伊豆大島のたい焼きカフェ「島京梵天」。一軒貸しの古民家ゲストハウスも、幸せ。
日本

ここでいいのだろうかと一瞬ためらう細道を、そのまま勇気をだしてまっすぐ行けば、そこには島ならではの古民家が並んでいる。
その中の一軒に、”たい焼き”と書かれた赤い垂れ幕を掲げる古民家。まるで時が止まったかのような、ゆっくりと時間が流れるこの場所に、
たい焼きカフェ&古民家ゲストハウス「島京梵天(とうきょうぼんてん)」があった。

島京梵天の不思議な始まり

伊豆大島・波浮港の近く。川端康成が執筆したことにより有名な、”踊り子坂”を登り切った場所。
古民家が立ち並ぶ穏やかな町並みの中に、120年の歴史をもつ建物を利用したお店を見つけた。
お店の中に入ると、懐かしい駄菓子屋さんのような、しかしくつろげるカフェのような…穏やかな雰囲気を醸し出していた。
tokyobonten20
tokyobonten2
店を切盛りする河村ご夫婦が、笑顔でいらっしゃいと出迎える。
河村ご夫婦が大島に移住したのは、10年ほど前。
始めはたい焼き屋ではなかったのだが、たい焼き屋を始めたのは、とても神秘的なストーリーがあった。
tokyobonten22
東京・恵比寿神社に立ち寄った河村さんは、そこでお参りをした際に、”何か”を感じたという。
その時その”何か”はわからなかったが、お店のリノベーション中に出てきたのが、恵比寿さんの像。
それを機会に恵比寿さんのことを調べ、伊豆諸島と恵比寿さんのつながりを発見し、恵比寿さんを形にしようと思ったのだそう。
恵比寿さんが片手に持つ、鯛に因んでできたのが、たい焼き屋の島京梵天だった。

朝も、昼も、おやつも、たい焼き。

島京梵天のたい焼きメニューは本当に様々。
スイーツとして、王道の粒あんたい焼きはもちろんのこと、ごはんとなるたい焼きなどもある。
tokyobonten27
筆者が今回試したのは、玄米リゾットたい焼き。
甘くないたい焼きは想像もつかなかったが、ボリュームたっぷりで、思いのほかたい焼きの生地とリゾットがマッチし、とてもおいしい。
オススメの食べ方は、大羽根つき。プラス100円で大羽根つきにしてくれるので、羽根までたっぷり楽しみながら、おなかいっぱい味わっていただきたい。

また冷やしたい焼きという、冷たいたい焼きもあり、さっぱりとした感覚が新しく、もちもち感が癖になる。
tokyobonten26
季節のたい焼きもあり、やみつきになる美味しさも相まって、お昼時はお客さんであふれかえっていた。オーダーをもらってから作り上げるので、出来立てあつあつ・ふっくらな食感を楽しめるのだ。

ゲストハウス島京梵天-築120年の古民家をリノベーションし宿に。

お店を出て裏に行くと、庭が広々と広がる古民家にたどり着く。
そう、島京梵天は一軒貸しのゲストハウスもあるのだ。
tokyobonten16
tokyobonten15
抱き合うように育った、ゴムの木と珊瑚樹に迎え入れられ、広い庭を通り中に入るとそこは、日本の古き良き姿をそのまま残し、アーティスティックに仕上げられた島京梵天の姿だった。
tokyobonten12
ついついカメラのシャッターを押したくなるほど、味のある内装。
漆喰を入れたり、すべて手作りで行われたリノベーションは、より宿の温かさを演出している。
tokyobonten10
玄関を開けるとまず目に入るふすま。ゆったりとした作りの居間はいつまでもそこにいたくなるような安心感。

「暮らすような旅」がテーマの宿ならではの内装だ。
tokyobonten3
tokyobonten5
キッチンも一式揃っているため、自分たちで料理する人も少なくない。
また、波止場のお寿司屋さんやうどん屋さんから出前も取れるので、1日中島京梵天で過ごすのも悪くないだろう。
釣り好きはとってきた魚を自分で調理して食べる人もいるようで、それぞれのマイスタイルを、ここでは持ち込むことができる。

基本的に素泊まりだが、タイ焼きモーニングもオプションで付ける事ができる(800円)。

1件貸しで5人まで泊まれるということで、ファミリーやグループが多いのかと思いきや、1人で泊まる人もいるそう。
外国人の宿泊客も訪れるとの事で、国境を越え様々な人に愛される場所だ。
tokyobonten19
幸せだなと、ふと感じる場所。時が止まったような感覚。
それが島京梵天。大島に立ち寄ったら、必ず訪れたいところの一つだ。

島京梵天
〒100-0212 東京都大島町波浮港6番地
公式HPはこちら

この記事を書いた人

Fujico

Fujicoフリーライター/地域観光プロモーター

2015年に独立。主にフリーライターとして活動している。専門としては、トラベルや観光地域プロモーション。そして英日の翻訳・通訳も行っている。独立前は畑違いの販売業で、店舗マネージャーを務め、大阪で日々汗を流していた。 広く色々な場所にいくよりも、一つの場所を開拓するのが好きな性分で、今は月1以上のペースで東京の離島・伊豆諸島に通っている。趣味は「観光客がいない素晴らしい場所を見つけ出し、それを紹介して喜んでもらうこと。そしてその後どや顔する」ことである。音楽と英語をこよなく愛す、目指せボーダーレス女子。

チャンネル

チャンネルをもっと見る