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    コーヒーを頼むとお湯がくる?有名産地・ボリビアの奥深いコーヒー事情
    ボリビア

    こんにちは! 南米ボリビア在住のZICです。南米と聞くとおいしいコーヒー豆の産地だとイメージされる方もおられるかもしれません。ブラジルやコロンビアのコーヒーは日本でも有名ですよね。

    実は、ボリビアもおいしいコーヒー豆が栽培されています。しかし、悲しいかな高級なコーヒー豆はヨーロッパやアメリカ、日本などの海外にすべて輸出されてしまい、ボリビア国内ではランクの低い品質のものが流通しているそうです。途上国ならではの悲しい現実です。

    それでも、食後のコーヒーは欠かせないくらいボリビア人はコーヒーが大好きです。そんなボリビア人のコーヒー事情についてご紹介できればと思います。

    コーヒーは家で飲むもの? ボリビアの喫茶店事情

    ボリビア人はコーヒーが大好きですが、家で飲むものという考え方があるようで都市部の高級レストラン街などに、外資系のカフェが少しある程度で、喫茶店のような店はあまりありません。

    2年ほど前にようやくスターバックスがボリビアに進出してきましたが、それでも高いお金を出してコーヒーを外で飲むという感覚がボリビア人にはあまり理解できないようです。

    というのも、スターバックスが提供するコーヒーは1杯20ボリビアーノ(約320円)ほど。実は、ここボリビアでは10ボリビアーノもあれば昼食の定食セットを食べられます。

    つまり、スターバックスのコーヒー1杯は、2人分の昼食にあたる値段です。一般のボリビア人には高級なコーヒーになってしまいます。

    また、少し面白ネタになりますが、ボリビア第2の都市サンタクルスのほぼ中心にある喫茶店で普通のコーヒーを頼んだ時のこと。届いたのは

    まさかのお湯とネスカフェのみ。これなら家で自分で飲むよ!と思ったのですが、やはりボリビア人にとってもコーヒーはそういう感覚なのかなと感じました。

    文化の違いなのでしょうが、少し面白かったのを覚えています。都市部の中心で出てきたコーヒーがインスタントコーヒーとは。ボリビアの都市部より少し離れた小さな町などでもたまにコーヒーを提供しているお店がありますが、明らかに味はネスカフェのインスタントコーヒーでした。

    やはり、家で飲むコーヒーをそのまま提供しているんだなと感じます。興味深いです。

    ボリビア人のコーヒーの飲み方

    日本人ならコーヒーはブラックでじっくり味わうか、少し砂糖とミルクを足してカフェオレ風味にして楽しむのが一般的なコーヒーの飲み方ではないでしょうか?

    しかし、ボリビア人のコーヒーの飲み方は少し趣向が異なります。ボリビアの田舎町のレストランで食後にコーヒーを頼んだ時のこと、出てきたのは。

    市販のコーヒーの粉から淹れたブラックコーヒーと、大量の砂糖。

    もちろん、健康志向のボリビア人もいるので全員が全員そういうわけではありませんが、本当にボリビア人はこれくらいの量の砂糖を1杯のコーヒーに入れて飲みます。特に熱帯の暑い地域に住むボリビア人にその傾向が強いです。

    ちなみに、ブラジルでも同じようなコーヒーの飲まれ方をしていて、スーパーマーケットでコーヒーの試飲をしたりすると、全部大量の砂糖が混ぜ込まれて甘い味になっています。

    南米ではコーヒーは砂糖と共に楽しむのが一般的なのかもしれません。日本人が砂糖を入れないで飲んでいるのを驚くボリビア人も多いです。

    一般家庭でのコーヒーの淹れ方ですが、コーヒー粉を鍋にまとめて入れて、水を入れて一気に鍋で沸騰させてあたためます。そして、フィルターを通して容器に入れて砂糖を加えて出来上がりです。

    コーヒーメーカーやドリップコーヒーの様にポタポタとコーヒーを淹れる感覚とはだいぶん違います。

    こうして軽食とともに毎日コーヒーをいただくのが定番のようです。ボリビア人はコーヒー好きだという事がわかります。

    ボリビアの熱帯で飲まれているコーヒー

    ボリビアで有名なコーヒーの産地はユンガスやブエナ・ビスタ、サン・イグナシオやサン・マティアスといった標高の高い熱帯の場所が挙げられます。

    それらの場所で獲れた美味しいコーヒー豆の1級品はヨーロッパやアメリカ、日本などに輸出され、残った2級品のコーヒー豆のみがボリビアに流通します。

    それも、ボリビアの都市部のスーパーなら見つけられますが、熱帯の田舎までは流通しないのが現実です。

    田舎まで流通しているのはやはりネスカフェ。田舎の家庭でよく飲まれているのがネスカフェのインタスタントコーヒーです。

    興味深いのはボリビアの田舎町でよく飲まれる粉のコーヒーはブラジル産のものということ。これはカフェ・サンパウロというコーヒーですが、ボリビアの田舎町で特によく飲まれているブランドです。

    味ですが、とにかく苦い! 今までの人生で一番苦いのではと思うコーヒーです。ボリビア人が大量の砂糖を入れて飲むのが納得の苦さです。

    美味しいコーヒーを淹れる自信がある方は逆にどこまでこのコーヒーを美味しくできるかトライしてもらいたいくらいの興味深い一品です。

    こちらもブラジル産のトレス・コラソンというブランドです。こちらはおすすめです。少し濃いですが、香りも良くちょうどよい苦みとコーヒーの味を存分に楽しめます。日本へのお土産にもすすめられる一品です。

    こうして見ると、ひとくちにコーヒーと言っても、世界を見渡せば味も飲み方もいろいろあるんだなと気づかされます。

    また、高級品は先進国へ、品質の良くないコーヒーが自国に残るという現実に複雑な思いもします。自国の美味しいコーヒーが世界中で有名になっていても、自分たちは見たこともないというのは悲しい現実です。

    ボリビア産のコーヒーは日本でも流通していて、世界的にも高い評価を受けているそうです。もし、ボリビアコーヒーを日本のスーパーなどで見つけたらぜひ試してみてください。

    ボリビアコーヒー

    ネットなどで調べるとボリビア産のコーヒーは甘くフルーティーな香りがするものがあったり、深い味わいがあるものも多いといいます。私もこちらでボリビア産のコーヒーを試したことがありますが、もちろん美味しいのですが、少し苦みが強かったりとネットで見たような味とは程遠いです。

    強い苦みの残るあまり品質の良くないものが、コーヒーの世界的な産地でもあるボリビアで流通しているのは悲しい現実です。高級品、一級品は全部国外に出てしまうというのは本当に悲しいと思いました。もし、美味しいボリビア産のコーヒーをどこかで見つけましたら、そんな悲しい現実も踏まえてじっくり味わってほしいです。いつか世界でも高い評価を受ける一級品のボリビアコーヒーがボリビアの現地の人にも届けばいいなと思う今日この頃です。

    この記事を書いた人

    ZIC

    ZIC

    南米ボリビア在住。ウユニ塩湖以外にも見どころはたくさんあり、現地から見つめた旅の情報を楽しくお伝えできればと思います。また南米各地の魅力あふれる情報もお伝えしたいと思います。

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