビールやお酒を飲んで談笑する人々も。

そして、船は無事にコルンバの港に着きました。

正直、景色は変わり映えせず、遠目に緑の湿原が見える程度でした。それだけだととても残念なクルーズツアーのようですが、実際船の上ではバンド演奏に合わせてみんなが楽しそうに歌い、お酒を飲み、ダンスに興じていて、とても楽しい時間が流れていました。

私たち日本人はどんな景色、絶景を見るかということに主眼を置きがちですが、ブラジル人はただ、その瞬間をみんなで楽しく過ごすという事を大切にする人たちなのだと学びました。たとえ寒波が来て船の上が寒くて、景色も変わり映えしなくてもみんなで楽しい時間を共有できる人たちだと。

そういった意味では、今回のクルーズを通してブラジル人の国民性から色々と学ばされました。なお、コルンバのジャングルツアーは他にもたくさんあり、野生のワニやカピバラを見れるものもあります。ぜひ、参加してみてくださいね。

コルンバ

ジャングルツアーを振り返って

正直、このツアーは半日同じ景色を見ていただけのものだと思いましたが、まわりのブラジル人を見ると本当に楽しそうにしていたのが印象的でした。音楽とお酒とダンス、それがあればどんな場所であっても楽しめる人たちなんだと。それは人生においても本当に大切なことだと思いました。

モノにあふれた日本では幸せに感じることがどんどん複雑化しているような気がします。大切な友人とちょっとした食事、高級なものではなくただそれだけで人は幸せに感じられるんだとブラジル人の国民性から学びました。世界の絶景を求めて旅をしても、結局思い出に残るのは現地で出会った人との交流だったりします。

このちょっと残念なクルーズツアーをめいっぱい楽しむブラジル人から大切なことを学べた気がします。

この記事を書いた人

ZIC

ZIC

南米ボリビア在住。ウユニ塩湖以外にも見どころはたくさんあり、現地から見つめた旅の情報を楽しくお伝えできればと思います。また南米各地の魅力あふれる情報もお伝えしたいと思います。

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