地球で月面旅行ができる?その名も「月の谷」に行ってみた
ボリビア

5,000mを超えるアンデス山脈を擁し、南米内でも独特の景観と絶景を誇る国ボリビア。上空から見ても、雲を突き抜けてそびえたつアンデス山脈の迫力は圧巻です。

そんなアンデス山脈の窪地に造られたのが、世界一標高が高い首都と言われるラパス。ここにはアンデスの大自然が育んだ、地球のものとは思えない光景が広がる場所があります。

非地球体験、月面旅行気分を楽しめる場所。ボリビア在住5年のZICがこの観光スポットをご紹介します。

世界一高い首都ラパスの郊外にある月面旅行スポット


ボリビアの首都ラパスは標高3,800mを誇ります。すり鉢状の町になっていて、すり鉢の頂上付近は4,000mを超えます。そして、高くそびえる5,000m級の山々が見えます。よくぞ、ここに町をつくったなと思わずにはいられません。

そんな山岳地帯に囲まれ、富士山の頂上と同じ場所にある町ラパス。その郊外には、アンデス山脈の歴史を刻み込んだ注目スポットがあります。

まるで地球の景色ではない光景。その場所を人は、月の谷と呼びます。

月面旅行の旅へ! ラパスの郊外にある月の谷

世界一高い首都ラパスの市内からミニバスで30分ほどの場所に、月の谷と呼ばれる観光スポットはあります。長い長い時間をかけて、雨によって削り出された岩が独特の変化を遂げて、まるで月面の様な景色になったそうです。

私が見学に行ったとき、入場料がボリビア人が10ボリビアーノ(約160円)、外国人が30ボリビアーノ(約480円)でした。ボリビア人の友人と行きましたが、「なぜ入場料がこんなに違うんだ。同じ人間だろう」と、彼が怒っていたのが懐かしいです。

ボリビアでは外国人からお金を取ろうとする傾向があることを、この時初めて知りました。そんなこんなでゲートをくぐると、そこはまさに神秘的な光景でした。

地球のものとは思えぬ光景。確かに月面をほうふつとさせる景色でした。切り立った岩の中に通路があり、その谷を進んでいくことができます。

雨で削られた岩々が独特の景色を構成します。地球にもこんな場所があったのかと感慨深いです。

そして、通路を進んでゆくと、いくつかのスポットがあります。これは悪魔の帽子と呼ばれる場所です。確かに岩の上に帽子があるように見えます。

これは月の母と呼ばれる場所で、月のような形に見える岩があるという事でしょうか。

進んでゆくほど、奥に行くほどもうどこにいるのかわからなくなります。まるで、本当に月面に迷い込んだようなそんな気分になります。

また、岩の先端にサボテンが生えているものもあります。しかし、この環境でどうやってここまで大きくなったのでしょうか。

改めて、月の谷と呼ばれる理由がわかります。本当に月面旅行に行った気分になります。アンデスの山々が育んできた独特の絶景です。

アンデス山脈の神秘と迫力! 一度は行きたい月の谷


長い地球の歴史を経て、少しづつ削り出されてできた月の谷、それだけでも地球の偉大さを感じられます。そして、その月の谷の向こうにはさらに巨大な山々がそびえます。

アンデスの雄大さを存分に感じられる場所かつ、地球の神秘。そして月面の光景を楽しむことができる観光スポット月の谷。もし、ボリビアにラパスに来られた際は来てほしい、そんな場所です。

この記事を書いた人

ZIC

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南米ボリビア在住。ウユニ塩湖以外にも見どころはたくさんあり、現地から見つめた旅の情報を楽しくお伝えできればと思います。また南米各地の魅力あふれる情報もお伝えしたいと思います。

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