ドイツ南西部に広がる黒い森。その奥にあるトリベルク(Triberg)という町には、ドイツ最大かつ最も有名と言われている滝があります。
ヨーロッパ最大の滝である「ラインの滝」へ入った事のある筆者ですが、自分が住んでいるドイツの最大の滝へは未訪問。そこで早速、ドイツ最大の滝がどんなものなのか調査してきました。
トリベルクとはどんな町?
ドイツ最大の滝があるトリベルクは「かっこう時計」でも有名な町。町をあるいていると、かっこう時計を販売しているお土産屋さんがあちこちにあります。
実は筆者も知らなかったのですが、ドイツには黒い森の中部から南部にかけて「時計街道」という街道もあるらしいのです。もちろんこのトリベルクもその一部。
日本ではほとんど知られていない時計街道ですが、世界一大きなかっこう時計のある町もこの街道に属しているそうですよ。筆者もまた機会があればぜひ見に行きたいです。
またここは「黒い森」の中なので、木で作られた工芸品やこの地域特産のベーコンを売っているお土産屋さんも沢山あります。独特の燻製の香りがする黒い森のベーコンは筆者も大好物。
肉なので日本への持ち込みは出来ませんが、町の中のレストランで「ハムの盛り合わせ」を食べることも出来ます。小さい物を買って、ホテルの部屋でビールと一杯するのも良いですね。
いよいよドイツ最大の滝へ
お土産屋さんを冷やかしたところで、いよいよドイツ最大の滝へ向かいましょう。
滝までは遊歩道が整備されているほか、トレッキングコースもいくつかあります。
森林浴を楽しみながら5分ほど歩いていくと、ドイツ最大の高さを誇る滝が見えてきますよ。7つの滝が連なり、全長は163メートル。筆者が訪れた日は、連日の大雨の影響もあってか水量がかなり多く迫力も満点です。
正面に立つとまるで水が迫ってくるようですね。実際ここに立っていると水しぶきも結構飛んできます。天然のミストと言えば聞こえはいいですが……。
横にある道を通って滝の上の方まで上れば、今度は滝を上から眺めることができます。轟音を立てながら足の下を流れる水は少し恐怖を感じさせもしますが、遠くへ目をやればそこには黒い森が作り出す美しい風景が。
今回訪れたのは昼間ですが、滝は夜10時までライトアップもされています。近くの町に宿泊するなら、夜に訪れて神秘的な姿を楽しむのも良さそうですね。
超高額のかっこう時計
滝を見た後は「黒い森博物館」やかっこう時計屋さんへ行ったりしながら、トリベルクの町を楽しみましょう。
黒い森博物館では、この地に伝わる伝統衣装や生活をはじめとする黒い森の文化に触れることができます。
そしてかっこう時計屋さんで見つけたのが、なんと2万2,900ユーロ(約304万円)という超高級かっこう時計。緊迫の張られた熊やスワロフスキーで作られたパンダが飾られていて、ものすごくピカピカしています。
これを買うことは出来ませんが、店内には手頃な物から高級な物までさまざまなかっこう時計があります。筆者はかっこう時計ではありませんが、かっこう時計の形をしたマグネットを購入しました。
ドイツ最大の滝は、1本の滝ではなく幾つもの滝が連なって「最大」となっているのが筆者としては意外でした。トリベルクには滝のほかにも色々見どころがあるので、ぜひ時間をかけて楽しんでみてください。