海外で暮らしてみて、食に対する意識の高い人たちに多く出会います。日本ではまだまだ少数派のベジタリアンも多数いるニューヨーク。理由はさまざまですが、宗教観や動物愛好などアイデンティティの確立のためという印象を受けます。
お肉やお魚を食べないからといって食を楽しめないわけではありません。ニューヨークではほとんどのレストランやカフェでベジタリアンオプションがあり、困ることはまずありません。
私がニューヨークにきて最初にできたお友達はベジタリアンでした。彼女は食べることが大好き。彼女は最近キャリアチェンジでニューヨークを離れてしまいましたが、当時は毎週末一緒にブランチに出かけていました。
特にベジタリアンでもない私が彼女と試したお料理のなかから今回はいくつかご紹介します。
豊富なブランチメニュー! MUD
人気のブランチカフェ、MUD。奥にはパティオもあってくつろげます。
浅はかな私はベジタリアンといえばサラダ、ということでこちらをチョイスしましたが、アボカドやフェダチーズもふんだんにのってボリューム満点、さらにはセサミのきいたドレッシングがコクを出していておいしい! トーストと一緒にいただきました。
友人はお米やお豆の上にまたまたアボカドや目玉焼きがのったベジロコモコ風なプレート。おいしかったようです。不思議なことにここのブランチセットにはドリンクが1人に対して2杯ついてきました。こういうセットはよくあるようです。ジュースとコーヒーを頼みました。
アジア色の強いベジタリアンレストラン! Dirt Candy
こちらはチャイナタウンに位置するベジタリアン、ビーガン料理のお店。
パンが食べたい気分だったのでルッコラのサンドイッチにしましたが、なんだかすごいものが出てきました。一瞬ひるみましたが、食べてみるとしっかり味付けがされていて飽きることなく完食できました。パンもおいしい。こちらも生姜の風味が旨味を引き立てていました。
奥のは友人のラーメンサラダ。ほうれん草の麺にピンクで色付けされた卵が印象的。野菜のフライものっていて食べ応えがありそうです。
ところでビーガン料理とは動物性を一切含まないお料理のことです。乳製品や卵もなし。以前の職場の同僚がまさしくそんな人だったのですが、たんぱく質は豆で摂っている印象でした。
友人はビーガンではないので卵は食べます。このような感じでベジタリアンもさらに細分化されます。魚介はオーケーのペスカタリアンという人もたまに見かけます。
連日長蛇の列! Jack’s Wife Freda
言わずと知れた人気店です。中東色が強いこちらのカフェは待つこと必至ですが、その価値大いにあり。店内は明るく店員さんもフレンドリーです。
私の頼んだのは、またまたキヌアのたっぷり入ったサラダです。こちらにきてキヌアが大好きになりました。食感がいいんです。トマトも焼いてあって濃い味がします。友人の頼んだのはシャクシュカというイスラエルのお料理。スパイシーなグリーントマトスープに卵、パンにつけて食べます。
このパン、一口いただきましたが、日本人が大好きなふわふわな白パン! 幸せな気分になりました。ミントティーがこれまたさわやかで、有意義な朝といった感じです。
白さが特徴? EGG
最後はブルックリンです。クラスメイトと訪れた人気カフェEGG。全員ノンベジタリアンでしたが、私はあえてベジタリアンメニューをチョイス。温かいケールのサラダが添えてあるおじやのような雰囲気のあるコーングリッツにポーチドエッグ。全友人の目を引きました。
こちらを頼んだ時、私はエセベジタリアンとしての自覚を持ちました。なんとなくベジタリアンメニューがあると頼まずにはいられないという自覚です。ベジタリアンの友人の影響をまんまと受けている証拠ですが、いい影響だと私は思っています。
こちらのカフェ、テーブルクロスに絵が描けるようになっていて、お料理を待っている間にお絵描きを楽しみました。遊び心があってよいです。
ベジタリアンじゃなくたって
日本でベジタリアンというと、なんだか質素な野菜料理ばかりというイメージかもしれませんが、実際はもっと奥深くて創造性のあるジャンルのお料理です。また、お料理に使われるスパイスなどは通常のお料理に比べて少し凝ったものも多く、新しい食体験につながります。なにより健康的!
これからもいろんなベジタリアン料理を開拓すべく、早起きしてブランチにでかけようと思います。