「フランスにあるグランド・モスケ・ド・パリには、サロン・ド・テが併設されている」という噂を聞き、どんな感じだろう?と全く想像が出来ないまま、とりあえず行ってみました。
カルチェ・ラタンにモスクあり
メトロ7号線のPlace Monge駅からほど近い距離にあります。白い壁はパリの街並みに馴染んでいて、気づかず通り過ぎてしまいました。
入口までたどり着いちゃえば、幾何学模様の彫刻の美しさから迷子の心配はいりません。
「グランド・モスケ・ド・パリ」を見学
礼拝所等一部を除き見学可能です。入口でチケットを購入します。
モザイクタイルの回廊はどの角度から見ても綺麗です。
真っ白なパティオ。屋根付きでした。パラパラと観光客がいます。
ここを抜けると、
異国情緒溢れる庭園がありました。床まで鮮やかなんですね。日本人の私には、水の抜かれた水路ですら風情が感じられます。
中東にいるのか? フランスにいるのか? もはやどこにいるのか、わからなくなります。階段に座り、会話を楽しんでいる方もいました。
いざ「サロン・ド・テ」へ
見つからず警備の方に伺うとと「モスクを出て左へ進み、左に曲がるありますよ」と教えてもらい、白い壁沿いを歩いて行くと、同じ敷地内にありました。
植物園側が入口です。サロン・ド・テでは、先ほどのチケットは不要でした。
サロン・ド・テなので“カフェよりちょっぴり高級感があり、紅茶を楽しめる場所”というイメージで訪れましたが、ヨーロッパ感はゼロでした。
ミントティーで休憩
入ると「お茶ですか? ご飯ですか?」と聞かれたので、「お茶とスイーツをお願いします」と伝えると、手前の席に通されました。奥がレストランのようです。
ちなみに手前の入口付近にはテラスもあり、彩り豊かなタイルは見ているだけで心躍ります。大変賑わっていました。
カフェは、椅子席とソファー席があります。座り心地の良いソファーでした。
天井や電球等、360度楽めます。
「ティーですか? コーヒーですか?」と聞かれたので「ティーをお願いします」と言ってみると、紅茶ではなく名物の「ミントティー」が出てきました。小さ目のコップです。
味はミントというよりは、ミントシロップを暖かいお茶で割ったような激甘ドリンクでした。中東の甘味経験者なら理解できる甘さですが、初体験の方はご注意下さい。甘党且つ疲れが溜まっていた私にはちょうど良い甘さでしたが。
「スイーツメニューを下さい」と伝えると、「入口で頼んで下さい」と言われたので、入口のショーケースの所へ行きました。
種類豊富です! ロクムやバクラヴァ等日本ではあまり出会えないアラビアンスイーツにテンションがあがり、お腹一杯でしたが2つ頼んじゃいました。飲物とは別会計でその場でお支払いをし、自分で机まで運びました。
金色のお盆のような机も可愛く、食べたい気持ちと写真に収めたい気持ちと忙しかったです。
三日月型で粉砂糖に覆われたお菓子は、ガゼルをモチーフにしたアラビアンスイーツですかね。
外はさっくりとした生地で、中はマジパンのような食感でした。オレンジのようなスミレのような香りが特徴的でした。黄緑色のお菓子もマジパンのような食感でした。ずっしりとしていて食べ応えがかなりありました。
不思議な気分を味わえるスポットでした。