それでも住めば都?ボリビア移住の現実とは
ボリビア

こんにちは! 南米ボリビア在住のZICです。

海外生活をするにあたって、絶対にぶつかるのが文化の違いや生活の違い、いわゆるカルチャーショックです。日本は清潔で暮らしやすい国なので、ボリビアの様な途上国に初めて足を踏み入れた時には少なからずカルチャーショックを感じることでしょう。

それでも慣れてしまえば、ボリビアはのんびりとしたスローライフを楽しむことができる国です。そんなボリビアへの移住を考えておられる方へ、私がカルチャーショックを受けたことやボリビア生活の注意点についてご紹介できればと思います。

日本と比べてしまうと、圧倒的に町が汚い


近年、経済状況が上向きになってきているボリビア。以前よりも都市部においては町の整備が行われ、落ちているゴミも減りました。

それでも、世界トップレベルに清潔な日本と比べてしまうと圧倒的に汚いのが現実。ボリビアに足を踏み入れて、ごみごみとした町の汚さにカルチャーショックを覚える方も少なくありません。

また、田舎町などでは道が舗装されておらず土の道だったり、飼い犬が自由に町を出歩いてごみを漁ったりしています。それで、町中にゴミが散乱してしまうということも。

なお、強い風が吹く日は、田舎や郊外だけでなく都市部でも砂埃がしょっちゅう起こります。少しずつ改善されているとはいえ、町の清潔さは日本とは圧倒的な差があることを覚えておくと良いでしょう。

衛生にはいつでも注意が必要


外国を旅行したことがある方ならわかると思いますが、水道水には注意が必要です。日本では蛇口からの水を当たり前のように飲むことができますが、外国ではそうはいきません。ボリビアも例外ではありません。

水道水を飲むだけでお腹を下したり、特に水が汚い熱帯の田舎などでは食中毒を起こす可能性があります。ボリビアの都市部の水道水はまだ安全だと言われていますが、大量のカルキが含まれているため、一度沸騰させてから飲むことをおすすめします。

道端でよく、レモネードやオレンジジュースなどが売られていることがありますが、これにも注意が必要です。たいていの場合は水道水を沸騰させずそのまま利用していますので、道端ではジュースは買わないようにしましょう。

また、唐揚げやポテトフライが売られることもありますが、そこで利用される油はものすごく古い可能性があります。地元のボリビア人でも注意深い人は買いたがりませんのでご注意を。

また、肉屋の様子にカルチャーショックを受ける人も多いです。写真ではわかりづらいですが、無造作にぶら下げられた肉にはハエがたかっていることもあります。スーパーマーケットではパック詰めされた肉を買えますが、市場や町の肉屋はこんな感じです。

そして、絶対に生では食べないでください。牛肉、鶏肉もきちんと火を通しましょう。豚肉ですが、きちんと飼育されていない豚には火を通しても死なない寄生虫がいる時があります。なので、特に豚肉には注意が必要です。

きちんとしたルートで販売されているものは大丈夫ですが、町の肉屋ではあまり管理されていない民家で飼っているような豚を仕入れていることがあります。

治安は比較的良くても、日本とは違う


ボリビアは南米内では比較的治安が良い国だとされています。それでも、日本と比べるなら治安は良くありません。町中の移動では常にスリに注意してください。財布や携帯電話といった貴重品は肌身離さず持っていること。

日中は普通に行動できますが、夜の1人歩きは避けるほうが良いでしょう。特に、大きな市場やバスターミナル、バスの中といった人が密集する場所ではスリに用心してください。

最後に、日本人がボリビアに住むにあたっては、ちょっとした人種差別と向き合う必要もあります。一般的に、ボリビア人は中国人の事を汚らしい生活をしてずるい人種だと軽蔑する傾向があります。

そのようなこともあり、アジア人を見ると「チーノ!」と呼ぶ人もいます。スペイン語でこれは中国人という意味ですが、どちらかというとアジア人全般を差別するような表現に当たります。

また、外国人はお金を持っていると思っていて、町の小さなお店で買い物をするときやタクシーを頼むとき、正規の値段よりも少し上乗せして請求してくることが多々あります。

もしかしたら、途上国あるあるなのかもしれませんが、こうした差別との戦いもボリビア生活の中には含まれます。一方で、ボリビアには多くの日系人が住んでいることもあり、日本人は敬意を持って接してもらえているという印象もあります。

住めば都のボリビア


いかがでしたか? 日本の生活とはやはり全然違うことがうかがえたかと思います。しかし、それでも住めば都という言葉があるように、ボリビアでの生活は決して苦労ばかりではありません。

物価も安く、他の南米諸国に比べると治安も良いので、スローライフを楽しむことができます。ボリビアへの移住を考えておられる方にこの記事が少しでも役立てば幸いです。

この記事を書いた人

ZIC

ZIC

南米ボリビア在住。ウユニ塩湖以外にも見どころはたくさんあり、現地から見つめた旅の情報を楽しくお伝えできればと思います。また南米各地の魅力あふれる情報もお伝えしたいと思います。

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