お店がコンテナ、なのに究極の蕎麦を出す「そばや」ですすってきた
日本

伊豆旅行というと、温泉に入ってゆっくりして新鮮な魚介類に舌鼓を打ち、マリンスポーツや釣りを堪能……というイメージがあるかと思いますが、それだけではありません。いろんなオモシロスポットがあるんですよ。

私が訪れたのは2月でちょうど河津桜まつりの真っ最中でした。
河津桜
河津桜はソメイヨシノに比べて、ピンクが濃くはっきりしています。また、開花時期がかなり早く2月中旬でもすでに満開でした。

その河津町から、414号線をまっすぐ伊豆の中央に向かって車を走らせていた、東京への帰路の途中。「究極のそば」という木にペンキで手書きで書いたような看板が道の脇に出てきました。

ランチをサービスエリアで済まそうかと考えていましたが、その木の看板の趣からして謎の秘境に行くような感じで面白そうなのでそのままその看板の誘導する方法に車を走らせて行くと、どんどん山奥へ……。

伊豆の山奥に突如出現!「究極のそば」!

山を登るようなかたちで車を走らせていくと、お店がありました!
通常のお蕎麦屋さんのような店構えはなく、なんと、単なるコンテナにデカデカと「究極のそば」と書かれています。
究極のそば
しかも朝11時だというのに、駐車スペースには車がいっぱい! 恐る恐るお店に入っていくと……そこはすでに満席!! コンテナの中ではたくさんのお客さんが一心にそばをすすっています。

コンテナ型のそば屋の中は……

店員さんが出てきて、プラスティックのタグのようなものを渡され、そこには数字の「3」が書いてありました。外はまだ肌寒かったので、車の中で待機。すると15分ほどで「3番の方~!」と女性の店員さんから呼ばれ、コンテナのお店内に入り席に着きました。

席はテーブル席でお茶はセルフサービスのようなかたちです。メニューの種類は蕎麦類と、目を引いたのは「200円のちょこ天」。チョコがついた天ぷらなのか(笑)、ちょこっとだけの量の天ぷらなのか……。いずれにせよ、興味本位で頼んでみました。

オーダーをしてセルフサービスのお茶を飲んでいると、小さなすり鉢に入ったごまが出てきました。
「こちらを半分ぐらい荒く擦って、お好みで蕎麦つゆに入れてお召し上がりください」ということです。
ごま
ごまをすりすりしながら、10分ぐらいするとまず200円の「ちょこ天」が出てきました。
この日は海老と魚1尾でしたが、見かけからもカリッと揚がっていそうで、しかも天つゆもついています。スーパーのお惣菜コーナーの、特売ぶりの安さです。
ちょこ天
一口食べてみて、そのネタの新鮮さとカリッとした天ぷらの揚げ方に感動しました。
このちょこ天はコスパよすぎ!!

コンテナ内で食べる「究極のそば」

そして大本命の蕎麦がいよいよ登場しました! 見るからにみずみずしく、つやつやと光っています。

そして蕎麦をよーく見てみると、緑色の線が入っています。これは甘皮部分を練込んでいるようです。
そばや
いよいよ蕎麦の喫食です。
最初はつゆをつけずに食べてみることにしました。口に入れる瞬間にほのかにぷーんと新そばの香りが! こしと弾力がふんだんにあり、何とも言えぬ噛ごたえと美味しさです!
蕎麦近距離
そして今度は蕎麦つゆを先っちょのほうだけにつけてすすってみました(蕎麦はすすらないとだめですね、やはり)。つゆの出汁がとても効いていて相性が抜群! 思わず「うーん、うまい!!」とうなってしまいました……。先ほど擦ったゴマをちょっと入れるとまた違った味わいになり、味を変えて楽しむことができます。
ごまいり
私はそんなに大食いではないので600円の普通盛のざるそばを頼んだのですが、すぐに平らげてしまい、大盛でもいけたなと後悔したほどに、食べるのをやめたくなくなる感覚を久しぶりに味わいました。

そして蕎麦湯が絶品!

そばとちょこ天を食べ終わり、何気なく赤いポットで出てきた蕎麦湯をそばつゆに入れて飲んでみましたが、これがちょっと忘れられない味でした。

なんていうんでしょうか……。蕎麦の香りが濃厚ですごい! それでいてねっとりした感じではなくあっさりと飲めてしまう優しさがあります。なんとこちら、今までではじめての体験ですがポットの蕎麦湯をすべて飲み干してしまいました! 持って帰りたくなる感動があります。

皆様も伊豆の土肥温泉や河津町などにお越しの際には、行きか帰りに少し寄り道して是非「究極のそば」体験をしてみてください!

この記事を書いた人

kanacanard

kanacanardフリーライター

美容とグルメをこよなく愛するアラフォーフリーライター。国内外問わずアクティブに活動中。海外の最新トレンド情報からプチプラお手ごろネタや地方B級グルメまで手広く取材。

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